日本育種学会第149回講演会に参加してきました

  32122日に茨城大学水戸キャンパスで行われた日本育種学会第149回講演会に植物遺伝学研究室から3名の学生が参加し,修士1年生の大森なみさんと同じく修士1年生の幸池健志さんがポスター発表を行いました。

 パンコムギには細胞質を近縁種の細胞質に置き換えた核細胞質置換雑種という系統が存在します。細胞質と核の組み合わせによって,核細胞質置換雑種では正常な花粉がつくられなくなる雄性不稔という現象が発生します。大森さんは学部生の時から雄性不稔を引き起こす原因遺伝子の研究に取り組んできました。今回の育種学会では『Aegilops mutica細胞質を導入したパンコムギで生じる雄性不稔と稔性回復遺伝子の研究』という演題でここまでの研究成果を取りまとめて発表してきました。

はじめは緊張していたようですが,時間がたつにつれスムーズに説明できるようになりました!
 

日本でパンコムギを野外で栽培すると,通常1年間に1(1世代)しか栽培できません。ところが,近年,22時間日長という自然界ではありえないような超長日条件下では1年間で45世代(1世代約2か月)も栽培できるということが報告されていました(もちろん室内栽培です)。幸池さんの主な研究課題も細胞質雄性不稔に関する研究ですが,この超長日条件下で実際にどれくらいの日数で出穂するのかを調査してくれています。今回の育種学会では『超長日条件下におけるパンコムギの到穂日数及び出穂関連遺伝子の調査』という演題で超長日条件下でのいくつかの系統での栽培結果について報告しました。

 

無事に発表が終わりました!

次の学会でもまた発表できるように、引き続き頑張ってほしいです。

   (竹中) 

修士論文報告会を開催しました(農業生産科学モデル)

 2月3〜4日の二日に渡って、7号館講義室2で農業生産科学モデルの修士論文報告会が開催されました。食農科学専攻修士課程を修了するにあたって、農業生産科学モデルで学んだ19名が、この2年間の研究成果を修士論文としてまとめて、その内容を報告して質疑応答を行う場です。



研究科長の神戸先生のご挨拶から開始しました。19名の発表者は、それぞれスーツに身を包んで、緊張の面持ちながらも、みなさん堂々と素晴らしい発表を行なってくれました。



農業生産科学モデルは、学部で言うと生命科学科と農学科に該当する研究室から構成されていて、それぞれの学科内でも多彩な研究室が存在しているのですが、それが2学科分となると、さらに多種多様な研究トピックが次々と出てきます。そんな両学科の教員や学生が集う場になりますが、教員はもちろん、学生からもさまざまな質問が飛び交い、非常に盛り上がった質疑応答となりました。一方、2学科が集うことで、発表者にとっては普段考えたことのないような角度からの質問もあったと思いますが、19名それぞれがこの2年で学んだことをもとにしっかりと自分の考えを述べて質疑応答を行なっていたのが印象的でした。



この報告会は学部生にも開放されていることから多くの学部生も聴講参加していましたが、卒論発表会などの学部イベントではあまり聞かないような他学科の研究内容に触れることができる良い機会となったのではないでしょうか?



最後に、両学科の学科主任(生命:古本先生、農学:尾形先生)からご講評を頂いて、無事、盛会のうちに終了しました。また、これも例年のことなのですが、今回の運営は全て農業生産科学モデルの院生と研究生、そして一部、両学科の学部4年生によって行われました。特に座長をつとめてくれた松本くん、北田くん、竹口くんは、堂々とした座長ぶりで質疑に十分時間をとりつつもほぼ時間通りの素晴らしい進行でした。運営を手伝ってくださったみなさん、どうもありがとうございました。



今回発表を終えられた19名のみなさんが、この修士課程の経験を活かして社会でご活躍されることを期待しています。また、この会を聴講していたM1生や学部生が、19名の発表に刺激を受けて、来年、再来年とさらに活発な研究活動を行なってくれることも期待しています!


(別役)





2025年度卒論発表会を開催しました

食料農業システム学科では、2026年2月2日に2025年度卒論発表会を開催しました。 4回生は4号館の5つの会場にわかれて、それぞれ10分間の持ち時間を使って卒業研究の成果をプレゼンテーションしました。
5分間の質疑応答の時間には、会場の4回生や教員から質問やコメントをいただき、ディスカッションを展開していきます。
3回生や2回生も参加して、4回生の取り組みを学びます。
長い1日でしたが、終了後には4年間の学びの総仕上げをすませて、ほっとする4回生の姿がありました。 落合

Konan Honeyが川崎での物産展で販売されます

 湖南市の方から新しい特産品開発への協力を依頼され、色々試行錯誤の末に「KONAN HONEY」が誕生しました。滋賀県南部で採れた蜂蜜を湖南市の障がい者福祉施設で瓶詰めした商品です。古本の研究室では主に企画に関わりました。蜂蜜の販売にとどまらず、飴玉(龍谷飴)やデニッシュパン(アスリートデニッシュ)などの開発にも使われました。この蜂蜜は今でも湖南市や草津近鉄などで常時販売されています。

この商品が川崎で行われる滋賀県の物産展で販売されます。湖南市の目玉の特産品、「弥平トウガラシ」に並んでの販売です。

期間は2月18日から24日、場所は「川崎アゼリアサンライト広場」です。

お近くにおられる方はぜひお立ち寄りください。





(古本)

チコちゃんに〜、再放送2月14日

  これまで、NHKの「チコちゃんに叱られる」という番組に2回、出演したことがあります。次の2月14日にその2回目のものを再放送する、という案内が来ました。そういえば、その撮影はちょうど今頃の寒い時期だったななど思い出し、ちょうどいい機会なので、この番組に呼ばれた経緯を記しておこうと思いました。

 龍谷大学の農学部を設置するにあたって、高校生に響くチラシをどう作成するかをみんなで考えました。その議論の中で、どんな料理を前にしても4つの学科のそれぞれの視点で語ることができるのではないか、という提案がありました。ついては高校生にも身近な料理「カレーライス」に着目し、4つの学科の視点から語ってみよう、ということになりました。それぞれを合わせてA4一枚ものの宣伝チラシを作りました。https://www.agr.ryukoku.ac.jp/department/experience/vol04/index.html

 私の所属する生命科学科からは、カレーライスの辛味成分「カプサイシン」について、動物の温度センサーとの絡みの話を記事化しました。これが表題の番組作成プロデューサーたちの目に留まり、そのネタ(トウガラシはなぜ辛いの)で一本目の番組に出演しました。

 私の研究分野は「植物の環境応答」で、「光量変動」や「温度変動」に植物がどう感知し応答するかを研究しています。この出演のネタ元は大気温度の感知の研究の一環で、事前に下調べした時の動物での研究例をもとにしたものでした。私自身にはまだこの分野での論文発表がなく、私の所属する学会では私の専門分野はもう一つの「光量変動」あるいは「C4光合成」であると捉えられていました。さすがはNHKの全国放送だけあってその反響は大きく、古い遠い友人からも「見たよ〜」という有難い連絡を受けました。かつての教え子たちや周囲の専門家たちからは、「そんな研究してましたっけ?」という素直な反応をいただきました。

 出演したことの反応などをまとめ、件のディレクターにお礼のメールを書きました。ついでに自分の専門分野はC4光合成なのだ、それは雑草が持っている特殊な光合成なのだ、と説明しました。これが2本目のネタ「雑草ってなに?」につながりました。https://ryukokuagr.blogspot.com/2023/05/51920.html

 今度は2回目を見た光合成の専門家の先生たちから、もっと正確に表現するべきだと指摘を受けました。制作の前提は5歳の子どもに話しかけるということですから、使える語彙も限られていて、完全に正確なことを話すのは難しいのです。できるだけわかりやすくの究極の状態かと思います。

 また、撮影にあたっては、いくつかの工夫を凝らしました。開学以降、農学部の教育活動の一環で、動画を撮る授業に参加したことがあります。その際に、銀閣寺前にあるミシュラン二つ星の「草喰い 中東」のご主人中東さんを中心に、京都大原での野草摘みの様子や調理の様子を題材に、動画撮影・作成をしました。そのつながりから、この番組でも雑草を摘んで食べる様子の撮影に中東さんに協力してもらいました。

 撮影時は寒かったので、ジャンパーを着ていました。ジャンパーの背には、「龍谷大学 少林寺拳法部」の名が入っていました。ちょうどコロナ禍の頃で、私が部長を務める少林寺拳法部の部員がずいぶん減ってしまっていましたので、映り込めば宣伝にならないかなと思ったり思わなかったり。ということで、このシーンがお気に入りです。



 今回の再放送という話を受けて、関係者に好意的に受け止められているのだろうなと思っています。有難いことです。上のシーンを是非探してみてください。

(古本)