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第67回 日本植物生理学会年会に参加してきました(生命_別役研)

 3/13-15に明治大学駿河台キャンパスで開催された第67回 日本植物生理学会年会に参加してきました。ちょうど龍谷大学瀬田キャンパスの卒業式・修了式が3/13に挙行されたため、瀬田での各種式典が終了したのち、夜の間に東京に移動するというハードスケジュールでの参加でした。

明治大学駿河台キャンパス

今回は別役研からは学生らのポスター発表2件(D2竹口/M1澁谷/B4山本/卒業生らの共著とD2北田/卒業生らの共著)と教員の口頭発表1件(M1吉田や卒業生と共著)でした。個人的には、2020年に龍大に着任してから2024年に初めて学生が植物生理学会でポスター発表してから1年空白が開きましたが、今回は2組も発表してくれることになり、遅々としながらも徐々に研究室が稼働してきたなと感慨深いものがあります。ポスター発表を行ったD2やM1に加えて、B3や卒業式を終えたばかりのB4の学生まで多くの学生が参加しました。別役研以外では、古本研から古本先生と学生さんがそれぞれ口頭発表で参加されており、土岐研からは学生さんらが聴講参加されており、生命科学科にとっては馴染みのある学会とも言えます。

別役研参加メンバー(一部除く)

今回の年会は当日参加も含めて1777名の参加者があったそうで、非常に規模の大きい学会です。例年、植物生理学会年会では発表資料は全て英語で作成するなど国際化が推進されているのが一つの特徴ですが、今年は年会終了後に台湾植物学会(Taiwan Society of Plant Biologists)との共催シンポジウムが企画されていたこともあり、台湾や米国など国外から250名もの参加者があったそうで、会場の至る所で英語での議論も行われているなど、サイエンスに国境はないんだなぁと、より国際化を感じる年会でした。また、学会による国際誌Plant and Cell Physiology のエディターらを中心とした審査員による2025 PCP Poster Awardの選定もあることから、ポスターでも英語での発表や議論が当然のように行われており、うちの学生らもその対応に四苦八苦だったようです。もちろん大変なことだと思いますが、こういった経験の積み重ねが一番大切なことで、こういった機会に積極的に参加して、怖気付かずに発表したり質問したりと挑戦を繰り返すことで、英語の議論もいつの間にか当たり前のようにできるようになるものです。今回参加した学生さんらはとても大きな経験値を得たのだと思います。最近は東京など出張旅費がとても高くなってきましたが、発表はもちろん、聴講だけの参加でも、やる気のある学生さんらの学会参加をサポートしてくれる大学には感謝ですね!


また、この年会の場で、来年度の第68回年会が、本学の深草キャンパスを会場として2027年3月6-8日に開催される旨が正式に公表されました。我々、農学部メンバーにとっては普段とは異なるキャンパスではありますが、本学でこの大きくて国際色の豊かな学会をホストすることに龍谷大学の一員として大きな責任を感じつつもワクワクしています。生命科学科のみならず関係教員や職員のみなさまには多大なご協力をお願いすることになるでしょうし、学生さんらにも会場係など助けてもらうことも多いかと思いますが、みなさん、ご協力の程、よろしくお願いいたします!運営はもちろん大事ですが、教員としては一人でも多くの本学の学生さんが来年の深草キャンパスで面白い研究成果を発表してくれること、そして、発表しなくても年会に参加して国内外の植物生理学の優れた研究発表に触れて、研究活動に興味を持ってくれることを大いに期待しています。


参加学生の声(一部抜粋、原文ママ)

・今回始めて、学会というのに参加させていただいたが今までの授業とは比べものにならないほど、世界観が広くて、様々な国から研究者のかたが参加され、幅広い議論をされている姿を見て、学会の雰囲気をしれたことはもちろん、非常に圧倒された。

・初めての学会参加でした。まずは口頭発表を公聴したのですが、研究の背景や目的から結論までの流れが綺麗でとても理解しやすいものが多くスライドや話し方含めとても参考になった。一方で自分の基本的な知識が浅いため話についていけなくなることが多々あり、より勉強していく必要があると痛感した。また懇親会では知っている人がいなかったが先輩方を通じて違う大学の方と交流をすることができた。

・今回学会に参加して、結構私たちがやっていることと同じだということが興味深かった。ポスター発表も卒論発表会を想起させられた。ただ、内容はすごく高度で、私には理解できないことも多く、たくさん聞いてみたが、そのうちの半分も理解できなかった。また、特に壁として立ちはだかっていたのが、ポスターもPowerPointも全て英語だったことだ。内容を理解する以前の問題で、メモをして、メモをした内容を翻訳しながら行っていたが、それでも追い付かなかった。英語学習をやることの必要性を一番感じた。もっと勉強して、理解できるようになって、次にはしっかりと自信をもって質問したい。

・植物生物間相互作用を中心に聴講していましたが、植物系の中でも大規模な学会という事で、受賞講演等では分野の異なる発表も聞くことができ、自身の知識の幅を広げることができました。来年度は龍谷大学での開催とのことで、より良い発表ができるように研究に励んでまいります。

(別役)

修士論文報告会を開催しました(農業生産科学モデル)

 2月3〜4日の二日に渡って、7号館講義室2で農業生産科学モデルの修士論文報告会が開催されました。食農科学専攻修士課程を修了するにあたって、農業生産科学モデルで学んだ19名が、この2年間の研究成果を修士論文としてまとめて、その内容を報告して質疑応答を行う場です。



研究科長の神戸先生のご挨拶から開始しました。19名の発表者は、それぞれスーツに身を包んで、緊張の面持ちながらも、みなさん堂々と素晴らしい発表を行なってくれました。



農業生産科学モデルは、学部で言うと生命科学科と農学科に該当する研究室から構成されていて、それぞれの学科内でも多彩な研究室が存在しているのですが、それが2学科分となると、さらに多種多様な研究トピックが次々と出てきます。そんな両学科の教員や学生が集う場になりますが、教員はもちろん、学生からもさまざまな質問が飛び交い、非常に盛り上がった質疑応答となりました。一方、2学科が集うことで、発表者にとっては普段考えたことのないような角度からの質問もあったと思いますが、19名それぞれがこの2年で学んだことをもとにしっかりと自分の考えを述べて質疑応答を行なっていたのが印象的でした。



この報告会は学部生にも開放されていることから多くの学部生も聴講参加していましたが、卒論発表会などの学部イベントではあまり聞かないような他学科の研究内容に触れることができる良い機会となったのではないでしょうか?



最後に、両学科の学科主任(生命:古本先生、農学:尾形先生)からご講評を頂いて、無事、盛会のうちに終了しました。また、これも例年のことなのですが、今回の運営は全て農業生産科学モデルの院生と研究生、そして一部、両学科の学部4年生によって行われました。特に座長をつとめてくれた松本くん、北田くん、竹口くんは、堂々とした座長ぶりで質疑に十分時間をとりつつもほぼ時間通りの素晴らしい進行でした。運営を手伝ってくださったみなさん、どうもありがとうございました。



今回発表を終えられた19名のみなさんが、この修士課程の経験を活かして社会でご活躍されることを期待しています。また、この会を聴講していたM1生や学部生が、19名の発表に刺激を受けて、来年、再来年とさらに活発な研究活動を行なってくれることも期待しています!


(別役)





卒業生らの研究成果が論文公開(生命・浅水研)

 昨年度修士課程を卒業した、周藤充哉さんらの研究成果が、学術誌 Scientific Reports で論文公開されました。

Green manure-induced shifts in nematode communities associated with soil bacterial and fungal biomes

Atsuya Sudo, Daisuke Yoshimura, Hiroyuki Daimon, Shusei Sato & Erika Asamizu

 

下記リンクから、どなたでもアクセス可能です。

https://doi.org/10.1038/s41598-025-31442-y

 

有機肥料の一種である緑肥が、土壌微生物を豊かにする効果について、線虫の食性(細菌食・菌食・植物食・雑食・捕食)の存在比を利用した「線虫インデックス」で捉えることに成功しました。

 

私たちは、2021年から龍谷大学「牧圃場」で試験栽培を実施してきました。その過程では、多くの卒研生にもこの研究に参加してもらいました。論文のAcknowledgements (謝辞) 欄に総勢15名が記載されているのは、そのためです。


作物栽培において、線虫を含む土壌生物が豊かな「健全な土壌」を作り、評価することを目指して、日々研究を進めています。

 

(浅水)


第13回生命科学セミナー

  7/1に、筑波大学の石賀康博先生をお招きして、第13回生命科学セミナー「ストマタ・ロックダウン:気孔を制する新時代の防除術」を開催しました。


石賀先生

 石賀先生は、農業現場で問題になっているさまざまな病原細菌や病原糸状菌の感染戦略を明らかにしようと精力的に仕事をされており、本セミナーではそれら成果に関して一つ一つ要点を絞ってご紹介いただきました。

 石賀先生の一連の研究成果から、多くの病原体が植物感染時には植物の持つ気孔を標的にしていることが明らかとなったのですが、そこを逆手にとって、さまざまな手段を介して気孔からの病原体侵入を防ぐ(彼の言葉を借りると、「ストマタ(気孔)・ロックダウン」)ことで、病害防除に繋げることができるというところまでを、データと俯瞰的な視点でわかりやすく紹介して頂きました。感染メカニズムの解明から着想して、その成果を応用して実際の防除にまで繋ぐことができるということを実証した成果の紹介に、基礎研究から実用化までがシームレスに繋がりやすい植物病理学という分野の持つポテンシャルを改めて感じました。

質問に答える石賀先生

当日の会場の様子

 セミナー後にはいろいろな質問が出て質疑も盛り上がりました。その後は(これも毎回のことですが)今回お呼びした別役研に来ていただいて、研究室の院生と学部生からの研究紹介をそれぞれ聞いていただいて、発表内容に対して質疑を交わして、学生もたくさんの良い刺激をいただきました。

石賀先生、講演と長時間の学生との研究談義、本当にどうもありがとうございました!

(別役)



復活!「50円ランチプロジェクト・2025」を実施しました

 大学院講義「食の嗜好性と生理機能開発の科学特論」において、「50円ランチプロジェクト・2025」を実施しました。

このプロジェクトは、2017年に伏木亨先生が実施された「30円ランチプロジェクト」(https://www.agr.ryukoku.ac.jp/department/training_food.html)をもとに、現在の物価水準に合わせて価格を50円に見直し、“復活版”として実施たものです。

主な目的は、企業の現場で行われている0.1円単位でのコスト削減の感覚を、実践的に体得すること。学生たちは1食50円という限られたコストの中で、原材料の選定、調理工程、献立設計に創意工夫を凝らしながら、食の経済性と機能性、そして「おいしさ」を両立させることに挑みました。

今回は特に、講義で学んだ感覚科学や味覚生理学の知見を活かし、「いかにおいしく、満足感の高い食品を創造するか」という視点を重視。食品学、栄養学、農学、生命科学、農業システムなど多様な分野から集まった大学院生たちが5チームに分かれ、多角的なアプローチで渾身の1品(または2品)を完成させました。

当日は、食品栄養学科の先生方に審査員としてご協力いただき、学生同士による相互評価も実施。全ての審査点を集計のうえ、最優秀作品を決定しました。





 

各チームの工夫が光る!珠玉の献立ラインナップ


「彩りピラフとガスパチョ風」(49.20円) ★最優秀作品

 赤くて冷たいトマトスープに、小さく刻んだきゅうりと玉ねぎで香りと食感の変化が加えられており、少量でも満足感が高まる工夫が光りました。ピラフにはツナと野菜がバランスよく入っており、コストの高い動物性たんぱく質もうまく組み込まれた一品です。




「夏にサッパリ!ピリ辛ビビン麺」(48.31円)

 そうめんをビビン麺風にアレンジすることで量感を出し、軽いランチという枠を超えた満足感ある一皿に仕上がりました。食感の妙が効いており、夏の暑さを吹き飛ばすさっぱりした味付けが印象的でした。





「油揚げの包み焼き」(48.39円)

 安価ながら動物性・植物性両方のたんぱく質を摂取できる点が高評価。同じ味が続かないよう、包み揚げの中身に変化をもたせるアイデアが実践され、飽きさせない工夫がありました。



「夏に負けるな!お手軽チゲ鍋 with 焼きおにぎり」(49.51円)

 スープ単体でも、焼きおにぎりと合わせても楽しめる構成で、食べ方の選択肢によって食感と味わいに変化が生まれる工夫が凝らされていました。ボリューム感もあり、満足度の高い一品です。



「七夕ミニ定食」(48.71円)

 野菜をたっぷり使用した生春巻きは、「野菜を食べている!」という満足感をしっかりと感じさせる仕上がり。ジュレと液体を組み合わせたトマトそうめんも涼やかな食感で、見た目にも味にも工夫が見られる美しい献立でした。




 

今回のプロジェクトを通じて、学生たちはコスト感覚だけでなく、「おいしさ」と「満足感」の正体を、理論と実践の両面から深く学ぶ機会となりました。

お忙しい中、試食・審査にご参加くださった先生方に、改めて心より御礼申し上げます。

(山崎英恵)

 

あなたの人生を変えた本(5冊)ーリケラボー

リケラボというWebサイトの、「博士の本棚」というコーナーで、”人生を変えた私の5冊”を紹介しました。



これまで読んできた本を振り返って、「ああ、そういえば、この本は心にのこっているなあ。」とか、「このとき、こういうことを考えてたなあ。」とかと、自分を振り返ることもできました。

子供のころは、自ら本を読むということはなかったのですが(それこそ、夏休みの宿題とか)、今は私にとっては、ゆっくりするときに読んだり、移動時間に読んだりと、常に手元にあります。読み終わってよかった本は、友達や子供に紹介して、ここはこう思ったとか、この人物はどういう人やとかと、話していると、人との見方が違って、そういう風にもとらえることができるのか。とか、とても面白いです。

もうすぐ夏休みが始まります。時間のあるときに、本を読んでみてはいかがですか?

https://www.rikelab.jp/post/11796.html





外部講師(植物-微生物相互作用学)と第12回生命科学セミナー

 「植物-微生物相互作用学」の外部講師として、玉木秀幸さん(産業技術総合研究所)をお招きしました。

授業の様子1

 この授業では、植物とその周りの微生物との関係(相互作用)のメカニズムを分子レベルで理解することが主題となっています。植物の周りには良い微生物も居ますが悪い微生物もいて、普段の授業ではおもに植物に病気を引き起こす病原微生物を中心に話題提供しています。しかし、そもそも植物の周りには数多の「何をしているかよくわからない」微生物が存在しています。この「良い」、「悪い」というのも、あくまで人間にとって農作物に良い影響を及ぼすか、悪い影響を及ぼすかを基準にしたもので、何をしているかよくわからない微生物たちも、彼らの人(微生物?)生を、いきものとして過ごしているわけです。

 玉木さんは植物に限らず、そういった環境中に存在している多数の無名の微生物たちを見つけ出し、その生きざまを調べ、我々人類の生活に役立たせるところまで幅広く研究されている方で、植物中心の普段の授業とは異なる切り口で、そのほとんどは人間にとっては未知とも言える「微生物ワールド」の一端をご紹介いただきました。

 分類学的な観点から見た微生物グループの多様性の紹介から始まり、培養という手段の重要性やその手法に頼るからこその限界、そしてその限界を広げるための研究の数々を、わかりやすい例示などとともに紹介いただきました。その上で、玉木さんらが見つけてこられた微生物を、ヒトや植物そのものの健康や成長、さらにはヒトの生活を支える社会インフラにどのように有効利用しようとされているかをご紹介いただき、最後には、生物の進化の歴史に関する定説を根本から覆すような新たな微生物の発見に関してもご紹介いただき、受講生一同、そのスケールの大きさに圧倒されて聞き入っていました。

授業の様子2

学生の感想(抜粋)

「今回の話を聞いて、微生物の可能性はまだまだ広がるのだなと感じた。人の近くで生きている腸内細菌や農作物の微生物に目が行きがちだけど環境全体を見たり探すことで、新たな発見が生まれるのかなと思った。微生物についてもっと研究が進むことで私たちの生活が変わっていくと面白いなと思った。」

「未だ多くの微生物が培養されていないことに、これからの技術発展だけでなく、生命の起源の研究の新たな発見が多くありそうで、非常に現実的なロマンがあるなと、興味深かったです。また、有用な植物形質をもたらす微生物叢の開拓にも興味を持ちました。毒を以て毒を制すではないですが、非常に似てるなと感じ、興味深かったです。」


    また、せっかくつくばから来ていたいたので、第12回生命科学セミナー「未知の微生物を”培養”して新たな生命機能を探る~Cultivation Renaissance in the post-metagenomics era: combining the new and old~」と題して、農学部教員や院生ら向けにも話題提供していただきました。授業とほぼ同じスライドながらも、こちらは研究のプロ向けに、サイエンスとしての面白さを凝縮した話題提供をしていただき、質疑も盛り上がりました。

生命科学セミナーの様子

    さらに、セミナー終了後には、今回お呼びした別役研に来ていただいて、研究室の院生8名と学部生1名からの研究紹介をそれぞれ聞いていただいて、その内容に対してたくさんの有意義なコメントもいただきました。


玉木さん、講演x2と長時間にわたる学生との研究談義、本当にどうもありがとうございました!

(別役)




第2回 別役研―滝澤研合同セミナー(大学院・生命・農学)

 617日に、生命科学科の多細胞動態研究室(別役研)と農学科の野菜園芸学研究室(滝澤研)とで第2回合同セミナーを行いました。昨年、別役先生にお声掛けいただいて始まった合同セミナーですが、私の中の目的は大きく2つで、1つ目が学科間の学生の交流、2つ目はプレゼンの訓練です。昨年は別役研の学生さんにおんぶにだっこだったので、今年は滝澤研の大学院生に全体のとりまとめをお願いしました。

 今年の発表は滝澤研、別役研の順で、各研究室のセッションの最初に教員が自己紹介と研究室全体の紹介を行いました。昨年、別役先生の自己紹介から発覚したのですが、別役先生は私と同じ幼稚園の先輩でした。思ってもみないところで驚きの繋がりが見つかって、人の縁とは不思議なものだととても感慨深かったです。

学生の発表については、滝澤研から学生6人(M2M2M1B4B4 B4)、別役研から学生7人(D2M2M2M2M2M1B4)がエントリーしました。B4の皆さんは合同セミナーでの初めての発表ということもあって、とても緊張したようですが、みんな落ち着いて自分の研究内容について発表してくれました。大学院生、博士課程の学生さんは、これまでの研究結果に基づいて今後の展望について力強く発表してくれて、これからの展開がとても楽しみでした。


滝澤研の発表者


別役研の発表者

(北田さん、すみません。話を聞くのに夢中で写真を撮り忘れました。)

発表の後はお楽しみの懇親会です。昨年と同様、発表会より懇親会の方が盛り上がって、気づいたらあっという間に3時間経っていました。教員も学生もいろんな話題で盛り上がり、とても楽しい時間を過ごせたのではないかと思います。



懇親会の様子

最後になりますが、企画・運営のとりまとめをしてくれた滝澤研の永井くん、別役研の有山さん、また、会場設営と懇親会の準備をしてくれた学生の皆さんに、心から感謝したいと思います。ありがとうございました!

野菜園芸学研究室 滝澤

 

キャリア講演会 修士課程卒業生 片倉コープアグリ

 先週に引き続き昨日もキャリア講演会でした。

講師は、農学部1期生で修士課程卒業者の中村有沙さん。現在、日本の農業資材トップメーカーの「片倉コープアグリ株式会社 総合課」に勤務されています。



講演では、大学時代、大学院時代と、彼女の行動を年代別に説明し、現在の就職先に決まった経緯を話してくれました。趣味、バイト、研究成果、とそれぞれの学年でのいろいろな活動が彼女の武器になり、就活に活かされたということでした。

合わせて、就職後の仕事の内容、最近異動してからの仕事の内容などの説明をして、やりがいや、学生時代の学びや活動が活きていると感じるポイントを挙げて説明してくれました。

私は、前回と同様に、「大学での学びは役立っていますか」と尋ねました。前回の学士卒の方々は、役立っている印象はありませんとのことでしたが、中村さんは、「農業関係の知らない分野の学び、例えば土の勉強をするときの初動が違う」というふうに答えてくれました。なるほど、いい答えだなと思いました。ちゃんと授業の内容を覚えている、とかではなく、「どのあたりをどう調べたらいいのか」がわかっているのでしょう。

大学院での研究や議論は確実に彼女を強くしたのですが、目の前の課題をどう解決すればいいかを自分で考えて、足りない学びを補っていく、ということがわかっているのだなと嬉しくなりました。前回の学士卒の彼らも、もう少し社会経験を積んでいくと、意識が変わっていくのかのしれません。

中村さんといえば、4年生の時には就職活動をしており、他大学大学院の学生との集団面接でやり込められることへの不満を語ってくれたことがあります。たった2年でそんなに議論ができるようになるのか、と問われ、日々データを元にわからないことを議論し続けるからね〜、と話しました。議論まみれの修士課程での研究生活をへて、えらく強くなりました。

以下受講生のコメントです。

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学生1)

生育調査や実証試験をし、人々に役立つ製品について考えていることが分かりました。 また、アグリSDGsのプロジェクトで習得した動画編集の技術を活かして仕事をしていることを知り、大学で挑戦したことは将来の仕事に繋がっていくのだと思いました。

学生2)

大学中に部活やボランティアをすると勉強がおろそかになるのではないかと思っていたのですが中村さんの話を聞いて就職のためにも人生の為にも何かやっておくことが大切だと思った。

学生3)

大学院に進むことで理論的、論理的に物事を考えることができ就職活動においても学部卒よりも有利になると思いました。 私自身大学院に進もうか悩んでいたので興味深い内容でした。 大学生活で多くのことに関わって経験することが今後の人生で役立つと思ったので様々なことに挑戦していきたいと思います。ありがとうございました。

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中村さん、お忙しい中、ありがとうございました。

(古本)


ウェスティン都ホテルとのメニュー協働開発

 京都の東山、蹴上に位置する高級ホテル「ウェスティン都ホテル京都」と龍谷大学農学研究科は、メニュー開発プロジェクトをここ数年重ねています。本年は、農学部で監修しているKonan Honeyをメインの題材に用いたメニュー開発が行われました。

プレスリリースはこちらhttps://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-15747.html

打ち合わせ、現地視察、試作、試食、3品の選定、さらにレシピの改良、と多くのステップを経て、いよいよ12月からレストランで提供されることになりました。

提供されるのは次の3品です。






これらのメニューは12月1日から30日の間、ウェスティン都ホテル京都ホテル2階 オールデイダイニング「洛空」にて提供されます。

何も手を加えないハチミツが本当に美味しいことは知っていましたが、さらに加工度を上げこんなにも素敵な姿に生まれ変わり、格段に美味しくなるとはと驚きました。滋賀県の特産品とも掛け合わさって、見事な3品となりました。

本当に良い農産物、高い料理技術・センス、そしてそれを提供する場が組み合わると、こんなにも力強くおいしさが表現できるのだと、実感しました。

どうぞ、紅葉の名所でもある東山・蹴上近隣にお越しの際には、ウェスティン都ホテル京都に、お運びくださり、ご賞味いただけましたらと思います。

(古本)


芦生の森の昆虫たちー今昔物語ー at京都府京都学 歴彩館

8月24日に、農学研究科修士2年の和泉くんが、『芦生の森の昆虫たちー今昔物語ー』の公開講演会にて、登壇しました。

他の講演者は、渡邊弘之先生(京都大学名誉教授)・加藤真先生(京都大学名誉教授)という錚々たるメンバーだったのですが、その中で、堂々と発表してくれました。

広い講演会場で、聴衆者は約150名の中で、発表だけでなく質問にも上手く答えられていて、成長したなあと感じた次第です。お疲れ様でした。

また、とても嬉しいことに、卒業生も駆けつけてくれました。(塩尻)








国際昆虫学会(ICE)京都

8月25日~30日まで、京都国際会館で、国際昆虫学会が開催されました。参加者約4000人規模の国際大会です。

そこで、龍谷大学修士2年の和泉くんが、ポスター発表をしました。英語で説明し質問にも英語で答えなければならないのですが、頑張ってやり遂げました。

度胸がついたのではないかと思います。お疲れ様!




韓国で線虫研究発表

9月5日に韓国釜山で開催された線虫学会で、修士の学生さん3名がポスター発表をおこないました。



海外が初めてという学生さんもいました。そんななか初めての英語での発表はさぞ緊張したと思いますが、堂々とした発表でした。準備も含めて、よくがんばりました。質疑応答は、日本語とジェスチャーになってしまったそうです。ちなみに、発表タイトル(訳)は「ネコブセンチュウ病原性レース感染に応答するサツマイモ遺伝子群の発現解析」と、「緑肥施用圃場における線虫相解析」です。
修士2年の学生さんは、帰国後すぐに修士論文の中間発表があります。こちらは、学会とは違った緊張感がありますが、今回の勢いそのままに、乗り切ってほしいと思います。 

(浅水)

滝澤研―別役研合同セミナー(大学院・生命・農学)

  6月5日に、農学科の野菜園芸学研究室(滝澤研)と生命科学科の多細胞動態研究室(別役研)で合同セミナーを行いました。

オープニングの挨拶

 農作物生産に焦点を当てた農学科と、生命現象そのものに焦点を当てた生命科学科ということで、それぞれ特徴のある両学科ですが、大学院では同じ農業生産科学モデルに属しています。ここ数年、主にシロイヌナズナを研究対象にしている別役研の修士学生が「どうしてもトマトがやりたい」ということで、トマトを研究材料にされている滝澤研に話を聞きに行く機会が増えました。逆に滝澤研でも遺伝子機能に着目した研究も進めたいということで、別役研に来られる修士学生さんもおられました。そこで、ひょんなことから両教員の間で、せっかくなので両研究室の合同セミナーをやって学生交流会をしようという話になったのがきっかけです(教員は日にちと場所だけ決めて、もちろんあとは学生さんに丸投げです。ごめんねー)。

質疑応答の様子

 この日の半日を使い、まず別役研から学生5人(D1、M2、M1、B4、B4)、滝澤研から学生6人(M1、M1、M1、B4、B4、B4)が、両研究室の教員からの研究室の研究内容紹介の後にそれぞれの研究内容に関してプレゼンを行いました。ある程度の経験やデータもある大学院生はとても堂々とした発表でしたし、まだ研究を始めたばかりか始めるところの4回生も自分たちの研究をしっかり理解して、今持っているデータやこれから行う研究に関してしっかりした発表をしてくれました。お互いに普段あまり聞かない内容なので、どれだけ質疑応答が盛り上がるか両教員も心配でしたが、そんなことが杞憂に終わるくらい質疑応答も盛り上がりました。普段の研究室セミナーでは「いつもの話」ばかりですが、「わからないからこそ」の盛り上がりですね。

別役研の発表学生

滝澤研の発表学生

 終了後は、そのまま両研究室の懇親会を行いました。こちらもプレゼン大会以上に盛り上がり、通りかかった某先生も交えて、両研究室や両学科のいろんな話題で、笑顔の絶えない良い交流会となりました。今回、第一回と称したことで、第二回の主催者も別役研の某くんに決まり(しかも「その時までに今日紹介した研究のデータを出す」と力強く宣言、、)、両教員にとっては、今後の学生さん同士の交流と切磋琢磨が楽しみな限りでした。

お楽しみ中の某先生。立ち寄りThanks!

 最後になりますが、今回の企画・運営は修士の松山くん(別役研)はじめ、学生さんがほぼ全てやってくれました。この場を借りて両教員からもお礼を言いたいと思います。お疲れ様でした。


(別役)



植物病理学会・植物生理学会で学生が発表しました(生命・別役研)

 令和6年度日本植物病理学会大会(3/13-3/15@仙台国際センター)と第65回日本植物生理学会年会(3/17-19@神戸国際会議場)で、別役研の学生が研究成果の発表を行いました。別役研が龍谷大に異動して以来、初の学生による学会発表になります。長かった。。

仙台での植物病理学会では、M2の北田剛くん(演題;N抵抗性遺伝子の温度依存性を制御する分子機構の解析)とM1の神野椰直くん(演題;アシベンゾラルS-メチル処理によるシロイヌナズナPR-1活性化の時空間的解析)がそれぞれ口頭発表を行いました。「学会での発表には責任も伴うんだよ」ということを口酸っぱく諭したせいか、細かい間違いなどないように、発表スライドや話す内容の確認にギリギリまで頑張っていたようです。その甲斐あってか、二人とも(発表後の質疑応答では少し緊張した様子も見られましたが、)それぞれ堂々とした態度で無事に発表を終えることができました。

発表が終わって笑顔?の二人

普段、研究室では他大学との研究交流会なども頻繁に行なっているので、二人とも比較的研究発表には慣れているはずなのですが、やはり初の学会発表ということでとても緊張していたそうです。そのせいか、せっかくの仙台で、冬の味覚が美味しい時期の出張にも関わらず、あまり美味しいものも楽しめなかったようです。ごめんね、怖がらせすぎちゃって。。


神戸の植物生理学会では、M1の神野椰直くん(演題;Towards revealing the regulatory mechanism underlying the characteristic WRKY33 activation pattern in Arabidopsis immunity)がポスター発表を行いました。ポスター発表は口頭発表とは異なり、より深掘りした議論ができる場ではありますが、発表する側は次から次に、それぞれの興味で聞いてくる聴衆を相手にするのでそれなりに大変です。

聴衆に囲まれて質問攻めの神野くん(緑矢印)

彼の発表中に何度か見に行きましたが、常に複数の聴衆に囲まれていて汗だく状態のようでした。また演題を見てもわかるように、こちらの学会は発表資料は英語が基本で(今年は台湾やUSAからの参加者も受け付けていました)、準備も大変ですし、突然英語で質問されることもあって、両方の学会で発表した彼にとってはとても良い経験になったのではないでしょうか?


「研究」はただ実験をやって終わりではなく、その成果を考察して、まとめて、学会や論文などで発表するところまでやって「研究をやった」と言えるものだと思います。このサイクルを経験すると、突然、視界が広がって伸びたりします。今回、発表した二人が、このあと、どんなふうに伸びるのか、周りにどんな影響を与えるのか、とても楽しみです。また、神戸の学会は近隣での開催だったため、別役研から学部3回生と4回生の学生も聴講に参加していました。頑張ってた先輩や他大学の学生の発表も見て、「次は自分たちが!」と思って頑張ってくれたらいいのにな、と思います。


発表した学生の感想

「本学会体験は、新たな知識の獲得だけでなく、他の研究者との交流や議論を通じて、自分の研究や考えを深める機会となりました。」

「初めての学会発表で至らぬ点もありましたが、発表がきっかけで他大学の人と交流を深められて楽しかったです。」

「ポスター発表で同世代の研究者と自分の研究をディスカッションする時間が楽しかったです。」


(別役)



農業生産科学モデルの修士論文報告会が行われました(2024年2月)

 昨年度の話になりますが、2024年度2月2日に、2023年度の農業生産科学モデルの修士報告会が行われました(修了生のみなさん、遅くなってごめんなさい。)。


例年通り、研究科長の島先生の挨拶に始まり、14名の修士2回生がそれぞれの研究テーマに関してその集大成の発表を行いました。

発表者に向けてのメッセージを述べられる島研究科長


昨年度から人数も大幅に増え、朝から夕方まで長丁場になりましたが、2年間にわたる(学生さんによっては学部での卒業研究から3年間以上の研究テーマですし、今回は長期履修生もおられました)研究成果を聞くことができ、14名それぞれの達成度や成長を確認することができました。

今回、修士論文報告を行なった14名

農業生産科学モデルは、農学部の生命科学科と農学科に相当する研究室から構成されることもあり、両学科が一堂に会する貴重な場でもあります。今回、聴講した数多くの修士一回生や学部生にとっては、普段聞く機会の少ない話も聞けてとても充実した時間だったと思います。

講評を述べられる平山先生、岩堀先生、竹中先生(左から)

最後に大学院の研究担当の平山先生、そして農業生産科学モデルに学部レベルで相当する農学科の岩堀先生、生命科学科の竹中先生から、今回の発表に関して講評をいただいて無事に終了しました。


今回発表した学生さんたちも、ちょうど今頃はそれぞれの新しい職場や進学先等での活動が始まったところだと思います。本学農学研究科農業生産科学モデルの修了生として、ぜひ本学で学んだ知識や経験を活かして皆さんの道を切り開いていってほしいと思います。みなさんの益々のご活躍を祈念しています!


(別役)