養蜂、いよいよ始まる

コロナの影響で、養蜂家から購入予定のミツバチの入手が遅れていた。
それがついに、やってきた。
研究圃場でミツバチ飼養が開始された。


動画をアップするのも初めてで、うまくいくのか自信がないが、養蜂作業が始まった喜びを、任せている学生と味わいたい。

養蜂管理の中でもミツバチヘギイタダニへの対策として、最新科学技術で素早く検出することを目指している。熟練養蜂家よりも早く、定量的に検出できるかどうかが、鍵だ。

(古本)

オンライン授業で徹底指導ーどんなに離れていてもー

 植物生命科学科、資源生物科学科では、生物未履修の学生、文系学生、生物に自信のない学生が、スムーズに専門科目に移行できるように、「生物学基礎」を一年生前期に開講しています。
 今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、オンライン授業を行っています。Google Meetを使って、双方向の講義を行い、その後、理解度を確認するために小テストを実施します。学生からメールで送られてきた答案を教員が採点・添削し、それを再び送り返します。これを繰り返して徹底した指導を行っています。どんなに距離が離れていても、学生を育てる熱意は変わりません。(玉井)

リアルタイムで講義が受けられなかった学生のために、講義を録画し、並行してオンデマンド方式でも動画を視聴できるようにしています。写真は、実際の録画画面。

小テストはiPadで採点し、添削してからメールで返信します。

無観客の発表会ーYou, Challengerプロジェクト

5月11日 「You, Challenger」プロジェクトの発表会の動画か公開されました(発表会自体は、3月7日に行われています)。

大学HP https://www.ryukoku.ac.jp/challenger/
大学YouTube公式サイト https://www.youtube.com/user/RyukokuUniversity

これは、各学部から選出されたゼミの1年間の活動を発表するプロジェクトです。農学部からは淡路ゼミが参加することになりました。5年間続いたこのプロジェクトも昨年度が最終年度。これまでとは大きく異なったことが二つありました。ひとつは、SDGsに関係する活動というテーマ設定がなされたことです。どんな活動を発表したかは、動画をご覧ください。もうひとつは、発表会が無観客だったことです。当初は、附属平安高校の全校生徒の前で行われるはずでしたが、新型コロナウィルス感染防止のため、やむなく無観客となりました。

動画は、観客席が映らないようにうまく編集してあります。無観客といえば先場所の大相撲もそうでした。観客の声援がないことで調子が出ない力士もいれば、逆に力みがなくなり調子が出た力士もいました。確かに、400人を超える観衆を前にプレゼンする緊張感やプレッシャーがなくなり助かった面はありますが、やはり空席を相手に話をするのはやりづらかったです。

無観客つながりで話は飛びます。今期は、すべての講義がオンラインになりました。その準備に追われる毎日ですが、語り掛ける相手がいない状況でスライドに音声を入れたり、動画を作成したりするのは「やりづらい」です。調子が上がりません。たとえ寝ていたとしても目の前に学生がいることに大きな意味があったのだと気づかされました。

閑話休題。ステージの上では、やりにくさや戸惑いがありましたが、観客がいない分を出演者・関係者で少しでもカバーしようと、拍手に力をこめ、声を掛け合ったりして、練習と本番を通じて一体感が生まれました。無観客にもプラスの効果があることを実感した次第です。(淡路)











冷凍耐性を持つ不思議な乳酸菌

不思議な乳酸菌を見つけました。他の乳酸菌とは異なり、これらの乳酸菌は冷凍しても生存する力を高く保っていることがわかりました。
昨年度、私たちの研究室で卒業研究を頑張ってくれた猪飼くんのデータに基づき、食品栄養学科の田辺先生からデータ解析のご尽力を得て原著論文にまとめたものです。
このような報告がきっかけとなって、新たな形態のプロバイオティクスの開発等につながっていくことを願っています。
(島)


5月から6月にかけて収穫するソラマメ

 龍谷大学農学部の牧農場では,4学科の必修科目である「食の循環実習I,II」や「資源生物科学実習A,B」あるいは「調理実習」などでも活用することのある様々な農作物,園芸作物を栽培しています.「食の循環実習I」を1年生後期に履修した学生たちが実習で定植したソラマメ(品種:仁徳一寸)が,今,開花期を終えて莢伸長期を迎えています.本来であれば,6月早々には実習の中で収穫できたのですが,今般のcovid19感染拡大でそれもできません.今日はそんなソラマメたちの様子を紹介します.この作物は,収穫時期が23週間ぐらいにわたります.食べ頃の莢から収穫していきます.マメ科の花は蝶形花といいますが,基本的な構造は同じです.この時期に同じように収穫するエンドウの花の写真も載せておきます.花が咲いたら基部にある子房が徐々に肥大していきます.最初は空を向いて育つので「ソラマメ」と言いますし,カイコが作る繭のような毛に種子が包まれているから,あるいは莢の形が蚕に似ているから,「蚕豆」と呼ぶこともあります.だんだん成熟すると空を向いてた莢は地面と水平に,そして下を向くようになります.
 獲り頃はその頃,少し若い莢を,莢ごとオーブントースタで焼いて食べるととても美味しいです.莢内部の水分で蒸されるんですね.グラタンやまめご飯も美味しいですし,もちろん塩ゆでだけでも美味しく頂けます. 
 ついでにもう一つ,ソラマメは収穫後にも茎葉部(収穫残渣といいます)が緑色で多くの養分を持っています.これはダイズなどと違うところですね.また茎は中空なので刈取りも楽です.これらを畑にすき込めば,徐々に分解されて窒素やリンの肥料の代わりになります.マメ科なので根粒菌との共生窒素固定もしますから,もともと窒素肥料は少なくてすみます.私たちの研究では,収穫残渣をすき込めば,10アール(1000 m2)あたり2 kgぐらいの窒素に相当する量を与えるのと同じような肥料効果があることもわかっています.ソラマメに限らず,農作物の収穫残渣もうまく利用して循環型の生産に応用したいものです. 
 ちなみに,この時期にまめご飯が美味しいエンドウについての動画とソラマメの根粒についての動画をあげておきました.興味があったら見てみて下さい.
https://youtu.be/p18jiTUzLLc
https://youtu.be/e4XYKh2P-aQ
(資源生物科学科 大門)
開花期のソラマメ(品種:仁徳一寸)
莢伸長期(空を向いている)

ソラマメの花
エンドウの花