入門ゼミのプレゼン発表会・交流会

7/28(土)に1回生向けの入門ゼミのプレゼン発表会・交流会を行いました。

各クラスの代表の8人の1回生の方々にプレゼン演習の成果を発表してもらいました。
また、3人の4回生の方々にそれぞれが4年間でやってきたことを紹介する発表をしてもらいました。
学習やサークル、就活などさまざまなことに関する経験や、1回生への熱いメッセージが伝わる発表でした。

発表会の後は、昼食を食べつつ、交流会を行いました。(永野)






昆虫の共生細菌についての講演会

 7月27日(金)、入門ゼミ(4組:樋口、6組:ウェンダコーン先生、8組:森泉先生)と総合演習II(樋口ゼミ)で、「昆虫の大繁栄を支える共生微生物」、「カメムシの性質を変える共生細菌」と題して、国立研究開発法人産業技術総合研究所北海道センター主任研究員菊池義智博士に講演をしていただきました。「ハネカクシが体内にもっている毒物質は、共生細菌が作っている」、「殺虫剤成分を分解できる共生細菌を体内に取り込んだカメムシは、薬剤抵抗性を獲得できる」、「生きていくために必須の共生微生物を、幼虫期に経口的に取り込む」など、興味ある事例を沢山紹介していただき、学生達からもさまざまな質問がでました。また、菊池氏と議論をするなかで、卒論研究のテーマになるような課題が見つけられました。(樋口)

草刈りと被害調査(卒業研究)

  塩尻研では、7月19日(木)と20日(金)にわけて、研究圃場である堂圃場で水田周りの草刈りと、イネの被害調査を行いました。
気温は、数字をみたくないほど暑く、休憩中にのむスポーツドリンクは格別でした。でも、暑いわりにみなさん元気で、あるいは、おかしなテンションになっていたのか、ワイワイと騒ぎながら作業をしていました。



 19日は古本研も草刈りにきていて、作業をかなり手伝ってもらいました。20日は、山形研が様々なウリの収獲にきていました。みなさん楽しそうに農作業していました。(文責 塩尻)

植物生命科学実習A/B

光合成で重要な酵素「Rubisco」のmRNAをしらべる

最後の実習項目(岡田先生)はRNAの抽出を行いました。 
葉緑体が発達した緑色の組織ではRubisco遺伝子は活発に転写されているが、葉緑体が未発達な白や黄色組織ではどうなっているだろうか?これを調べるために、白菜やブロッコリーなど植物を使ってRubiscoの(小サブユニット遺伝子の)mRNAの発現量を調べる実験でした。

これまでDNAの抽出は何度も実習で経験してきましたが、RNAの抽出は注意点も多く、また操作項目も多かったので難しい実習だったかもしれません。RNAはDNAと比べて不安定で、指先や汗、空気中のホコリから簡単にRNA分解酵素が混入する・・・RNAの抽出には色々と注意を受けました。またチップやチューブなども普段とは違い「RNase free」と分けられていた事にもしっかり気付いていたでしょうか。

逆転写(RT-PCR)で安定なcDNAを得るまでは、これまでにない緊張感だったかもしれません。その分、電気泳動でバンドが確認できたときは(別にPCRで増やしたDNA断片を含めて)、達成感を味わえたのではないかと思います。最後は、cDNAのサイズや発現量の比較を班の中で話し合いながら調べましたが、なかなか大変そうでした。

3回生の実習はこれで最後で、後は研究室に配属されての実験になりますが、今まで実習で習ってきたことを少しでも思い出してもらえたらと思います。




食料農業システム調査実習:報告会

2018年7月17日、JAおうみ冨士守山営農センターの2階をお借りして、食料農業システム調査実習の締めくくりとなる現地報告会を実施しました。

受講生は4グループに分かれて調査を実施し、聞き取り内容をもとに感じたことや提案などを発表しました。報告会には調査でお世話になったおうみんちや開発営農組合の方々にご参加いただき、それぞれのグループの調査結果にコメントをいただきました。






学生は現場のヒアリングを通して、文献調査だけでは実感できなかったことを学び、さらに関連する資料を探して提案に結びつけるなど、半年間の成長をしっかり見せてくれました。バーベキュー施設に関する提案では参加者から「面白い!」との声が上がるなど、学生の発表に対する現地の方々からの評価も上々でした。




2018年度の食料農業システム調査実習はこれで全日程を無事終了しました。お世話になった全ての方々に、改めて厚く御礼申し上げます。(香川、淡路、宇山、山口)

ゼミの様子

 総合演習では、それぞれの卒業研究の進捗状況をはなして、コメントをもらいます。また、他の人の研究内容や状況を共有し、労力がかかるときには協力し、お互いに助けあっています。
 
 


これがゼミの様子です。
後ろのホワイトボードにそれぞれの進捗状況や予定を記載し、お互いの状況が把握できるようにしています。そろそろ就職活動も落ち着いてきたので、卒業研究に力をいれていきたいと思います。(文責 塩尻)

湖南市での採蜜 6月10日

資源生物科学科の佐藤茂ゼミとウェンダコーンゼミ、そして植物生命科学科の古本ゼミでは、3つのゼミと湖南市との連携事業で、湖南市に新しい特産品を作り出すプロジェクトを進めています。
 佐藤ゼミ・ウェンダコーンゼミは、「エンサイ」をねたに、古本ゼミでは「西洋ミツバチ養蜂」をねたにしています。
 古本ゼミでは、昨年から2群程度の規模で西洋ミツバチ養蜂を開始していましたが、この連携事業を機に、6群に増群し、大津市の瀬田で3群、湖南市の針で3群、飼養しています。瀬田の蜜は大学の各種イベントに、湖南市の蜜は連携事業関係に使います。湖南市との連携では、「農福連携」として福祉関係の人の力を借りたいと思っています。農福連携を目指している養鶏会社の「チャレンジファーム」を拠点に、古本ゼミも活動します。鶏舎の一部に蜂箱を置かせてもらい、養蜂を行います。

いろいろとトラブルをかかえつつ、ついにこの夏の採蜜時期を迎えました。まずは、関係者だけで採蜜しました。その様子を示します。






古本ゼミの学生は参加できなかったのですが、養蜂をやりたいという農学部学生自主組織「養蜂組織」のメンバーが手伝ってくれました。5Lほど採れたでしょうか。ラベルデザインをお願いしたい会社の人、福祉関係の人、大工さん、湖南市役所の人、それぞれ関係者は楽しんでくれました。
 今後は、蜜源植物にも工夫を凝らして、湖南市のハチミツの輪を広げてゆきたいと思います。
(古本)

湖南市でのエンサイの試食会 7月5日

 資源生物科学科の佐藤茂ゼミとウェンダコーンゼミ、そして植物生命科学科の古本ゼミの3つのゼミでは、湖南市との連携事業で、湖南市に新しい特産品を作り出すプロジェクトを進めています。佐藤ゼミ・ウェンダコーンゼミでは、「エンサイ」をねたに、古本ゼミでは「西洋ミツバチ養蜂」をねたにしています。
 エンサイは水田のような水の多いところを好む植物で簡単に育てることができます。収穫されたものは、ちょうどホウレンソウのように食べることができます。佐藤茂ゼミとウェンダコーンゼミでは、「エンサイの栽培から新しい食べ方まで」を提案しようとしています。本日は、湖南市の産直市場「ここぴあ」で、エンサイの試食会でした。メニューのアイデアは、バナナアート(株)の立花さんという方にお願いしました。
 古本ゼミで採れたハチミツも利用したドレッシングやプリンソースなど美味しい工夫がいっぱいでした。

エンサイのスムージー
エンサイのおひたし
エンサイの炒め物
エンサイのサラダ
エンサイのプリン






どれも絶品でしたが、おひたしをハチミツソースで食べるのがとても気に入りました。プリンもとてもおいしい。
どれを中心にするか、今後の展開が楽しみです。
(古本)

滋賀県高校理科生物部会の研修会開催 6月29日

滋賀県下の高校の生物教員の研修会を植物生命科学科の教員(古本・塩尻)で引き受けました。180分のメニューで実習を含めます。最近改訂された高校生物では、ずいぶんと最先端の研究内容が盛り込まれました。初歩的な講義をしてしまい、龍谷大学のレベルも低いな、と思われたら大変です。盛り込みすぎて、理解できなくなるのもまた困りものです。バランスが難しい研修会でした。
 
塩尻先生は、昆虫と植物の香りを介したコミュニケーションについて講義と実習をしました。ヒトにとっても「単独」のにおい成分と複数のにおい成分の「組み合わせ」では、感じ方がずいぶん異なることを実習しました。ほかにも、寄生蜂の選好性を実習したりもしました。徐々に話が高度になります。実習をはさんで飽きさせないテクニックもすごいと思いました。参加者も自在に質問し、ずいぶんと盛り上がりました。

一方、植物生理学や生化学が専門の古本は、「物質輸送」について話をしました。2011年に成果を報告して以来、めぼしい研究成果が出ていなかったのですが、最近になって研究が進みました。まだ論文化の前で詳細は説明できませんが、物質輸送に関しての気分が個人的に盛り上がっており、その流れを説明したくなりました。
 実習では、葉緑体に局在するピルビン酸輸送体(Bass2)GFPタンパク質を融合させ、葉緑体が光るように改変された遺伝子組換え植物の観察です。蛍光顕微鏡で観察し、プラスチドの表面が緑色の輝く様子を見てもらいました。

参加者はそれぞれ充実した様子でした。京滋地域の高校の生物好きを増やしたい、そういう立ち位置からすれば、高校教員と大学教員の連携は不可欠と思います。もっともっと連携を深められる大学組織でありたいです。
(古本)




入門ゼミで京大附属農場を見学しました

6月30日(土)、資源生物科学科と植物生命科学科の入門ゼミの一環として、京都府木津川市にある京都大学大学院農学研究科附属農場を見学してきました。最初に、農場の概要を説明いただきました。その後、班に分かれ、バラの栽培温室、イチゴの栽培温室、果樹選果施設と果樹園、ライスセンターなどで説明を受けながら見学をしました。参加学生数は約100名で、暑いなかでの見学でしたが、光センサー選果機、トリジェネレーションシステムなど先端技術にもふれることができ、有意義な時間を過ごすことができました。また、暑いなか、説明をしていただいた附属農場の方々に、この場をおかりしましてお礼申し上げます。(樋口)