第67回 日本植物生理学会年会に参加してきました(生命_別役研)

 3/13-15に明治大学駿河台キャンパスで開催された第67回 日本植物生理学会年会に参加してきました。ちょうど龍谷大学瀬田キャンパスの卒業式・修了式が3/13に挙行されたため、瀬田での各種式典が終了したのち、夜の間に東京に移動するというハードスケジュールでの参加でした。

明治大学駿河台キャンパス

今回は別役研からは学生らのポスター発表2件(D2竹口/M1澁谷/B4山本/卒業生らの共著とD2北田/卒業生らの共著)と教員の口頭発表1件(M1吉田や卒業生と共著)でした。個人的には、2020年に龍大に着任してから2024年に初めて学生が植物生理学会でポスター発表してから1年空白が開きましたが、今回は2組も発表してくれることになり、遅々としながらも徐々に研究室が稼働してきたなと感慨深いものがあります。ポスター発表を行ったD2やM1に加えて、B3や卒業式を終えたばかりのB4の学生まで多くの学生が参加しました。別役研以外では、古本研から古本先生と学生さんがそれぞれ口頭発表で参加されており、土岐研からは学生さんらが聴講参加されており、生命科学科にとっては馴染みのある学会とも言えます。

別役研参加メンバー(一部除く)

今回の年会は当日参加も含めて1777名の参加者があったそうで、非常に規模の大きい学会です。例年、植物生理学会年会では発表資料は全て英語で作成するなど国際化が推進されているのが一つの特徴ですが、今年は年会終了後に台湾植物学会(Taiwan Society of Plant Biologists)との共催シンポジウムが企画されていたこともあり、台湾や米国など国外から250名もの参加者があったそうで、会場の至る所で英語での議論も行われているなど、サイエンスに国境はないんだなぁと、より国際化を感じる年会でした。また、学会による国際誌Plant and Cell Physiology のエディターらを中心とした審査員による2025 PCP Poster Awardの選定もあることから、ポスターでも英語での発表や議論が当然のように行われており、うちの学生らもその対応に四苦八苦だったようです。もちろん大変なことだと思いますが、こういった経験の積み重ねが一番大切なことで、こういった機会に積極的に参加して、怖気付かずに発表したり質問したりと挑戦を繰り返すことで、英語の議論もいつの間にか当たり前のようにできるようになるものです。今回参加した学生さんらはとても大きな経験値を得たのだと思います。最近は東京など出張旅費がとても高くなってきましたが、発表はもちろん、聴講だけの参加でも、やる気のある学生さんらの学会参加をサポートしてくれる大学には感謝ですね!


また、この年会の場で、来年度の第68回年会が、本学の深草キャンパスを会場として2027年3月6-8日に開催される旨が正式に公表されました。我々、農学部メンバーにとっては普段とは異なるキャンパスではありますが、本学でこの大きくて国際色の豊かな学会をホストすることに龍谷大学の一員として大きな責任を感じつつもワクワクしています。生命科学科のみならず関係教員や職員のみなさまには多大なご協力をお願いすることになるでしょうし、学生さんらにも会場係など助けてもらうことも多いかと思いますが、みなさん、ご協力の程、よろしくお願いいたします!運営はもちろん大事ですが、教員としては一人でも多くの本学の学生さんが来年の深草キャンパスで面白い研究成果を発表してくれること、そして、発表しなくても年会に参加して国内外の植物生理学の優れた研究発表に触れて、研究活動に興味を持ってくれることを大いに期待しています。


参加学生の声(一部抜粋、原文ママ)

・今回始めて、学会というのに参加させていただいたが今までの授業とは比べものにならないほど、世界観が広くて、様々な国から研究者のかたが参加され、幅広い議論をされている姿を見て、学会の雰囲気をしれたことはもちろん、非常に圧倒された。

・初めての学会参加でした。まずは口頭発表を公聴したのですが、研究の背景や目的から結論までの流れが綺麗でとても理解しやすいものが多くスライドや話し方含めとても参考になった。一方で自分の基本的な知識が浅いため話についていけなくなることが多々あり、より勉強していく必要があると痛感した。また懇親会では知っている人がいなかったが先輩方を通じて違う大学の方と交流をすることができた。

・今回学会に参加して、結構私たちがやっていることと同じだということが興味深かった。ポスター発表も卒論発表会を想起させられた。ただ、内容はすごく高度で、私には理解できないことも多く、たくさん聞いてみたが、そのうちの半分も理解できなかった。また、特に壁として立ちはだかっていたのが、ポスターもPowerPointも全て英語だったことだ。内容を理解する以前の問題で、メモをして、メモをした内容を翻訳しながら行っていたが、それでも追い付かなかった。英語学習をやることの必要性を一番感じた。もっと勉強して、理解できるようになって、次にはしっかりと自信をもって質問したい。

・植物生物間相互作用を中心に聴講していましたが、植物系の中でも大規模な学会という事で、受賞講演等では分野の異なる発表も聞くことができ、自身の知識の幅を広げることができました。来年度は龍谷大学での開催とのことで、より良い発表ができるように研究に励んでまいります。

(別役)

2026年度 学科新入生交流会(生命科学科)

 4/4に生命科学科の新入生交流会を行いました。

例年は、9号館から源内峠を越えて牧の実験圃場まで1時間程度あるいて、お弁当を食べるという遠足をするのですが、今年は生憎の雨だったので、大教室で交流会を行いました。

生命科学科の新入生は86名です。そこで、「85名知れるかな?」というお題で、質問事項が書かれた紙が配られ、その中の質問を、相手に一つして回答を得るというアイスブレークをしました。最も多くの人に質問できた人が勝ちになります。


          


声をかけ、名前を聞いた後に質問をお互いにしていきます。質問した答えに対して、自分と同じだったり、意外だったりして、そこから話も盛り上がります。


最も、多くの人に質問できた学生さんには、お菓子が渡されました。


その後、お弁当タイムです。

2個目どころか、3個目も食べる学生さんもいました。さすが、若いです。

その後、教員が自己紹介をしつつ、クイズを2問ずつだしました。研究にまつわるものもあれば、どうでもいいやんか。っていうのもあり、個性のでるクイズでした。ちなみに、生まれ月を1~3月、4~6月、7~9月、10~12月と分けて、どの区画が最も多いかというクイズでは、7~9月が最も多くなりました。一方、教員だけを考えると、1~3月が圧倒的に多かった(半分以上)ことがわかり、興味深かったです。


難しいクイズだったのですが、18問中11問正解した学生さん2人が商品をゲットしました。


遠足にはいけませんでしたが、楽しく交流できたのではないかなと思っています。学生さんたちの反応もよく、また、もうすでに仲良くなっている姿もみられ、良かったです。明日から講義が始まりますが、頑張ってほしいです。

                                   (塩尻)







日本応用動物昆虫学会 熊本大会に参加してきました


 2026年3月28日~30日に熊本城ホールで開催された日本応用動物昆虫学会に参加してきました。


熊本城ホールは数年前に建設されたばかりで、とても綺麗で、4階からは熊本城がみれます。

化学生態学研究室では、3名の学生さんが参加し、ポスター発表をました。




3名とも頑張ってました。違った視点での質問や思いがけないコメントをもらったりしたそうです。また、行き詰っているところを打破できそうないい実験アイディアなどももらえたそうです。それをもとに、今年も頑張ってもらいたいです。
                                    (塩尻)

日本育種学会第149回講演会に参加してきました

  32122日に茨城大学水戸キャンパスで行われた日本育種学会第149回講演会に植物遺伝学研究室から3名の学生が参加し,修士1年生の大森なみさんと同じく修士1年生の幸池健志さんがポスター発表を行いました。

 パンコムギには細胞質を近縁種の細胞質に置き換えた核細胞質置換雑種という系統が存在します。細胞質と核の組み合わせによって,核細胞質置換雑種では正常な花粉がつくられなくなる雄性不稔という現象が発生します。大森さんは学部生の時から雄性不稔を引き起こす原因遺伝子の研究に取り組んできました。今回の育種学会では『Aegilops mutica細胞質を導入したパンコムギで生じる雄性不稔と稔性回復遺伝子の研究』という演題でここまでの研究成果を取りまとめて発表してきました。

はじめは緊張していたようですが,時間がたつにつれスムーズに説明できるようになりました!
 

日本でパンコムギを野外で栽培すると,通常1年間に1(1世代)しか栽培できません。ところが,近年,22時間日長という自然界ではありえないような超長日条件下では1年間で45世代(1世代約2か月)も栽培できるということが報告されていました(もちろん室内栽培です)。幸池さんの主な研究課題も細胞質雄性不稔に関する研究ですが,この超長日条件下で実際にどれくらいの日数で出穂するのかを調査してくれています。今回の育種学会では『超長日条件下におけるパンコムギの到穂日数及び出穂関連遺伝子の調査』という演題で超長日条件下でのいくつかの系統での栽培結果について報告しました。

 

無事に発表が終わりました!

次の学会でもまた発表できるように、引き続き頑張ってほしいです。

   (竹中) 

修士論文報告会を開催しました(農業生産科学モデル)

 2月3〜4日の二日に渡って、7号館講義室2で農業生産科学モデルの修士論文報告会が開催されました。食農科学専攻修士課程を修了するにあたって、農業生産科学モデルで学んだ19名が、この2年間の研究成果を修士論文としてまとめて、その内容を報告して質疑応答を行う場です。



研究科長の神戸先生のご挨拶から開始しました。19名の発表者は、それぞれスーツに身を包んで、緊張の面持ちながらも、みなさん堂々と素晴らしい発表を行なってくれました。



農業生産科学モデルは、学部で言うと生命科学科と農学科に該当する研究室から構成されていて、それぞれの学科内でも多彩な研究室が存在しているのですが、それが2学科分となると、さらに多種多様な研究トピックが次々と出てきます。そんな両学科の教員や学生が集う場になりますが、教員はもちろん、学生からもさまざまな質問が飛び交い、非常に盛り上がった質疑応答となりました。一方、2学科が集うことで、発表者にとっては普段考えたことのないような角度からの質問もあったと思いますが、19名それぞれがこの2年で学んだことをもとにしっかりと自分の考えを述べて質疑応答を行なっていたのが印象的でした。



この報告会は学部生にも開放されていることから多くの学部生も聴講参加していましたが、卒論発表会などの学部イベントではあまり聞かないような他学科の研究内容に触れることができる良い機会となったのではないでしょうか?



最後に、両学科の学科主任(生命:古本先生、農学:尾形先生)からご講評を頂いて、無事、盛会のうちに終了しました。また、これも例年のことなのですが、今回の運営は全て農業生産科学モデルの院生と研究生、そして一部、両学科の学部4年生によって行われました。特に座長をつとめてくれた松本くん、北田くん、竹口くんは、堂々とした座長ぶりで質疑に十分時間をとりつつもほぼ時間通りの素晴らしい進行でした。運営を手伝ってくださったみなさん、どうもありがとうございました。



今回発表を終えられた19名のみなさんが、この修士課程の経験を活かして社会でご活躍されることを期待しています。また、この会を聴講していたM1生や学部生が、19名の発表に刺激を受けて、来年、再来年とさらに活発な研究活動を行なってくれることも期待しています!


(別役)