2025年度卒論発表会を開催しました
Konan Honeyが川崎での物産展で販売されます
湖南市の方から新しい特産品開発への協力を依頼され、色々試行錯誤の末に「KONAN HONEY」が誕生しました。滋賀県南部で採れた蜂蜜を湖南市の障がい者福祉施設で瓶詰めした商品です。古本の研究室では主に企画に関わりました。蜂蜜の販売にとどまらず、飴玉(龍谷飴)やデニッシュパン(アスリートデニッシュ)などの開発にも使われました。この蜂蜜は今でも湖南市や草津近鉄などで常時販売されています。
この商品が川崎で行われる滋賀県の物産展で販売されます。湖南市の目玉の特産品、「弥平トウガラシ」に並んでの販売です。
期間は2月18日から24日、場所は「川崎アゼリアサンライト広場」です。
お近くにおられる方はぜひお立ち寄りください。
(古本)
チコちゃんに〜、再放送2月14日
これまで、NHKの「チコちゃんに叱られる」という番組に2回、出演したことがあります。次の2月14日にその2回目のものを再放送する、という案内が来ました。そういえば、その撮影はちょうど今頃の寒い時期だったななど思い出し、ちょうどいい機会なので、この番組に呼ばれた経緯を記しておこうと思いました。
龍谷大学の農学部を設置するにあたって、高校生に響くチラシをどう作成するかをみんなで考えました。その議論の中で、どんな料理を前にしても4つの学科のそれぞれの視点で語ることができるのではないか、という提案がありました。ついては高校生にも身近な料理「カレーライス」に着目し、4つの学科の視点から語ってみよう、ということになりました。それぞれを合わせてA4一枚ものの宣伝チラシを作りました。https://www.agr.ryukoku.ac.jp/department/experience/vol04/index.html。
私の所属する生命科学科からは、カレーライスの辛味成分「カプサイシン」について、動物の温度センサーとの絡みの話を記事化しました。これが表題の番組作成プロデューサーたちの目に留まり、そのネタ(トウガラシはなぜ辛いの)で一本目の番組に出演しました。
私の研究分野は「植物の環境応答」で、「光量変動」や「温度変動」に植物がどう感知し応答するかを研究しています。この出演のネタ元は大気温度の感知の研究の一環で、事前に下調べした時の動物での研究例をもとにしたものでした。私自身にはまだこの分野での論文発表がなく、私の所属する学会では私の専門分野はもう一つの「光量変動」あるいは「C4光合成」であると捉えられていました。さすがはNHKの全国放送だけあってその反響は大きく、古い遠い友人からも「見たよ〜」という有難い連絡を受けました。かつての教え子たちや周囲の専門家たちからは、「そんな研究してましたっけ?」という素直な反応をいただきました。
出演したことの反応などをまとめ、件のディレクターにお礼のメールを書きました。ついでに自分の専門分野はC4光合成なのだ、それは雑草が持っている特殊な光合成なのだ、と説明しました。これが2本目のネタ「雑草ってなに?」につながりました。https://ryukokuagr.blogspot.com/2023/05/51920.html
今度は2回目を見た光合成の専門家の先生たちから、もっと正確に表現するべきだと指摘を受けました。制作の前提は5歳の子どもに話しかけるということですから、使える語彙も限られていて、完全に正確なことを話すのは難しいのです。できるだけわかりやすくの究極の状態かと思います。
また、撮影にあたっては、いくつかの工夫を凝らしました。開学以降、農学部の教育活動の一環で、動画を撮る授業に参加したことがあります。その際に、銀閣寺前にあるミシュラン二つ星の「草喰い 中東」のご主人中東さんを中心に、京都大原での野草摘みの様子や調理の様子を題材に、動画撮影・作成をしました。そのつながりから、この番組でも雑草を摘んで食べる様子の撮影に中東さんに協力してもらいました。
撮影時は寒かったので、ジャンパーを着ていました。ジャンパーの背には、「龍谷大学 少林寺拳法部」の名が入っていました。ちょうどコロナ禍の頃で、私が部長を務める少林寺拳法部の部員がずいぶん減ってしまっていましたので、映り込めば宣伝にならないかなと思ったり思わなかったり。ということで、このシーンがお気に入りです。
今回の再放送という話を受けて、関係者に好意的に受け止められているのだろうなと思っています。有難いことです。上のシーンを是非探してみてください。
(古本)
卒論発表会を開催しました (植物生命科学科)
毎年この時期になると、卒論発表会を開催します。一年ないし一年半をかけて実施した実験結果を取りまとめ、関係者に報告する機会となります。
4年生が、主に3年生や2年生(そして少数の教員)に対して発表するのですが、このこれまでの結果を「まとめる」・「発表する」・「質問を受ける」・「答える」というプロセスは学びの中でも重要な位置を占めます。
学びの効果はいろいろあると思いますが、
(1)わかっていたはずの実験操作や実験理論についてまとめる作業の中で初めて腑に落ちる、
(2)その作業を通して先行して実験していた先輩の言いたかったことが一段深く理解できるようになる、
(3)これでわかってもらえるだろうと思っていても、聴衆は意外にわかってくれない、つまり自分の説明では言い足りていない、
(4)質疑応答の中から新しい視点を得る
(5)実験の全体を見通せるようになって初めて、そんなに進展していないことに気が付く、
(6)それとは逆説的だけれど、ちゃんと進んだ部分にも気が付く、
(7)教員の気がついていない点に気が付くこともある、実験の現場では教員より自分の主体的な考えの方が当てになる、
など、ただ授業を受けただけで得た気づきとはまた違うレベルの理解度に達していることを知る大きなステップです。学生も大変ですが、教員も大変で、終了時には大きな山場を超えた達成感で会場はいっぱいでした。
ところで瀬田キャンパスの体育館は、本年から冷暖房が完備されました。本日、初めて運転したそうです。スイッチを入れてから1時間もすれば底冷えのする体育館が、ほのかに暖かく、議論で沸騰するポスター前はちょうどいい塩梅でした。キャンパスの整備に力を入れてくれていることにも感謝です。
例年、私の研究室では、ポスター発表の後にもう少し実験したいというものが現れます。学生時代に自由にできる時間をそこに費やすのは正解だと思います。遊ぶことも大切です。同じように実験する環境はおそらくもう一生ないことを考えると大切です。悔いのないよう、残りの学生生活を送ってもらいたいです。
(古本)
卒業生らの研究成果が論文公開(生命・浅水研)
昨年度修士課程を卒業した、周藤充哉さんらの研究成果が、学術誌 Scientific Reports で論文公開されました。
Green manure-induced shifts in nematode
communities associated with soil bacterial and fungal biomes
Atsuya Sudo, Daisuke Yoshimura, Hiroyuki
Daimon, Shusei Sato & Erika Asamizu
下記リンクから、どなたでもアクセス可能です。
https://doi.org/10.1038/s41598-025-31442-y
有機肥料の一種である緑肥が、土壌微生物を豊かにする効果について、線虫の食性(細菌食・菌食・植物食・雑食・捕食)の存在比を利用した「線虫インデックス」で捉えることに成功しました。
私たちは、2021年から龍谷大学「牧圃場」で試験栽培を実施してきました。その過程では、多くの卒研生にもこの研究に参加してもらいました。論文のAcknowledgements (謝辞) 欄に総勢15名が記載されているのは、そのためです。
作物栽培において、線虫を含む土壌生物が豊かな「健全な土壌」を作り、評価することを目指して、日々研究を進めています。
(浅水)




