和食文化学会に参加してきました

2019年2月23日、24日の2日間、和食文化学会(http://washoku-bunka.jp/第1回研究大会が京都府立京都学・歴彩館(京都市左京区)で開催されました。この学会に、食料農業システム学科から末原ゼミの4回生3名と末原教授、落合教授が参加してきました。


末原教授らは、奈良県山間地集落でのフィールドワークをもとに、本願寺派報恩講の「お斎」について研究発表をおこないました。ゼミ生たちは、会員の口頭発表やパネル発表を通じて新たな知識を吸収したり、大会の運営をサポートしたりしました。




懇親会の会場には、堀川ごぼうや聖護院大根、えびいもなどの京野菜を紹介するコーナーが設けられていました。実物をみながら、末原教授とディスカッションするゼミ生たち。
さらに、京野菜を使ったおばんざいの実食もしました。








全国各地から集まった研究者や実践者たちと交流しながら、和食文化の広がりや変化についてじっくりと学ぶ機会となりました。2019年10月に山形県鶴岡市で開催される第2回研究大会にも、システム学科のメンバーでぜひ参加したいと思っています。(落合)



井保水産さん再訪

2019年2月15日、以前お話を伺った高島市安曇川町にある井保水産さんに、山口ゼミの3回生3名がヒアリングに訪れました。

前回の訪問以来、3回生ゼミではグループワークの題材として、現状使い道に困っている小さいサイズのオスのアユ成魚の商品化について考えてきました。商品開発そのものはわれわれの専門分野ではないのですが、食品製造・流通の現場で生じている課題に触れる貴重な機会として、悪戦苦闘しつつも皆楽しく取り組んでくれたと思います。

ここで一度仕切り直して、現場ではどんなアイデアが出ているのか、また、アユの漁から養殖・加工・流通という一連の流れはどうなっているのか、基本的な情報をもう一度確認しようということで、学生自らアポイントを取って現地を訪問しました。

真剣な表情でメモを取っています

インタビュー風景その2

前回の記事でも紹介した通り、いろいろなサイズのアユに需要があり、養殖過程で次々と出荷されていきます。どの時期に出荷したアユの原価をどう把握したらよいのか、農業会計的にも興味のあるところです。一方で、最後まで池に残った成魚にはエサ代など一番コストがかかっていることになりますが、だからといって高く売れるわけではありません。商品の原価を考えるなかにも、さまざまな学びのタネが見え隠れしていました。

若い世代がアユをはじめとする淡水魚料理にどのようなイメージを持っているかなど、井保社長も興味を持って学生の話を聞いてくださいました。今後も引き続き、規格外アユの商品化を題材にした学びを進めていきたいと考えています。お忙しいなか長時間のヒアリングにご協力いただき、ありがとうございました!(山口)

知事室での協定締結式

2月8日、「しがのふるさと支え合いプロジェクト」の協定締結式が県庁知事室で行われました。このプロジェクトは滋賀県の中山間地域の活性化を目的として今年度スタートした事業で、県内4つのプロジェクトが採択されました。
そのうちのひとつが、東近江市百済寺町と食料農業システム学科が連携して農産物のブランド化と地域活性化を図るプロジェクトです。百済寺は湖東三山のひとつで多くの人が訪れますが、地元の農業は山間地ゆえに多くの課題を抱えています。こうした連携協定の締結を、三日月知事が出席して執り行うところに期待の高さが感じられます。
農学部創設から百済寺地区を基地としながら農業体験やイベント参加を積み重ねてきた当学科の実績が評価されました。落合学科主任は、地域に入り、地域のひとたちと連携して教育・研究を展開する学科の取り組みについて報告し、知事からは高い期待のお言葉をいただきました。
食料農業システム学科では、いろいろな地域に出かけ、農業や文化に触れ、地域の人たちとともに課題に取り組むことを実践しています。そうした学びのフィールドが豊富にある魅力を改めて感じたひとときでした。(落合・淡路)

落合学科主任の説明を熱心にメモする三日月知事

協定書をもって記念撮影



親鸞聖人はアズキがお好き

本日、龍谷大学ミュージアムで、「あずき粥をふるまう会」を大門ゼミと古本ゼミの合同で実施しました。一升のコメと500グラムのアズキでおかゆを炊き、本願寺を参拝のかたやミュージアムを訪問のかた、観光のかた、にふるまいました。

農学部の圃場で収穫されたもので、アズキ粥をつくりました。

今回で2回目です。前回より少しずつ改良されております。
(1)おそろいの農学部エプロン
(2)圃場オオムギで作った麦茶
(3)学びのポスター
(4)アズキがゆをふるまう理由
が追加されました。

昨年実施してから、文学部の院生が、「親鸞聖人はアズキを好んだ」という文献情報を寄せてくれました。
その文献には、アズキをお好きなことと小豆餅を好んだことが、記されていました。
アズキがゆもきっとお好きだったに違いないそう感じることができました。

本日は雪のぱらつく底冷えのする「お粥日和」。参加者の方々からはおいしいという言葉をたくさん頂きました。昨年も偶然食べていただいたかたが再訪され、広島府中から御参拝に来られたことなど話をしました。

学生たちは、準備をし、本日はお茶をだしたり、おかゆをよそったりと活躍しました。また準備や申請業務などでは、ミュージアムの方々にお世話になりました。また、圃場で作物の収穫までに助手さんたちにもお世話になりました。
美味しいという言葉を頂けたのは、皆さんのおかげだとしみじみ思う時間でした。
関係のみなさまに感謝します。

写真については、また追加で報告します。
(古本)






ふるまいアズキ粥 at ミュージアム前

2月10日12時から、龍谷ミュージアム前で、「ふるまいアズキ粥」(大門ゼミ・古本ゼミ)を行います。ミュージアムから告知を出してもらいました。

https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-3146.html

農学部の圃場で採れたアズキ「京都大納言」とコメ「ミルキークイン」で粥を炊き、ミュージアム来場者や通りがかりの方にふるまいます。
昨年に引き続き、2度目の開催です。

圃場で採れたオオムギを炒って作った麦茶や「ネズミ大根」「日野菜」の桜漬けも添えようかと思っています。

寒い寒いと思っていたのですが、ここのところの暖かさで梅の花も咲き始めました。
西本願寺へのお参りやミュージアムにお越しの際には、おかゆで少し温まってみませんか。


(古本)


カメムシ調査報告会を開催しました

応用昆虫学研究室では、2019年2月5日(火)午後に本年度の研究成果発表会を開催しました。
研究室では、2016年から近江舞子と石居の水田をお借りして、イネを加害する斑点米カメムシ類の調査を行っています。
調査に協力いただいている農家の方や、JRレーク大津、県普及課・病害虫防除所の方に集まっていただき、4年生が卒業研究の内容を報告しました。
報告は、水田での斑点米カメムシ類の発生消長、年間の世代数、越冬成虫の産卵能力、天敵としての卵寄生蜂、滋賀県のカメムシ類生息マップと、盛りだくさんの内容になりました。
斑点米カメムシ類の防除時期、畦畔雑草の管理方法、天敵の能力を発揮させるには等々、かなり農業現場を意識した質問がだされました。3年生の研究課題につながる意見交換もでき、有意義な時間を過ごすことができました。(樋口)

  

卒論発表会を行いました(食料農業システム学科)

2月4日、4学科のトリを飾る形で、食料農業システム学科1期生の卒業論文発表会が行われました。

準備風景

4回生110名が5つの会場に分かれて、それぞれ15分の持ち時間で研究内容を報告し、フロアからの質疑を受けました。フロアには大学院生、3回生、2回生もいて、活発に質問する姿が見られました。

報告風景1

報告風景2
報告風景3

報告風景4


他の報告者に対して質問


2回生・3回生からも質問




社会人院生からも質問


そして石田先生からのコメント

フロアからの質問に答えます


1期生は、先輩がおらず先例がないなかで、自分たちで悪戦苦闘しながら調査や資料収集を重ね、卒業論文を取りまとめました。フロアからの厳しいコメントに怯みそうになった学生もいたようですが、全員が自分たちの研究の面白さを十分に伝えてくれたのではないかと思います。

報告を終えて:みんないい顔してます
報告を終えて:落合・坂梨ゼミの記念写真


1日がかりの長丁場でしたが、みなさんお疲れさまでした!(農学部instagramでも紹介されています。こちらもぜひご覧ください)(山口)

植物生命科学科卒業研究発表会(1月12日)

植物生命科学科1期生の卒業研究発表会を行いました。発表時間を、前半と後半にわけ、発表時間にはポスターの前で来た人に研究内容を説明し、質疑、コメントを受けました。また、発表時間ではない時には、友達の研究や興味のある研究発表のところにいき、話を聞きました。ずらっと並んだポスターをみると、どこかの学会会場にきた雰囲気で、3回生も見にきていて、とても活気にあふれていました。




その後、オープンキッチンでお疲れさま会をおこないました。各先生から一言感想をもらい、また、逆に各研究室から代表で一人の学生がこれまでの感想を伝えました。各先生の感想の主なものは、『ちゃんとできるのか、間に合うのか?と思っていたけど、全員が研究をし、レジュメも期限内に提出し、発表も良く、素晴らしかった』でした。ある学生が、『そんなに、自分たちがヤキモキされていたんだってことを今しった』というコメントをして、笑いをさそっていました。

(塩尻)