12月7日神戸大学瀧川記念学術交流会館で行なわれた土壌肥料学会関西支部会で土壌学研究室の3名(田渕君,黒澤君,上野君)が学会発表を行ないました.3人とも緊張した面持ちでしたが,堂々たる学会デビューでした.
黒澤君と岡本さんは平山研との共同研究で,長野県での土壌採取から頑張りました.2023年兵庫県丹波市での農業・地域活動における取り組みの学び
金子ゼミでは、農業や地域の課題への取り組みを学ぶため、兵庫県丹波市へ訪問しています。今年度は学生9名が現地を訪問しました。金子ゼミ3年生の友池さんからその学びを聞いてみたいと思います。
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2023年11月18日、19日に1泊2日で「丹波の魅力的な地域活動や農業における取り組み」について理解を深めることを目的とし、一般社団法人Be代表の中川ミミさんのご指導のもと、3回生8名と4回生1名、金子先生で兵庫県丹波市に訪問させて頂きました。
最初に、美味しさを追求した鹿肉料理と丹波の季節ごとの食材を使用した料理を提供されている無鹿リゾートでジビエ料理を頂きました。シェフの鴻谷佳彦さんから、これまでのご経験、鹿肉の特徴や現状、丹波に開店することを決めた理由についてお話を伺いました。
その後、丹波市の春日町大路地区の地域活性に取り組まれている、一般社団法人みつおおじを訪問し、山内一晃さんから、移住の受け入れ態勢や大路区での具体的な活動内容などを伺いました。定期的なランチの開催や移住者との交流の機会を多く設けることに工夫されていることを学びました。みつおおじで活動されている方々のお話から、大路地区では住民同士が暮らしやすく移住者もなじみやすい環境が作られていることを感じることが出来ました。
2日目は、栗の生産から加工、丹波の食材などを販売されているヒロちゃん栗園を訪問しました。栗園および牛の肥育を行っている牛舎の見学と山本さんご夫妻からお話を伺いました。農園の近くのお店「ヒロちゃん栗園DE八百屋さん」では、栗を使用したスイーツやドリンクなどを販売されており、6次産業化における工夫やどのように商品開発を行っているのか学ぶことが出来ました。農学部での学びと大きく関連していたことから、大変勉強になりました。
2日間引率して頂いた中川ミミさん、丹波市地域おこし協力隊の鈴江瞭平さんから、今までのご経験に基づいた深いお話を伺う中で丹波の自然の豊かさや地域の魅力、丹波に関わる人々の温かさなどについて知ることが出来ました。
(一社)Beが古民家のリノベーションを手掛けた宿泊施設 旧西山邸 NHotelにて |
今回の実習を通して、6次産業化や移住者の受け入れや地域づくりなどについて実際に体感し、多くの知識を得ることが出来たので、今後のゼミでの活動や卒業論文に活かしていきたいと考えています。(友池)
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今回ご協力いただいた丹波市の皆様に心より御礼申し上げます。(金子)
タキイ種苗株式会社 副農場長 福岡さんのキャリア講演会を実施
基礎演習1は、2年生対象の科目で、研究室配属の参考にするために、学科構成員の先生たちの研究内容を紹介する時間を設けています。研究する自分を思い描いて、「あの人と一緒に面白い研究できたらな」と思いを馳せて、ついては普段の学びの態度に反映してもらいたいというのがこの科目の設置の趣旨です。
研究室配属には目の前の楽しさだけでなく、研究室を出た後、つまり卒業後の自分を想像するのも大切で、その観点から15回の講義回数の中で2回ほど、外部の講演者にキャリア講演をお願いしています。
今週は、タキイ種苗株式会社の副農場長、福岡さんにお越しいただき、福岡さん自身のキャリア形成過程、タキイでの仕事の様子などを教えていただきました。
彼らの受講後のアンケート結果から少し彼らの言葉を抜粋します。
学生(1)単為結果性で農家さんなどから従来のものには戻れないと言わせるほどのものを作ったことに感動しました
学生(2)1つの種を作るのには、さまざまな立場の人によってニーズが異なっており、1つの良い品種を作るのには、全てをクリアしていないといけないということを聞いて、大変な仕事だと感じましたが、動画の内容を見て、やりがいも沢山あり色々な職種の人がいたので、これから自分に合った職種を探していけたらいいなと思いました。
学生(3)大学2回生までの授業では、広く浅く知識を付けていることがほとんどですが、1つの研究をより掘り下げていて、話を聞いていてとてもわくわくしました。僕も自分の興味あることを見つけたいと感じました。
応用昆虫学研究室修士2年阿南君の研究内容が公表
応用昆虫学研究室修士課程2年生阿南君が取り組んだ研究内容の一部が、雑誌「植物防疫12月号」に掲載されました。阿南君は、クモヘリカメムシの天敵であるヤドリバエを修士課程での研究対象としています。クモヘリカメムシの天敵として、クモヘリカメムシの卵に卵を産みこむハチ(卵寄生蜂)については、種や寄生率など沢山の報告がなされているのですが、ヤドリバエに関する報告はありません。ヤドリバエの幼虫は、クモヘリカメムシの体内に寄生します。阿南君は、クモヘリカメムシに寄生するヤドリバエの種、寄生率、越冬状況などを明らかにし、修士論文としてまとめています。
(応用昆虫学研究室 樋口)