田植え実習


農学部では、「食の循環実習」という学部の1年生全員が受講する実習授業があります。

毎年この時期になると、牧地区にある実習用農場で、農学部の1年生約450名が参加し、2反分(20 m × 100 m)の田んぼで田植えを行っています。

5/30()に、教員総出で田植え実習が行われました。

今年は天候にも恵まれ、雨の心配もなく絶好の田植え日和となりました。


この日に合わせて、事前に耕運を行い、田んぼへ水を入れて、代掻きを済ませています。

大人数が参加する授業のため、当日は早朝から動線の確認や熱中症対策など準備が進められていました。

学生はまず瀬田キャンパスに集合し、そこからバスで農場まで移動します。

集合時間や服装の確認など、バスが発着するキャンパス側でも準備が着々と進められていました。


今年の品種は「恋の予感」です。

「恋の予感」は、2014年に農研機構近畿中国四国農業研究センターで育成された品種で、高温条件でも品質が低下しにくい「高温登熟性」を持ち、「縞葉枯病」や「穂いもち」に強いことが特徴です。

また、本実習では11月上旬に稲刈りを行うため、収穫時期に合わせて、良食味品種の中でも比較的晩生(成熟が遅く、収穫までの期間が長い)の品種を選んでいます。




今回の実習では一人につき、60株〜80株植えます。

1株は2~3個体のイネの苗のまとまりで、茶碗一杯分のお米を収穫するには、およそ2~3株が必要とされています。

田植えでは、株間20cm・条間30cmの決められた位置に植えることで、株ごとの生育差がなるべく出ないようにしています。

株の列をまっすぐ揃えるため、あらかじめ印をつけたヒモを張り、その目印に沿って植えていきます。

こうして、美しく整った田んぼができあがります。



ところで、イネの植え方をご存知でしょうか?

「ひとさし指と中指を箸のように使い、根を泥の中に差し込む感覚」、「ころばない限り浅く植えるがベスト」など、、初心者にはなかなか難しい作業です。


学生のかなには、初めて田んぼに入る方もいれば、毎年実家でやっています!という方もいらっしゃいます。

昔の田植えは、家族や村人総出で行う大仕事でした。

テンポ良く、素早く、正確に植える必要があったため、太鼓を叩いたり歌を歌ったりしながら作業を進めていました。

現在でも民謡・伝統芸能として全国各地に様々な田植え歌が残っています。

(親鸞聖人も田植え歌を造られています)

また、全てを植え付けるのに数日〜数週間とかかるため、田植え作業のために仕事や学校を休む田植え休みというものがありました。

(「となりのトトロ」にもその様子が描かれています。)




当日は、農学部の卒業生や職員OB・OG、牧地区の自治会の方など、たくさんの関係者の方々が来て下さり、ご協力いただきました。

広報から取材クルーも来場し、撮影が行われました。

学生たちはグループごとに分かれて田植えを進め、最終組が終わるころには夕方です。

収穫したお米は、1年生後期の授業で稲刈り・袋詰めを行い、持ち帰ることができます。

秋の収穫を楽しみにしていてください。

当日、大活躍してくれた大学院生たち。お疲れ様でした!


(妹尾、辻村)


海外農業体験実習 ハワイ 始動(ガイダンス)

 今年も夏にハワイに6名の学生を引率し、ハワイ島の農業を体験する実習を行います。

5月9日に初回ガイダンスを行いました。「実習の概説」、「事前学習でするべきこと」、現地で案内していただく長谷川さんとオンラインで繋いで「ハワイ島の自然史」についての解説を受けました。

ハワイ島はハワイ諸島のうちの最大の島で、四国の半分ほどの面積です。火山活動でできた島でハワイ諸島の中ではもっとも若い島です。

溶岩でできた大地、雨と波でできている地形、溶岩の流れた後からの植物の遷移の様子、ポリネシア人がハワイに辿り着いて以降の自然変化(もう少しはっきりいうと人による自然破壊)、などを教えてもらいました。

ハワイというと楽園のイメージが強いのですが、人が農業をすることで得られること・失われること、が明瞭な土地でもあります。

今年から開催時期が隔年になったり、事前での英会話教育について学内のリソースを利用したりとか、これまでとは変わってきています。訪問先でも、ハワイ短期大学の「Farm to Table」をコンセプトにしたゼミとのコラボレーションも始まることになり、これまでとは違ったより充実した実習にしたいと思っています。

事前学習にご協力くださいました長谷川さん、ありがとうございました。現地でもよろしくお願いします。

昨年の実習での宿泊地からの風景

オンラインでの話し合いの様子
(古本)


深清水訪問、知事との懇談

 2026年5月1日、食料農業システム学科山口ゼミ3回生8名が、滋賀県高島市今津町深清水地域を訪問しました。

食料農業システム学科は、令和元(2019)年に滋賀県の「しがのふるさと支え合いプロジェクト」協定を南深清水地域の有志の方々との間で締結しています(当時の模様)。以降山口ゼミでは継続的に南深清水地域との連携活動に参加させてもらっているのですが(昨年度の活動)、柿とオリーブを中心とした現地での活動はその後着実な発展を続けていて、農業体験や企業研修の受入れ、現地レストラン等とのコラボレーションなど、ネットワークも大きく広がっています。昨年度当ゼミが関わった例として、ウェスティン都ホテルのビュッフェメニューの食材として当地からオリーブ茶が提供されました

今回訪問した学生は深清水を訪れるのが初めてで、あいにくの天気のなかでしたがオリーブの圃場などを視察し、これまでの活動の説明を受けました。

柿畑の中のオリーブ園にて

活動の説明を受けています

オリーブオイルのテイスティング体験

滋賀県ではここ数年北部地域の振興にも力を入れていて、この日はその一環で三日月大造滋賀県知事(農学部客員教授!)も「北の近江 現場訪問!」と題して現地を視察訪問されました(NHKニュース消えてしまったので、滋賀県のFacebook投稿へのリンクを貼っておきます)。懇談の席では学生にも一言ずつ発言の機会があり、緊張しながらも初めての深清水の印象やこれから取り組んでみたいことなどをしっかり伝えていました。

ふだんの教室のゼミではできないことをいろいろと体験して、学生にとって学びの大きい視察となりました。現地の方々、関係の方々にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。(山口)

知事を囲んで、ガッツポーズ!




コンニャクの開花記録④

情報生物学の村中です。

前回のつづきです。

ついにコンニャクが開花しました。

昨日の夕方から匂いが出始め、今朝には仏炎苞が開いていました。

匂いは顔を近づけると分かるぐらいです。昨夜がピークだったのかもしれません。嗅いでみた感想は人により違って、動物園、鰹節、腐ったキノコなど、いろいろです。そこまで不快な匂いではないかなという印象です。あまり嗅いだことのない匂いで、不思議な気分にもなります。

目立つ赤い部分は付属体と呼ばれる組織で、その下に雄花の花序、さらにその下に雌花の花序があります。今は、雌花が開花しているようにみえます。この後、上の雄花が開花し花粉が出てくるはずです。

分析のために匂い成分の捕集も試みています。上手くいけば報告します。

花の期間は短いですので、興味がある方は急いでご覧ください。



全員参加型フィールドワーク「地域企業の活動と伝統産業」を実施しました

2026年4月24日総合演習Ⅰの時間に、石原呉服店店主石原裕介先生をお招きして、全員参加型フィールドワークを実施しました。


今回のテーマは「地域企業の活動と伝統産業」。石原先生から着物の小売業に関するご自身の経験をもとに、持続可能な呉服店経営について講演をいだだきました。学生はその内容を聞き取って、フィールドノートにメモしていきます。


グループワークでは、地域企業としてのビジネス戦略や着物づくりに関わる職人の仕事などについて出された課題にひとつづつ、取り組んでいきました。


若手経営者ならではの立場から、伝統産業の現状や課題、今後の展望について、じっくり教えていただく貴重な機会になりました。ご協力をいただいた石原先生に心から感謝申し上げます。(落合)