令和6年度日本植物病理学会大会(3/13-3/15@仙台国際センター)と第65回日本植物生理学会年会(3/17-19@神戸国際会議場)で、別役研の学生が研究成果の発表を行いました。別役研が龍谷大に異動して以来、初の学生による学会発表になります。長かった。。
仙台での植物病理学会では、M2の北田剛くん(演題;N抵抗性遺伝子の温度依存性を制御する分子機構の解析)とM1の神野椰直くん(演題;アシベンゾラルS-メチル処理によるシロイヌナズナPR-1活性化の時空間的解析)がそれぞれ口頭発表を行いました。「学会での発表には責任も伴うんだよ」ということを口酸っぱく諭したせいか、細かい間違いなどないように、発表スライドや話す内容の確認にギリギリまで頑張っていたようです。その甲斐あってか、二人とも(発表後の質疑応答では少し緊張した様子も見られましたが、)それぞれ堂々とした態度で無事に発表を終えることができました。
普段、研究室では他大学との研究交流会なども頻繁に行なっているので、二人とも比較的研究発表には慣れているはずなのですが、やはり初の学会発表ということでとても緊張していたそうです。そのせいか、せっかくの仙台で、冬の味覚が美味しい時期の出張にも関わらず、あまり美味しいものも楽しめなかったようです。ごめんね、怖がらせすぎちゃって。。
神戸の植物生理学会では、M1の神野椰直くん(演題;Towards revealing the regulatory mechanism underlying the characteristic WRKY33 activation pattern in Arabidopsis immunity)がポスター発表を行いました。ポスター発表は口頭発表とは異なり、より深掘りした議論ができる場ではありますが、発表する側は次から次に、それぞれの興味で聞いてくる聴衆を相手にするのでそれなりに大変です。
彼の発表中に何度か見に行きましたが、常に複数の聴衆に囲まれていて汗だく状態のようでした。また演題を見てもわかるように、こちらの学会は発表資料は英語が基本で(今年は台湾やUSAからの参加者も受け付けていました)、準備も大変ですし、突然英語で質問されることもあって、両方の学会で発表した彼にとってはとても良い経験になったのではないでしょうか?
「研究」はただ実験をやって終わりではなく、その成果を考察して、まとめて、学会や論文などで発表するところまでやって「研究をやった」と言えるものだと思います。このサイクルを経験すると、突然、視界が広がって伸びたりします。今回、発表した二人が、このあと、どんなふうに伸びるのか、周りにどんな影響を与えるのか、とても楽しみです。また、神戸の学会は近隣での開催だったため、別役研から学部3回生と4回生の学生も聴講に参加していました。頑張ってた先輩や他大学の学生の発表も見て、「次は自分たちが!」と思って頑張ってくれたらいいのにな、と思います。
発表した学生の感想
「本学会体験は、新たな知識の獲得だけでなく、他の研究者との交流や議論を通じて、自分の研究や考えを深める機会となりました。」
「初めての学会発表で至らぬ点もありましたが、発表がきっかけで他大学の人と交流を深められて楽しかったです。」
「ポスター発表で同世代の研究者と自分の研究をディスカッションする時間が楽しかったです。」
(別役)