9月10~11日に札幌コンベンションセンターで行われた日本育種学会第148回講演会において、当研究室(生命データ科学研究室)修士2年生の木南綾子さんがポスター発表を行いました。演題名は「多形質・多環境データにおける表現型値補完及び育種価予測手法の比較」でした。
修士1年のときは質問にうまく答えられなかったことも多かったようですが、今回は前回よりも質問の内容を理解し答えることができたようです。そろそろ修士での研究もまとめなければいけない時期になりましたが、一層の頑張りを期待しています。
9月10~11日に札幌コンベンションセンターで行われた日本育種学会第148回講演会において、当研究室(生命データ科学研究室)修士2年生の木南綾子さんがポスター発表を行いました。演題名は「多形質・多環境データにおける表現型値補完及び育種価予測手法の比較」でした。
修士1年のときは質問にうまく答えられなかったことも多かったようですが、今回は前回よりも質問の内容を理解し答えることができたようです。そろそろ修士での研究もまとめなければいけない時期になりましたが、一層の頑張りを期待しています。
実習も後半。5日には今年からの試みで、ハワイ島のロコワカポンドの自然回復ボランティアを行いました。
ガイドをお願いしている長谷川さんが取り組んでいる活動のお手伝いです。
カメハメハ大王の時代、ハワイ島には養殖池として多くの淡水池が利用されており、それが固有種や渡り鳥の貴重な生息域として機能してきました。今はもうそうした養殖池としての利用はなくなり、外来植物に覆われ、鳥などの生態系が損なわれています。ところが、外来植物(カリフォルニアグラス)を除去するだけで、鳥が戻り、貴重植物が現れます。
泥だらけになりますが、みんな頑張りました。ハワイ大学のボランティア団体や、地域の方々もお手伝いされています。
活動が終われば、ピザを食べ、シャワーをして、近くのビーチに入りました。
20mほど沖の島にわたり、学生たちは地元の若者と交流していました。
海外農業体験実習(ハワイ)3日目(8月28日)
ハワイの農業体験実習第3日目からはヒロでの活動になります。当初の予定では、この実習でいつもお世話になっているアメリカ農務省(USDA)太平洋流域農業研究センターのロクサーナ・マイヤーズさんとジョン・スズキさんの講演を聞くことから始まる予定だったのですが、今年はセキュリティ関係の変更があったとのことでUSDAの施設に入ることができなくなってしまいました。替わりにハワイ大学熱帯農業・人的資源学部の講義室を借りてお二人の講演、そして次の日の学生プレゼンテーションを行うことになりました。
ジョンさんの講演は遺伝子組み換えパパイヤのお話の他、彼自身の研究や関心のある幅広い話題に及びました。これに対して学生たちもいくつか質問を行い、ジョンさんに丁寧に回答していただきました。あまりに質疑応答が続いたために講演時間が長引き、次の予定であるパパイヤ農園の見学の時間が迫り、ロクサーナさんの講演の時間がなくなってしまったのは非常に残念でした。
次はパパイヤ農園とパパイヤ箱詰め工場の見学です。目の前に広がる広大なパパイヤ圃場を前に、学生たちも「いったい何百本あるんだろう」と驚いた様子でした。農園管理責任者のイチマルさんにパパイヤ栽培の要点や問題点などを説明していただきました。お土産に完熟パパイヤをたくさんいただきました。
パパイヤ箱詰め工場では従業員の方々が手際よくパパイヤを箱詰めしていました。箱詰めの前には厳しい品質チェックがあり、形の良くないもの、傷のあるもの、着色がそろっていないものは廃棄となり、かなりの数が廃棄されていました(もったいない…)。この工場から日本行きの商品も出荷されており、日本行きの箱がたくさん用意されていました。
お昼になりましたので、途中のショッピングモールにあるファストフード的な中華料理店に入ったのですが、その量にびっくり! とても食べきれないくらいです。ただでさえ昨晩のディナーでたらふく食べているのであまりお腹が空いていない者も多く、目の前の大盛り料理を見て呆然とするばかりでした。
次の見学地は、毎回お世話になっているアンスリウム農園(グリーンポイント・ナーセリーズ)です。見学にはUSDAのロクサーナさんと、ハワイ大学の学生さんも3名参加してくれました。アンスリウムはハワイの代表する切り花で、色とりどりのアンスリウムが所狭しと並べられており、目にも鮮やかです。ここから世界中に向けて切り花が輸出されており、手際よく箱詰めされた商品が次々と出来上がっていました。
私たちの見学のために、タノウエ社長自らガイドしていただけました。わかりやすく、且つ、時にユーモアを交えて熱心に説明していただき、感謝の言葉もありません。
いよいよ明日は英語プレゼンの日です。最後の仕上げをするべく、私の監督するチームの3名は、夜、ホテルの私の部屋に集合して練習会を行いました。出発前は全然練習ができておらず、どうなることかと心配していましたが、土壇場の頑張りで何とかものになってきていました。これなら明日は何とかなると期待が持てる仕上がりです。練習会の後、パパイヤ農園でもらったパパイヤを4人で食べました。ものすごく甘く、おそらく日本では食べられない、完熟したパパイヤでした。その糖分で3人ともぐっすり眠れたことと思います。
(農学科・岩堀)
海外農業体験実習(ハワイ)4日目(8月29日)
ついに英語プレゼンの日がやってきました。この実習で最大の山場といっても過言ではありません。3チームがそれぞれプレゼンを工夫し、いかにアイデアを練ってきたかが問われる時です。午前中はホテルで最終調整を行い、中川先生の部屋で最後の発表練習を行いました。午後ホテルを出発し、昨日のハワイ大学の会場に再び向かいました。緊張が高まります。
最初のチームは、ハワイと日本の醤油の違いについて発表しました。それぞれの醤油の歴史、製法、風味の違いについてプレゼンを行った後、ロクサーナさんとジョンさんに実際にテイスティングしてもらい、その違いを実感してもらいました。お二人は「全然違う!」と驚いておられました。
次のチームは、ハワイと日本のアンスリウムの違いについて発表しました。栽培法、地域、価格、利用法について説明があり、最後に福島で行われている粒状プラスチックを土壌代わりにして栽培する方法について紹介がありました。ジョンさんもアンスリウムの栽培については実績をお持ちですのでいくつか質問されていました。
最後のチームは、ハワイと日本の食用エビの違いについて発表しました。種類、産地、利用法の違いについて解説し、日本では普段の食用のほか、祝祭用にも使われるという文化的な違いについて説明がありました。イセエビ料理、そしてハワイ名物のガーリックシュリンプの写真は非常に皆の食欲をそそりました。
今回の実習では3つのチームの発表を聞きましたが、どのチームも興味深い内容に仕上がっており、ロクサーナさん、ジョンさんからもお褒めの言葉を頂きました。私自身も知らなかった内容が多く、各チームともよく調べ上げたことに感心しました。出発前の状態からは見違えるような進歩があり、教員一同無事終わったことにほっとしました。
プレゼンの後はカカオ農園の見学を行いました。当初はUSDAの研究施設見学の予定でしたが、先述のようにセキュリティ関係の変更でUSDAの施設に入ることができなくなってしまいましたため、ロクサーナさんにカカオ農園の見学を提案されました。カカオ農園では広い敷地内を電動カートに乗って移動。皆童心に帰ってはしゃいでいました。カカオがたくさん実った樹の前で従業員さんの説明があり、大きな実を割って中身を見せてくれたりしました。
ふと気づくと樹の幹にカカオの花が咲いていました。これがあのような大きな実になるとは信じられないような小さな花でした。
カカオの説明を受けた後は農園ショップに移動、チョコレートの爆買い大会となりました。
この日の実習を終え、教員一同は夕食を共にしながら反省会を行いました。英語プレゼンという最大のイベントが無事終了し、安堵の気持ちで飲むハワイの地ビールはこの上ない美味しさでした。
(農学科・岩堀)