修士論文報告会を開催しました(農業生産科学モデル)

 2月3〜4日の二日に渡って、7号館講義室2で農業生産科学モデルの修士論文報告会が開催されました。食農科学専攻修士課程を修了するにあたって、農業生産科学モデルで学んだ19名が、この2年間の研究成果を修士論文としてまとめて、その内容を報告して質疑応答を行う場です。



研究科長の神戸先生のご挨拶から開始しました。19名の発表者は、それぞれスーツに身を包んで、緊張の面持ちながらも、みなさん堂々と素晴らしい発表を行なってくれました。



農業生産科学モデルは、学部で言うと生命科学科と農学科に該当する研究室から構成されていて、それぞれの学科内でも多彩な研究室が存在しているのですが、それが2学科分となると、さらに多種多様な研究トピックが次々と出てきます。そんな両学科の教員や学生が集う場になりますが、教員はもちろん、学生からもさまざまな質問が飛び交い、非常に盛り上がった質疑応答となりました。一方、2学科が集うことで、発表者にとっては普段考えたことのないような角度からの質問もあったと思いますが、19名それぞれがこの2年で学んだことをもとにしっかりと自分の考えを述べて質疑応答を行なっていたのが印象的でした。



この報告会は学部生にも開放されていることから多くの学部生も聴講参加していましたが、卒論発表会などの学部イベントではあまり聞かないような他学科の研究内容に触れることができる良い機会となったのではないでしょうか?



最後に、両学科の学科主任(生命:古本先生、農学:尾形先生)からご講評を頂いて、無事、盛会のうちに終了しました。また、これも例年のことなのですが、今回の運営は全て農業生産科学モデルの院生と研究生、そして一部、両学科の学部4年生によって行われました。特に座長をつとめてくれた松本くん、北田くん、竹口くんは、堂々とした座長ぶりで質疑に十分時間をとりつつもほぼ時間通りの素晴らしい進行でした。運営を手伝ってくださったみなさん、どうもありがとうございました。



今回発表を終えられた19名のみなさんが、この修士課程の経験を活かして社会でご活躍されることを期待しています。また、この会を聴講していたM1生や学部生が、19名の発表に刺激を受けて、来年、再来年とさらに活発な研究活動を行なってくれることも期待しています!


(別役)





2025年度卒論発表会を開催しました

食料農業システム学科では、2026年2月2日に2025年度卒論発表会を開催しました。 4回生は4号館の5つの会場にわかれて、それぞれ10分間の持ち時間を使って卒業研究の成果をプレゼンテーションしました。
5分間の質疑応答の時間には、会場の4回生や教員から質問やコメントをいただき、ディスカッションを展開していきます。
3回生や2回生も参加して、4回生の取り組みを学びます。
長い1日でしたが、終了後には4年間の学びの総仕上げをすませて、ほっとする4回生の姿がありました。 落合

Konan Honeyが川崎での物産展で販売されます

 湖南市の方から新しい特産品開発への協力を依頼され、色々試行錯誤の末に「KONAN HONEY」が誕生しました。滋賀県南部で採れた蜂蜜を湖南市の障がい者福祉施設で瓶詰めした商品です。古本の研究室では主に企画に関わりました。蜂蜜の販売にとどまらず、飴玉(龍谷飴)やデニッシュパン(アスリートデニッシュ)などの開発にも使われました。この蜂蜜は今でも湖南市や草津近鉄などで常時販売されています。

この商品が川崎で行われる滋賀県の物産展で販売されます。湖南市の目玉の特産品、「弥平トウガラシ」に並んでの販売です。

期間は2月18日から24日、場所は「川崎アゼリアサンライト広場」です。

お近くにおられる方はぜひお立ち寄りください。





(古本)

チコちゃんに〜、再放送2月14日

  これまで、NHKの「チコちゃんに叱られる」という番組に2回、出演したことがあります。次の2月14日にその2回目のものを再放送する、という案内が来ました。そういえば、その撮影はちょうど今頃の寒い時期だったななど思い出し、ちょうどいい機会なので、この番組に呼ばれた経緯を記しておこうと思いました。

 龍谷大学の農学部を設置するにあたって、高校生に響くチラシをどう作成するかをみんなで考えました。その議論の中で、どんな料理を前にしても4つの学科のそれぞれの視点で語ることができるのではないか、という提案がありました。ついては高校生にも身近な料理「カレーライス」に着目し、4つの学科の視点から語ってみよう、ということになりました。それぞれを合わせてA4一枚ものの宣伝チラシを作りました。https://www.agr.ryukoku.ac.jp/department/experience/vol04/index.html

 私の所属する生命科学科からは、カレーライスの辛味成分「カプサイシン」について、動物の温度センサーとの絡みの話を記事化しました。これが表題の番組作成プロデューサーたちの目に留まり、そのネタ(トウガラシはなぜ辛いの)で一本目の番組に出演しました。

 私の研究分野は「植物の環境応答」で、「光量変動」や「温度変動」に植物がどう感知し応答するかを研究しています。この出演のネタ元は大気温度の感知の研究の一環で、事前に下調べした時の動物での研究例をもとにしたものでした。私自身にはまだこの分野での論文発表がなく、私の所属する学会では私の専門分野はもう一つの「光量変動」あるいは「C4光合成」であると捉えられていました。さすがはNHKの全国放送だけあってその反響は大きく、古い遠い友人からも「見たよ〜」という有難い連絡を受けました。かつての教え子たちや周囲の専門家たちからは、「そんな研究してましたっけ?」という素直な反応をいただきました。

 出演したことの反応などをまとめ、件のディレクターにお礼のメールを書きました。ついでに自分の専門分野はC4光合成なのだ、それは雑草が持っている特殊な光合成なのだ、と説明しました。これが2本目のネタ「雑草ってなに?」につながりました。https://ryukokuagr.blogspot.com/2023/05/51920.html

 今度は2回目を見た光合成の専門家の先生たちから、もっと正確に表現するべきだと指摘を受けました。制作の前提は5歳の子どもに話しかけるということですから、使える語彙も限られていて、完全に正確なことを話すのは難しいのです。できるだけわかりやすくの究極の状態かと思います。

 また、撮影にあたっては、いくつかの工夫を凝らしました。開学以降、農学部の教育活動の一環で、動画を撮る授業に参加したことがあります。その際に、銀閣寺前にあるミシュラン二つ星の「草喰い 中東」のご主人中東さんを中心に、京都大原での野草摘みの様子や調理の様子を題材に、動画撮影・作成をしました。そのつながりから、この番組でも雑草を摘んで食べる様子の撮影に中東さんに協力してもらいました。

 撮影時は寒かったので、ジャンパーを着ていました。ジャンパーの背には、「龍谷大学 少林寺拳法部」の名が入っていました。ちょうどコロナ禍の頃で、私が部長を務める少林寺拳法部の部員がずいぶん減ってしまっていましたので、映り込めば宣伝にならないかなと思ったり思わなかったり。ということで、このシーンがお気に入りです。



 今回の再放送という話を受けて、関係者に好意的に受け止められているのだろうなと思っています。有難いことです。上のシーンを是非探してみてください。

(古本)


卒論発表会を開催しました (植物生命科学科)

 毎年この時期になると、卒論発表会を開催します。一年ないし一年半をかけて実施した実験結果を取りまとめ、関係者に報告する機会となります。

4年生が、主に3年生や2年生(そして少数の教員)に対して発表するのですが、このこれまでの結果を「まとめる」・「発表する」・「質問を受ける」・「答える」というプロセスは学びの中でも重要な位置を占めます。




学びの効果はいろいろあると思いますが、

(1)わかっていたはずの実験操作や実験理論についてまとめる作業の中で初めて腑に落ちる、

(2)その作業を通して先行して実験していた先輩の言いたかったことが一段深く理解できるようになる、

(3)これでわかってもらえるだろうと思っていても、聴衆は意外にわかってくれない、つまり自分の説明では言い足りていない、

(4)質疑応答の中から新しい視点を得る

(5)実験の全体を見通せるようになって初めて、そんなに進展していないことに気が付く、

(6)それとは逆説的だけれど、ちゃんと進んだ部分にも気が付く、

(7)教員の気がついていない点に気が付くこともある、実験の現場では教員より自分の主体的な考えの方が当てになる、

など、ただ授業を受けただけで得た気づきとはまた違うレベルの理解度に達していることを知る大きなステップです。学生も大変ですが、教員も大変で、終了時には大きな山場を超えた達成感で会場はいっぱいでした。


ところで瀬田キャンパスの体育館は、本年から冷暖房が完備されました。本日、初めて運転したそうです。スイッチを入れてから1時間もすれば底冷えのする体育館が、ほのかに暖かく、議論で沸騰するポスター前はちょうどいい塩梅でした。キャンパスの整備に力を入れてくれていることにも感謝です。

例年、私の研究室では、ポスター発表の後にもう少し実験したいというものが現れます。学生時代に自由にできる時間をそこに費やすのは正解だと思います。遊ぶことも大切です。同じように実験する環境はおそらくもう一生ないことを考えると大切です。悔いのないよう、残りの学生生活を送ってもらいたいです。

(古本)