井保水産さん再訪

2019年2月15日、以前お話を伺った高島市安曇川町にある井保水産さんに、山口ゼミの3回生3名がヒアリングに訪れました。

前回の訪問以来、3回生ゼミではグループワークの題材として、現状使い道に困っている小さいサイズのオスのアユ成魚の商品化について考えてきました。商品開発そのものはわれわれの専門分野ではないのですが、食品製造・流通の現場で生じている課題に触れる貴重な機会として、悪戦苦闘しつつも皆楽しく取り組んでくれたと思います。

ここで一度仕切り直して、現場ではどんなアイデアが出ているのか、また、アユの漁から養殖・加工・流通という一連の流れはどうなっているのか、基本的な情報をもう一度確認しようということで、学生自らアポイントを取って現地を訪問しました。

真剣な表情でメモを取っています

インタビュー風景その2

前回の記事でも紹介した通り、いろいろなサイズのアユに需要があり、養殖過程で次々と出荷されていきます。どの時期に出荷したアユの原価をどう把握したらよいのか、農業会計的にも興味のあるところです。一方で、最後まで池に残った成魚にはエサ代など一番コストがかかっていることになりますが、だからといって高く売れるわけではありません。商品の原価を考えるなかにも、さまざまな学びのタネが見え隠れしていました。

若い世代がアユをはじめとする淡水魚料理にどのようなイメージを持っているかなど、井保社長も興味を持って学生の話を聞いてくださいました。今後も引き続き、規格外アユの商品化を題材にした学びを進めていきたいと考えています。お忙しいなか長時間のヒアリングにご協力いただき、ありがとうございました!(山口)