6月18日、24日の2週にわたり、「食の循環実習Ⅱ」において、外部講師をお招きして、「熊本県水俣・芦北地域の環境に配慮した農業生産者の実践」をテーマとした講義を行いました。
熊本県庁のご担当者から、水俣病の歴史や環境首都となった水俣市の現在など、当該地域の概要、さらに、食による地域や住民のダメージを食によって回復させようとする動きがあることを紹介していただきました。
その実践者のお一人として、柑橘類を中心に生産から販売までを手がけていらっしゃるMr.Orange(株)の取締役、永井さんからお話を伺いました。農業分野に関わられた経緯、日本でも珍しい七面鳥農法の実践、独自のアイデアによって体現された商品開発やブランド化、地域活性を目指す今後のビジョンなど、永井さんご自身の経験にもとづいたお話は、受講した学生にとってこれからの研究や進路の面で非常に刺激になったことでしょう。
食と農の可能性を学ぶよい機会となりました。7月5日(金)までMr. Orangeのグレープフルーツを扱ったメニューが生協食堂で提供されます。みなさん、まずは食べることを通して現地を応援しましょう。(坂梨)