【生命科学科・実習シリーズ】 島先生

 生命科学科では3年生前期の月曜・火曜の午後の時間を使って実習が行われます。

担当する先生の研究分野や座学の専門科目を反映した内容となっており、2年生の実習より専門的な内容になります。

実験内容が複雑になるため、班員と力を合わせて要領よく作業を進めなければなりません。

また、班の実験結果を考察して発表する回もあり、コミュニケーション力・問題解決力・プレゼンテーション力が鍛えられます。

皆さん、半年間頑張りましょう!

4年度3年生は植物生命科学科所属のため、実習も「植物生命科学実習」となります

 

 

第一回目の島先生の実習では、微生物用の液体培地の作成と、酵母・および乳酸菌の培養を行いました。

液体培養された酵母。一晩の培養で透明だった培地が濁っています。


分光光度計を使って測定した濁度(「だくど」と読みます。どれだけ濁っているかを表します)の結果と、生菌数の関係を調べます。

濁度には、生きている菌も死んでいる菌も区別なく合算された値が測定されます。

どうすれば生菌数がわかるでしょうか?



同じ実験を、酵母と乳酸菌の2つで行うことで、真核生物(=酵母)と原核生物(=乳酸菌)のサイズの違いを考察しました。

 

更に、必要な栄養素を抜いた培地をつくり、酵母の生育がどう変わるのか調べました。



班員でコロニーの様子を観察し、微生物の種類による違いや栄養性状を考察しました。

試薬の秤量や無菌操作、プレーティング、など微生物を扱う際の実験技術も復習できました。


                                                                                               (辻村)