京都の農業や病害虫についての講演会@入門ゼミ

6月29日(金)の資源生物科学科入門ゼミ(4組:樋口、6組:ウェンダコーン先生、8組:森泉先生)では、京都府農林水産技術センター主任研究員徳丸晋氏に講演をお願いしました。徳丸氏は、環境部所属で病害虫担当であり、京都の農業、京都で問題となる病害虫などについて紹介していただきました。宇治茶についてのお話では、覆下栽培などの栽培方法や日本茶の種類などについての説明が学生達の興味をひいたようでした。また、せっかくの機会ですので、樋口ゼミの4年生総合演習Ⅱでも講演をお願いしました。京都で発生している主な害虫とその対策、海外から侵入し農作物に被害をおよぼしている害虫など、農業現場で起こっている問題を中心に紹介していただきました。(樋口)




食の循環実習:飯尾醸造飯尾さんのご講演

2018年6月26日、食の循環実習Ⅱ「食と地域おこし」では、飯尾醸造五代目当主飯尾彰浩さんのご講演をお聞きしました。



宮津市にある飯尾醸造では、無農薬栽培の米を原料にしたお酢の製造販売を基盤にしながら、新たな商品を提案する、同じ経営理念を持った他社と協働する、飲食店を開業して地域社会に貢献するなど幅広い活動を展開しています。

飯尾さんは、地方のお酢屋さんがどのように「弱者の戦略」を進めてきたのかについて、豊富なデータや資料をもとにプレゼンテーションするとともに、大学生のキャリアづくりのあり方についても、ご自身の経験を踏まえながら説明してくださいました。





受講生の関心は多岐にわたっており、講演終了後には質問がつぎつぎに出されていました。講義終了後の交流会には学生4名が参加して、さらにお話をお伺いしました。(落合)

食料農業システム調査実習:調査風景


6月12日と26日に、食料農業システム調査実習受講生がおうみんち(直売所)とJAおうみ冨士管内の生産者の方々の調査を行いました。

おうみんちでは、買い物客の方に突撃インタビュー(!)を敢行。2人1組で次々とお客様に声をかけ、時には断られつつも、来店の手段や目的、滞在時間などを聞き取り調査しました。

スタンバイ風景

今日はどちらからいらっしゃったんですか?

多くの方が快く対応してくださいました。感謝!

直売所に出荷されている生産者の方々のところへは、受講生がグループに分かれて訪問調査しました。私(山口)が同行した班では、梨の部会長さんが近年の取り組みについてとても熱心にお話ししてくださいました。学生は初めこそややその勢いに圧倒された感がありましたが、聞き取りが進むにつれ臨機応変に質問が出るようになり、滞在時間があっという間に過ぎてしまいました。

梨部会長の増田さんにヒアリング

調査結果は大学に持ち帰り、これから分析を進めていく予定です。調査にご協力いただいた全ての方々に、この場をお借りして御礼申し上げます。調査を通して学生がどんなことを感じたのか、分析結果とあわせて現地で報告会を実施します。その模様もこのブログでご報告する予定です。(山口)

おまけ:最後はやっぱりジェラート!

タキイ研究農場を見学(植物生命科学科)

 基礎演習IIの学外演習として2018616日(土曜日)に滋賀県湖南市のタキイ研究農場を訪れた。農場の見学には27名の3回生が参加し、品種改良の実際について多くを学んだ。タキイ種苗による品種改良・育種研究概要を約30分の映画を見せていただいた後、70 haの広大な圃場とハウスをタキイ園芸専門学校長 田口先生に案内していただき、品種改良野菜類の栽培現場を見学した。特に、トマトとカボチャなどのウリ類植物の病害抵抗性や栽培方法の改良研究について研究員の方々が丁寧に説明してくださった。 (奥野)

トマトのガラス室


タキイが開発した桃太郎は25種類もある


ミニトマトの品種改良


カボチャとズッキーニ畑


学生からの活発な質問に答えてくださる研究員の方


田口校長のお話を熱心に聞く



それぞれの課題へ

 塩尻研では、学生が、各々の卒業研究のテーマを持ち、研究を行っています。就職活動が一段落した人は腰をすえて実験をしはじめました。今日は、その活動の一部を紹介します。

地下茎の太さの意義を明らかにするため、セイタカアワダチソウの根の長さ、重さを測り、調整したあと、植え付けをします。


バラの葉に含まれる成分を分析するために、葉の粉砕を行っています。

教職の勉強を黙々としている人もいます。

新農薬実用化試験のお手伝いをしました

現在の日本農業において、農薬は食糧の安定生産・品質維持のため、なくてはならない存在です。農家さんに安心して使ってもらうために、より安全でより多くの作物の病害虫防除に効果のある農薬を開発してゆく必要があります。

農薬メーカーは、自社で開発中の農薬の効果を調査するために、国や県の農業試験場のような公的な機関や専門機関に効果判定試験を依頼しています。基準で定められた複数回の有効試験数をクリアして初めて農薬登録を行うことができます。

今回私たちは、滋賀県甲賀市にある油日アグロリサーチさんの研究農場にお邪魔し、新しく開発中の殺線虫剤効果試験のお手伝いをしました。試験の簡単な説明を受け、試験薬剤を散布し、畑を耕耘し、マルチを張ってサツマイモの挿苗を行いました。





判定試験で効果が認められれば、何年か後には新しい農薬として上市販売されることになります。一つの新農薬の開発には、10年の月日と数10億円の経費がかかると言われています。今回私たちがお手伝いした殺線虫剤は、はたして何年後に実用化されることでしょうか。(岩堀)

メロンまつりに参加しました



6月10日、今年も東近江市の「あいとうメロンまつり」にサポーターとして参加しました。
テントで食べ物や飲み物を販売したり、ステージでゲームの進行を手伝いました。
はじめは緊張した面持ちだった学生も、生産者の方々が気軽に話しかけてくださり、徐々に打ち解けた雰囲気になって行きました。売り物のソーセージなどもいただきました。
地域交流のひとコマですが、イベントを通して学んだことは沢山あると思います。
これからも積極的に参加していく予定です。(淡路)

ゲームの受け付け
ステージで記念撮影






瀬田キャンバスのジュラシック・ワールド

地学概論の授業で、古生代に生存していたリンボクの末裔の植物を見学に行きました。
リンボクは、高さ数十メートルまで成長し、石炭の材料にもなった巨大シダ類です。リンボクの遺伝子を受け継ぐ現世の植物は、「ヒカゲノカズラ」です。

写真は、受講生の二人が太古への妄想を膨らませて撮影した一枚です。瀬田キャンバスの意外な場所にひっそりと生えていますので、探してみてください(採らないでくださいね)。
 
ヒカゲノカズラの胞子は石松子と呼ばれ、果樹の人工授粉の際の花粉の増量剤に使われ、植物体は金魚の産卵巣に使われています。(森泉)


「空を見上げるセタザウルス」photo by 西池入海 and 河谷海人


イチゴ農園で作業体験をしました

6月10日、東近江市のイチゴ園で食料農業システム学科の学生5人が作業体験をしました。
朝7時前から収穫を始め、パッキングして午前8時半に直売所へ出荷するという内容の濃い体験でした。
熟したイチゴの見分け方を教えてもらい、早速収穫。採れたイチゴをどのように選別してどのようにパック詰めするか、解説を聞いてお手伝いしました。そこには作業効率と売り上げをアップさせるノウハウが詰まっていました。
 直売所では、搬入の手順と、お客さんに取ってもらいやすい並べ方を教えて頂きました。
出荷が終わってから朝食をご馳走になり、そのあとはジャムづくりを体験しました。
 一連の作業を経験することで、経営の考え方の重要性を学ぶことができました。 (淡路)

収穫作業
選別してパッキング
直売所で商品を並べる




食料農業システム学科1年生交流会


6月8日(金)、入門ゼミの時間を利用し、食料農業システム学科1年生の交流会を開催しました。教員が研究やフィールドワークの様子を紹介するとともに、それぞれの意外な特技、めずらしい体験談、学生時代のエピソードなどにまつわるクイズを用意し、学生たちとの交流を図りました。終了後は全員で食事をし、楽しい時間を過ごすことができました。(中川)


 教員による研究紹介


クイズタイム



水田転換畑でラッカセイにチャレンジ

農学部12回生の必修科目である「食の循環実習I,II」では,水田転換畑でのラッカセイ栽培が実習項目にあります.その実習で,昨年秋に収穫したラッカセイ品種「おおまさり」をキャンディコート(キャラメリゼ)したお菓子「龍谷の実」を世の中に出してみました.兵庫県にある東洋ナッツ株式会社さんに製造してもらい,先日,その記者レクチャーを京都で行ってきました.卒業研究のテーマとして「転換畑におけるラッカセイの栽培」に関して研究を進めている4回生2名も,現在取り組んでいる卒業研究に関するプレゼンテーションを行いましたが,記者の方々からの多くの質問を受け,それらに的確に答えているのを傍らで見ていて,その成長を頼もしく思いました.今回,この「龍谷の実」を販売することになりましたが,私たちの目的は,お菓子の販売そのものではなく,水田農業の高度化や転換畑での畑作物の生産に基づいた農業の6次化の可能性を探ることであり,それらを通した地域の活性化の一端を担えないかと考えています.もしチャンスがあれば,この「龍谷の実」をそのような視点でも見ながら是非味わってみて下さい.(大門)

「龍谷の実」:おおまさり(平成19年千葉県育成品種)は粒大が2.5cm以上ととても大きく,甘みもある優良な品種です.茹で落花生としても美味しいですが,キャラメリゼも美味です.
ラッカセイ収穫残渣の有機物資源としての活用についてプレゼンする道山祐子さん(資源生物科学科4年生)

水田転換畑でのラッカセイの耐湿性についてプレゼンする山下博士君(資源生物科学科4年生)

初めての「ワラジ」作り


資源生物科学科の入門ゼミ(玉井担当)で、稲ワラから「ワラジ」をつくりました。
稲ワラは、昨年度研究に用いたものの残りで、捨ててしまわずに、それを有効活用しました。全員が縄を編むのも初めてで、かなり苦戦しましたが、何とか「ワラジ」らしきものを完成させることができました。「ワラジ」作りを通して、昔の人の知恵と苦労を感じることができたようです。(玉井)



資源生物科学科入門ゼミ 糖度測定


資源生物科学科の入門ゼミ4組(樋口ゼミ)・6組(ウェンダコーンゼミ)が合同で、ゼミの時間(525日)に「果物の糖度測定実験」を実施しました。

果物の糖度測定に現場で使用される「糖度計」を用いて、様々な果物(リンゴ;2品種、キウイ;2品種、ブドウ、サクランボ)の糖度を測りました。糖度の予想順位と実際の値に違いがあり、糖度測定を楽しんでいました。

感想文では、「海外の果物と日本の果物の糖度の違いを知りたい」、「テレビで見たことがあって、実際に測ってみたかったので良かった」、「糖度がこんなに高いのに驚いた」などのコメントがありました。(ウェンダコーン)




資源生物科学科入門ゼミ ラコリーナを見学


6月2日(土)、1年生入門ゼミ4組・6組で、近江八幡にある「たねや農藝ラコリーナ」の見学に行ってきました。最初に経営企画室長高橋さんより、会社の概要やラコリーナについて紹介をしていただきました。続いて、農園長讃岐さんに、鉢植えの山野草を育てている施設、有機で野菜を育てている農園、水田を案内していただきました。竹のチップを敷き詰めた道、ドングリの林、苗を手で植えた水田など、学生達も興味深げに見て、また質問もしていました。解散後、ショップで買い物をしたり、アイスクリームを食べたりと、それぞれに楽しんでいました。(樋口)