地元・堂のため池で水草撤去のボランティア

前のエントリーでも少し述べましたが、堂農場の水源となっているため池は、ここ数年、水生植物のヒシとアゾラが繁茂して水質が悪化しており、水草が腐敗して悪臭を放つこともありました。自分たちも利用するため池だから、ボランティアとしての清掃と卒業研究をリンクさせちゃえ!というわけで、森泉ゼミと三浦ゼミが共同で、水質と生物多様性のモニタリングを行いながら、水草の撤去作業を行うことにしました。

水草の撤去前に調査枠を設けます。夏の間は満水でしたが、作業のため水位を下げました。もちろん、地元の農業組合と相談しながら進めています。

次は手製の引き網を使って水草を寄せ集めます。水を干してから集めるのは重いよ、という地元の方々のアドバイスを参考に工夫しました。確かにこれは仕事がはかどる! 魚はかからないように底があいています。

陸揚げは力仕事ですが、コーナンで買ってきた新型の熊手が威力を発揮しました。それにしても、これが食べられるものだったらいいのになぁ……とは思います。

水草に混じってコオイムシがあがってきました。こんな作業をしなければ、いることにすら気づかなかったでしょう。

本格的に寒くなる前に作業を終わらせたいので、いまががんばりどころです。(三浦)

美味しいお米はなぜできる?〜極良食味米栽培の科学的研究〜

京都府八幡市の「GIHEY FARM」において、イネのサンプリングを行いました(1025日)。

GIHEY FARM」は、辻農園の辻典彦さんが研究用に開放してくださっている田んぼです。私たちは、京都のお米屋さん「八代目儀兵衛」と共同研究をしていますので、この圃場が「GIHEY FARM」と名付けられました。辻さんは、独自の農法により、2年連続「お米番付」で金賞を取るほどの米作り名人です。

辻さんの独自農法によって栽培されたお米は、なぜ美味しいのか?
この農法の効果を科学的に解明することが私たちの研究目標です。この研究によって、どこでも、だれでも、美味しいお米を作ることができるようになるかもしれません。(玉井)




京都大学芦生研究林 ゼミ旅行(2日目)

ゼミ旅行の2日目は、林長の石原先生による芦生原生林を案内してもらいました。


芦生では、2000年からシカの密度が高くなり、下層植物が殆ど喰われて、森林更新がしにくくなっていること、そして、森林再生のためにシカ柵をすることで、どの程度の速度で復活するのかの研究を行っていることを、実際の現場をみながら説明をうけました。

また、スギなどの樹皮が“くまはぎ”にあい、成長が悪くなったり木材としてはつかえなくなることなども聞きました。
 
この原生林は、日本海側と太平洋側の両方の植生があるユニークな生態系で、かつ、人の手があまり入っていない森林(原生林)なので、絶滅危惧種に指定されている生物も見ることができました。
 
 
(塩尻)
 

京都大学芦生研究林 ゼミ旅行(1日目)

1泊2日で、京都大学芦生研究林にゼミ旅行にいきました。
一日目は夕方について早々、4回生による卒業研究中間発表を行いました。3回生はその話をきいて、自分の研究テーマを決めてもらいたいと思ってます。


その後、H料理長の指示をうけながら、夕食をつくりました。出汁の効いためちゃめちゃ美味しい鍋でした。

 
ご飯のあと、お風呂にはいり、また駄弁って、、、、と結局、みなさんは、明け方まで話ていたようです。若いですねー。
(塩尻)

アゾラにかかる虹


堂の実験農場では、かんがい用水を地元の農業用ため池から取水させていただいていますが、このため池に数年前から外来植物の「アゾラ」が繁茂しています。アゾラは「特定外来生物」に指定され人為的な移動が禁止されていますが、琵琶湖本体や周辺のため池に繁茂してしまったアゾラが水の流れとともに拡散するのを止めることは実際上困難です。私たちの研究室では、アゾラが増えた要因や増殖を抑制する環境づくりの方策を模索するため、環境省の栽培許可を得て、研究に着手したところです。

10月末のある冷え込んだ朝、池の水位を見ておこうと出勤前に立ち寄ってみると、なんだか池に虹がかかっているように見えました。こちらが移動すると、虹も動きます。よく見ると、水面に浮いたアゾラの植物体にびっしりとおりた露の粒が太陽の光を屈折させているのでした。少し不気味な色あいですが、自分たちだって一所懸命生きているんだぞと訴えているような輝きにも見えました。(三浦)

堂 研究圃場のトイレ建設

農学部の研究圃場は大津市の堂という地域にあります。大学からは瀬田の町とは逆方向に裏山を10分ほどおりたところにあります。

比較的近くて便利で6名ほどの教員が研究活動に使っています。ただ、トイレが無いのが欠点でした。

今般、関係各者の調整が終わって、10月中旬からトイレ建設が始まっています。



そろそろ、トイレらしい感じがしてきました。
来年からもっと利用率があがりそうです。
(古本)

北海道十勝での研修旅行(その2)

翌日は、酪農とグリーンツーリズムがテーマでした。
酪農教育ファームの取り組みをされている牧場へ行き、乳牛と酪農経営についての説明を受けました。日頃家畜に触れることがない学生たちにとっては、新鮮な内容だったようです。場内を見学した後は、搾乳体験に挑戦しました。コツが必要な手搾りでしたが、全員上手に乳搾りができました。
レストランやカフェ、コテージなどに取り組んでいる事例もみることができ、農業・農村でのビジネスの広がりを実感できました。

乳牛についてのレクチャー

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ミルキングパーラーをみせてもらう、ハイテク!


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乳搾り体験、上手にできました!

立ち寄った施設で馬とたわむれる


桁違いに規模が大きい十勝の農業に触れ、いろいろな感動体験がありました。学生たちは積極的に質問をし、日頃見慣れている農業との違いについて感想を述べたりしていました。「積極的な学生たちだね」というお褒めの言葉をいただきました。
天気に恵まれ、晩秋の北海道を満喫できました。
お世話になった関係機関の方々、農家の方々に感謝。(淡路)

北海道十勝での研修旅行(その1)

10月14-16日、北海道十勝でゼミの研修を行いました。
初日は馬鈴薯をテーマに畑作について学びました。
馬鈴薯の収穫作業の体験をした後、選果場、カルビー製品の原料イモの受け入れや貯蔵を見学し、じゃがりこの工場(企業秘密があって一部のみ)をみせてもらいました。
圃場からスナック菓子の製品になるまでを追いかけると、それぞれの過程で実に多くの苦労やノウハウがあることを学ぶことができました。
また、馬鈴薯の料理を紹介してもらい、味わいながら研修を受け入れてくださった方々との交流を深めました。

馬鈴薯収穫機に乗り選別作業を体験しました 機械の大きさにびっくり

手掘りもさせてもらいました 作業効率より楽しさ?

選果場の大きさと選果スピードにびっくり

ポテトチップスや「じゃがりこ」の原料イモ倉庫の大きさにびっくり
じゃがいもスナック菓子の奥の深さを知りました!


朝早くから夕方暗くなるまで研修は続きました。たくさん勉強した後の食事は美味しかったです! 続く(淡路)


食品栄養学科3年次生が株式会社マルタマフーズ様主催の料理レシピコンテストで見事入賞しました


食品栄養学科3年次生の稲房圭織さん、杉本麻衣さん、山口真愛美さんが、夏休み期間中に学外実習(管理栄養士・栄養士の働く実際の現場での実習)で取り組んだ献立作成課題を、お世話になっていた実習先様主催のレシピコンテストに申し込んだ結果、見事おやつ部門の『審査員特別賞』に選んでいただきました。

このコンテストは、実習先であります株式会社マルタマフーズ様の社員のうち、「野菜ソムリエ」の資格をもつ方が集まってできたオフィスコミュニティーが主催で実施されました。実習中にご指導いただきました井上先生のご提案で、このコンテストに応募させていただきました。

考案したレシピは、『3色月見団子〜黒ゴマソース添え〜』です。1014日(日)にマルタマフーズ様の本社で開催されました表彰式に参加し、賞状と記念品をいただきました。
受賞した学生たちは、「このたびの受賞は大変うれしく、今後の管理栄養士の勉強に活かしていきたい」と表彰式でコメントしました。

このたび、学外実習でお世話になりました井上先生はじめ、京都マルタマフーズ会社および株式会社マルタマフーズの皆様、ご指導本当にありがとうございました。





「環境こだわり米」に関する論文が掲載されました

新米が出回る季節になってきました。農学部の「食の循環実習」でも、無事1回生による稲刈りが終わったところです。

少し遡って2018年9月25日、以前ご紹介した「環境こだわり米」の消費者評価に関する研究報告を論文化したものが出版されました。

https://doi.org/10.7310/arfe.54.88

この研究では、選択実験によって「環境こだわり米」への高い評価額が析出された一方で、その環境こだわり認証の一つの柱であるびわ湖への濁水流出防止に対する評価額はむしろマイナスになるという、興味深い結果が観察されました。

この研究は、山陽学園大学地域マネジメント学部の西村武司准教授と、当学科の竹歳一紀教授との共同研究です。また、消費者へのアンケート調査に際しては滋賀県の協力を受けました。記して謝意を申し上げます。(山口)

MBS「キャンパスに佇む木」の動画配信

 10月4日にMBSのNEW23の前の龍谷大学の宣伝枠で古本ゼミの中村有沙さんが紹介されました。
 本日、その動画の配信が始まりました。

https://dizm.mbs.jp/title/?program=campus

 見逃した方は、ぜひご覧になってください。
(古本)

奇跡の一枚 〜牧農場の夕照〜

後期より、1回生の必修科目「食の循環実習Ⅰ」がスタートしました。「食の循環実習Ⅰ」の農場実習は、上田上(かみたなかみ)地区にあります『牧農場』で行われています。9月28日には、稲刈りと大根の播種を行いましたが、すべての実習・片付けを終え、実習棟へと歩いて帰る途中に感動の風景に出会いました。

牧農場へとつながる用水路の真上に夕日が沈み、光の道となった用水路の両側を彼岸花が彩っています。季節・天候・時間のすべてが揃わないと見られない奇跡の瞬間です。思わずスマートフォンで撮影しました。

季節ごとに美しい姿を見せてくれる牧農場。恵まれた自然の中で、学生たちも農場実習を楽しんでくれています。(玉井)


宮島でのゼミ旅行

 宮島にある広島大学の宮島自然植物実験所にゼミ旅行(2泊3日)にいきました。
 植物の葉は、自身の周辺の光量を察知して、それにふさわしい形へと発達させます。明るいところの葉は「陽葉」、暗いところの葉は「陰葉」と呼ばれます。
 「陰葉と陽葉の違い」は教科書では習うのですが、本当にそれぞれの野外での様子を見てみること、葉を採取し各部を測定すること、光合成活性を測定すること、を行い、違いを実感し納得することが目的です。広島大学では1年生向けのプログラムで、広島大学在職中にこの実習を分担で指導していました。今回、古本ゼミに配属した8名の学生のうち6名に、この実習を受けてもらいました。
 
 まずは、陰葉と陽葉の採取です。樹冠が高くてビビります。他のメンバーは足元のキノコの大きさに騒ぎながら様子をみています。

 実験室に持ち帰り、葉の厚さをノギスで測定しました。葉の横断切片を作成し、顕微鏡観察を行い、葉の組織の内部構造の違いも測定します。

 これがお目当の光合成測定装置。シンプルですが、細部に配慮があって、光合成の原理を理解するのに十分です。測定に時間がかかると大騒ぎでした。単調な測定作業が続きます。


 実験所前で、坪田先生と。お世話になりました。本物に触れることで教科書の記載を確認し、自然の豊かさなども満喫することができました。

 食事は3食とも自炊し、夜は飲み明かし、楽しく過ごせました。この経験をこれからの実験に活かして欲しいです。
(古本)

農学基礎実験A

 先週、自分たちで採集した昆虫を、図鑑をみながら分類しました。その後、その中から気に入った昆虫2種を選び、スケッチしました。
 みなさん、とても静かに集中してスケッチしていたので、レポートをみるのが楽しみです。(塩尻)

Rose Farm KEIJI 見学会

 9月29日(土)に、守山にあるRose Fame KEIJIに訪問しました。
会社の理念をお聞きしたあと、60種以上もの和バラが栽培されている圃場に行き、バラを直接さわったり、香を感じたりして、和バラを体感しました。また、そこでバラ栽培に関して説明を受けました。



 そのあと、ローズウォーターや和バラが入ったグラノーラをいただきながら、和バラの育種だけでなく、和バラをつかった製品開発、そして、和バラカフェなどを展開されていること、さらに、和バラを海外でも栽培できるように海外進出もしていることを、お聞きしました。 (塩尻)

MBSにて学生紹介番組 「キャンパスに佇む木」

古本ゼミの中村有沙さんが、MBSの龍大宣伝枠にスポット出演します。
10月4日限定での放送です。ご覧いただければと思います。

https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-2491.html