月桂冠大倉記念館を訪問しました

7月17日に金子ゼミの学生11名は京都市伏見区に本社をおく大手酒造メーカー月桂冠株式会社が運営する「月桂冠大倉記念館」を訪問しました。
月桂冠大倉記念館に到着すると、龍谷大学OBの西岡成一郎館長が学生を出迎えていただき、西岡館長自ら、館内をめぐりながら展示物をご解説いただきました。



館内では、京都伏見の酒造りの歴史や製造方法、そして月桂冠株式会社の高品質で美味な日本酒づくりと技術革新について学びました。月桂冠株式会社は、現在、若者向けの製品やアルコール0%の製品開発などにも力をいれているそうです。



創業から約380年、時代のニーズを理解し、新しいことに取り組む月桂冠株式会社の姿勢から、企業の精神とマーケティングを学ぶ良い機会となりました。月桂冠大倉記念館の西岡館長をはじめとする皆様にお礼申し上げます。(金子)




ドイツのシストセンチュウ研究者来訪

7/23にStrubeというドイツの種苗会社からNaserさん (Dr. Abdelnaser Elashry)をお招きし、セミナーをしていただきました。 

アブラナ科植物に寄生するテンサイシストセンチュウのエフェクタータンパク (線虫が寄生するときに分泌しているタンパク質) の解析と、線虫耐性 (=tolerant) をもつテンサイの育種に向けたQTL解析やGWASのお話でした。 とても根気の要るお仕事だと思いました。
岩堀研からも参加していただきました。ほとんどの学生さんには難しい内容だったようですが、少し背伸びをして研究の話を聞くのは、とてもよい経験になると思いますので、オススメです。セミナー後に一生懸命質問してくれた学生さんもいました。

話が面白すぎて、セミナーの写真を撮るのを忘れましたが、1枚だけ。
               左がNaserさん                (浅水)

入門ゼミで合同ゼミを実施


7/19、食料農業システム学科の入門ゼミ4, 6, 7,8組で合同ゼミを行いました。


まず、今後の学習テーマ設定のきっかけづくりとして、3回生の濱田温子さんに1回生の頃に関心を持ち、現在も研究をつづけている「昆虫食」について発表をしてもらいました。

いわゆるゲテモノとして扱われるものを食品とするプロセスや、食品化した際の波及効果などの説明を受け、フロアからは、濱田さんが昆虫食に関心を持ったきっかけやマーケティングのポイントに関する質問が出ました。




後半は、果物の国内消費についての新聞記事を用い、グループワークを行いました。ワークシートを用いて「若者の果物消費の促進」などについて議論を深めました。商品開発からマーケティングまでさまざまなな意見が出、お互いのアイデアに刺激を受けることができたと思います。





普段とは違うメンバー、教室で、新鮮な気持ちで合同ゼミを行うことができました。(中川)







入門ゼミで大津市公設地方卸売市場を訪問

2019年7月12日、食料農業システム学科1回生の入門ゼミで、キャンパスのお隣にある大津市公設地方卸売市場を訪問しました。すでに取引や片付けも終わった時間帯でしたが、それでも忙しくフォークリフトが動き回っていました。

市場管理課でお仕事されている大津市職員の方から説明を受けます
広い場内を移動中


暑い1日でしたが、様々な冷蔵・冷凍設備が整えられていて、商品に応じた温度管理がされている状況を観察できました。

施設を視察した後は会議室に移動して、青果と水産それぞれの卸売業者の方に卸売市場の役割などについて質問しました。

質問1

質問2
左はびわ湖青果(青果)の中井先生、右はうおいち(水産)の渡辺先生
なぜ青果や水産物は卸売市場を経由して取引されることが多いのかなど、素朴な疑問にも熱心にお答えいただき、充実した質疑となりました。



質疑の後は昼食タイム。市場の食堂「いっしん太助」にて昼食バイキングを堪能しました。食堂の向かいにはマグロ丼屋も新規開店しており、また食べに行かねばと気持ちを新たに?した一行でした。




ご対応いただいた大津市産業観光部市場管理課の方々、滋賀びわ湖青果株式会社の中井先生、株式会社うおいちの渡辺先生、ありがとうございました。(山口)

八日市公設卸売市場の視察

2019年7月6日早朝、淡路ゼミと山口ゼミの学生計12名が、東近江市八日市公設地方卸売市場を訪問しました。


卸売市場では全国的にセリ取引が減っていますが、こちらの市場では近郷の農家が持ち込んだ野菜の一部がセリにかけられています。この日はトマトやナス、キュウリ、玉ねぎなどがセリにかけられていました。学生たちはセリ前に野菜の下見をさせてもらい、実際のセリの様子を見学した上で、野菜の目利きやセリの順番をどう決めているかなどについて、セリ人の方にお話を伺いました。


セリ見学後、味噌汁を作って朝食
セリを見学した後は、分けていただいた野菜で調理実習。みんなで味噌汁をつくり、朝食をとりました。

お腹を満たした後は、野菜の袋詰め作業を体験しました。野菜の袋詰めはスーパーのバックヤードなどで行われることもありますが、こうして卸売市場にアウトソーシングされることもあります。以前このブログでもご紹介したスーパー店頭の売り場づくり体験でお世話になっている東近江あぐりステーションの職員の方から指導を受けながら、スーパーに納品されるジャガイモなどの袋詰めを行いました。野菜をどちら向きにどう詰めるか、詰めた後コンテナにどう入れるかなど、はじめは失敗もありましたが、どんどん慣れてきて「プロ並み」とお褒めの言葉をいただく場面もありました。


長い1日のようでしたが、終わって時計を見ればまだお昼の12時過ぎ!スーパーの向こう側を知って、学生はスーパー店頭での売り場づくりにこの経験をどうフィードバックするかを考えている様子でした。

早朝からご対応いただいた市場関係者の皆様、ありがとうございました。(淡路、山口)

熊本県水俣・芦北地域における食と地域おこし(「食の循環実習Ⅱ」)

7月2日(火)「食の循環実習Ⅱ」において、外部講師をお招きして「熊本県水俣・芦北地域における食と地域おこし」をテーマとした講義を行いました。

熊本県大阪事務所の小田さんより、熊本県営業部長兼しあわせ部長である“くまモン”が熊本県の魅力や特産物を日本や世界にアピールするため、どのような取り組みを行っているのかを具体的にお話いただきました。



その後、サプライズで“くまモン”が登場し、学生と交流したり、くまモン体操を踊るなど会場を大きく盛り上げてくれました。“くまモン”から元気と笑顔をたくさんもらうことができました。



最後に、熊本県県南広域本部芦北地域振興局の小牧さんより、水俣・芦北地域の振興計画の概要と具体的な取り組みについてご紹介いただきました。農業・漁業・林業において新規ビジネスを展開する従事者を支援する取り組みなど、興味深いお話を伺えました。水俣・芦北地域は「海・山・湯・酒・食」を味わうことのできる魅力あふれる地域であることを知ることができました。



6月18日、25日の「熊本県水俣・芦北地域の環境に配慮した農業生産者の実践」をテーマとした講義と今回の講義を通して、熊本県の地域振興に尽力している講師のみなさまより多くのことを学ばせていただきました。熊本県をより深く知ることができた素晴らしい機会となりました。(金子)

入門ゼミで京都大学附属農場を見学


7月6日(土)、資源生物科学科入門ゼミでは、授業の一環として、京都大学附属木津農場を見学してきました。まず、農場の施設の概略や、農場で展開されている研究内容やその成果の説明を受けました。続いて、バラ、シクラメン、イチゴ、アスパラガスなどが栽培されているハウス、果樹園とブドウのハウス、果樹選果場、水田などを、説明を受けながら見学しました。広い圃場に充実した施設に、「うらやましい」というような学生の言葉もありました。雨も降らず、良い見学会になりました。対応いただいた附属農場の皆様、ありがとうございました。(樋口)




食品安全行政の現場について学びました

2019年6月27日、「食と農の安全安心論」において、昨年度に引き続き長年農林水産省の地方農政局で消費安全行政を担当しておられた石場裕先生(現衆議院議員政策秘書)を講師としてお招きし、「食の安全と消費者の信頼確保」をテーマにした講演を実施しました。




食品安全行政を「リスク管理」と「危機管理」に分けて、健康被害に至るプロセスを事前に分析し未然に防止するための農水省の取り組みについて、今年もクイズを交えてご説明いただきました。

スマホで内職している…のではなく、牛の個体識別番号を検索しています


公務員を目指す学生にとってもいい刺激になったようです。この中から将来農水省で仕事をしてくれる人材が現れることを期待しています。(山口)

湖南農業大学の先生方が来学されました

2019年7月3日、中国・湖南農業大学農学院の黄璜教授はじめ4名の先生方が農学部を訪問されました。湖南省と滋賀県とは友好提携を結んで昨年35周年を迎えました。今後滋賀県は農業の面でも湖南省との交流を進めていくとのことで、今回は、農業生産や農業経済が専門の先生方が滋賀県農業の視察に来られたものです。
農学部では、両地域の農業の特徴などについて意見を交わした他、施設の見学もしていただきました。また、今後継続的に研究交流をしていくことについても話し合いました。(竹歳)


入門ゼミと総合演習Ⅱで講演会を開催


6月28日に入門ゼミ(4組、6組、8組)と総合演習Ⅱ(応用昆虫学研究室)で、秋田県果樹試験場の舟山健氏に講演をしていただきました。舟山氏は、果樹試験場でリンゴの害虫であるクサギカメムシとナミハダニの生態と防除の研究を精力的に進めている研究者で、クサギカメムシの生態を明らかにした研究は、ヨーロッパやアメリカでも注目されており、また、ナミハダニの土着天敵を利用した防除技術は、リンゴ農家から支持されつつある技術となっています。入門ゼミの1年生からは、「実際の農業現場での技術を知ることができた」、「殺虫剤を使わない害虫の防除技術があることを知った」、「環境にやさしい農業技術は大切だと思う」などの感想が寄せられました。学生達が、今後の害虫防除のあり方について考えるきっかけになればいいと思います。(樋口)




環境に配慮した農業生産者の実践(「食の循環実習Ⅱ」)

618日、24日の2週にわたり、「食の循環実習Ⅱ」において、外部講師をお招きして、「熊本県水俣・芦北地域の環境に配慮した農業生産者の実践」をテーマとした講義を行いました。





熊本県庁のご担当者から、水俣病の歴史や環境首都となった水俣市の現在など、当該地域の概要、さらに、食による地域や住民のダメージを食によって回復させようとする動きがあることを紹介していただきました。
その実践者のお一人として、柑橘類を中心に生産から販売までを手がけていらっしゃるMr.Orange()の取締役、永井さんからお話を伺いました。農業分野に関わられた経緯、日本でも珍しい七面鳥農法の実践、独自のアイデアによって体現された商品開発やブランド化、地域活性を目指す今後のビジョンなど、永井さんご自身の経験にもとづいたお話は、受講した学生にとってこれからの研究や進路の面で非常に刺激になったことでしょう。




食と農の可能性を学ぶよい機会となりました。7月5日(金)までMr. Orangeのグレープフルーツを扱ったメニューが生協食堂で提供されます。みなさん、まずは食べることを通して現地を応援しましょう。(坂梨)