2期生の研究が論文になりました (奥野研)

 奥野研究室に所属していた2期生篠永君の卒業研究がMicrobial Pathogenesis誌に「CoGRIM19 is required for invasive hyphal growth of Colletotrichum orbiculare inside epidermal cells of cucumber cotyledons」というタイトルで受理されました。

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0882401021001194

 

本論文では、ウリ科植物に深刻な被害をもたらすウリ類炭疽病菌のCoGRIM19という遺伝子が宿主細胞内で展開される侵入菌糸の形成や伸長に関わることを明らかにしました。共筆頭著者である篠永君は、顕微鏡を用いた細胞学的な観察から本発見につながりました。

先輩に続き、次はどんな龍大農学部生が社会貢献活動や研究活動などで活躍するのか楽しみですね。


卒業式とりんご

 2021年3月19日、龍谷大学農学部の卒業式が挙行されました(農学部instagram)。

証書授与式での配布物

体育館での卒業式後、各学科に分かれて卒業証書の授与式を行います。今年度の証書授与式では、写真にもあるように、校友会や四友会など様々な方々からの記念品が卒業生に贈呈されました。なかでもひときわいい匂いを放っていたのが、真っ赤なりんごでした。

会場に掲示されていたポスター

このりんごは、食の循環実習I食料流通システム論(食料農業システム学科)で外部講師として青果物の卸売市場流通が果たす役割とその現状についてご講演いただいている中井浩二先生(滋賀びわ湖青果株式会社代表取締役社長)のご厚意によるもので、卒業を祝うと同時に、講義のことを思い出して食育に活用してほしいという願いを込めた贈りものでした。

りんごといえば青森県を思い出す人は多いのではないでしょうか。みなさんの近所のスーパーでも、ほとんど年中といっていいほど青森県産のりんごを目にすることができるはずです。この背後には、産地の生産・流通戦略ももちろんのことですが、青森のりんごを全国津々浦々まで流通させる各地の卸売市場の働きが欠かせません。卸売業者は、単にりんごという商品の行き先を決めるだけでなく、その生産や消費に関わる情報をフードシステムの川上・川下に伝達し、等級や用途ごとに適正な価格を発見して、産地に速やかに代金を支払うといった役割を果たしています。

りんごを齧るとき、4年間の学びを思い出して、それを感謝の気持ちとともに周りの人に伝えられる人になってくれればいいなと心から思います。

中井先生、素敵な贈り物をありがとうございます。卒業生の皆さん、また会える日を楽しみにしています!(山口)

卒業おめでとう!


~3期生の卒業と4期生の卒研スタート~

 Congratulations

3期生が卒業しました!おめでとうございます!感染拡大のため研究など大変でしたが、卒業式は無事終わりました~


先輩の卒業とともに後輩たちも自分らの卒業研究の練習を始めました。ガスクロマトグラフの練習や酵素抽出などの実験を練習中です。感染拡大防止しながら、一生懸命頑張っています!1年後の卒論発表まで長いようで短いかもしれません!





(収穫後生理学研究室-Wendakoon S.K.

春になりました 養蜂活動の再開

 桜が咲く頃になると、ハチ箱の中の様子が気になります。

次の4月から養蜂をテーマに研究したいという学生が現れたので、その学生に養蜂を手伝ってもらいました。

おっかなびっくり、という手つきですが、じきに慣れるでしょう。



(古本)

植物生理学会 オンライン参加

 コロナ禍の中、「第62回日本植物生理学会」松江大会はオンラインにて開催されました。

2名の学生と共に参加しました。学生とは、事前に接続テストなど準備はしたのですが、本番では、接続に手間取るハプニングがありました。

それにもかかわらず、随分立派に発表しました。質疑も活発で、オンラインとオンサイトの違いが分からないくらいの活況でした。




それでも、学会で懐かしい友人に会うとか、発表後に地元のお酒を飲みつつ色々話すとか、オンサイトならではの良さもあるなぁと、再認識しました。コロナが収束すればぜひ、会場でみんなと会いたいところです。

ドイツ在住の友人は、オンライン参加してるかと思っていたのですが、不参加だったとのこと。時差が問題になるのですね。

(古本)

「バーチャルプレゼン大会:智頭のこれからを考える」への参加

2021年3月5〜7日の三日間、食料農業システム学科の岡本智也さん(現2年生)が、標記のオンラインプログラムに参加しました。同大会は、学生への地域貢献の機会提供と、鳥取県智頭町の地域活性化という二つの目的のもと、横浜市立大学国際総合科学部の学生有志が主催したものです。

横浜市立大学、鳥取大学、そして、龍谷大学農学部食料農業システム学科から20名近くの学生が参加しました。

最終日には参加学生が、地域活性化プランをプレゼンし、それを智頭町長や鳥取大学教員、地元企業の代表の方々などの審査員が審査するという、非常に濃い内容のものでした。


参加者(一部)



【1日目:バーチャルツアー】
この大会を企画者である学生たちと智頭町の方(6名)が連携し4チームに分かれ、現地紹介が行われました。観光や林業といった智頭町の産業に携わる地域の方々と、そこに魅力を感じた学生それぞれの視点から、地域づくり・活性化の可能性や課題が具体的に報告されました。
どの報告も現地の声や空気感が伝わる内容でした。


 バーチャルツアーの様子:
林業について現状や可能性、課題について


【2日目:グループワーク】

このツアー内容をふまえ、2日目は参加学生14名が4チームに分かれ、智頭町の地域活性化プランについて、グループワークを実施。智頭町の「課題を解決する」and/or「魅力をさらに伸ばしてつきぬける」ためのアイデアを出し合い、その実現のためのアクション・プラン(行動計画)をまとめることに挑戦しました。

初対面同士の大学生が、訪れたことがない地域について想像をめぐらせ、意見を交換し、チームとしてのプランを練りだすことは簡単ではありませんが、どの学生も積極的に議論していたようです。


【3日目:プラン発表と審査】

それぞれチームが「渾身」」のプランを発表しました。

中川ゼミの岡本くんの所属チームは「0から智頭の家を作る」というプランを提案。智頭町の市街地に、町内外の人が一体となって、空き家を使って宿泊施設を作るというアイデアを出しました。

中川ゼミ生が所属するチームの発表の様子


他には、

・空き家を利用した宿泊施設の提供

・大学生や留学生向けの多言語ツアーパンフレットの作成

・オンラインでの交流の強化

といった、都市部の学生ならではの視点が盛り込まれたものが多く、「(町内の)自分達にとって当たり前のものが、新鮮に映る様子」が、審査員の方々に新鮮だったようです。

その後、審査員によって、①智頭町の過去・現在・未来に対する理解、②アイデアの創造性、③アクション・プランの実現可能性という三つの観点からジャッジが行われました。

結果は次の通りです。


審査結果


参加した岡本くんは、

「今回のバーチャルツアーを通して、行ったことのない智頭という地域を他大学の人たちと議論することで、様々なアイデアが混ざり合い一つの案になる楽しさを感じることができました。

また、バーチャルツアーに関しても現地で暮らす人たちだからわかる魅力や課題の細かな部分を知ることができたり、町内放送が画面越しに流れてくるところにバーチャルならではの良さを感じ取ることができ、とても良い刺激を受けることができました」

という感想を寄せてくれました。

コロナ禍だからこその企画内容であり、参加学生はもちろんのこと、教員も大きな刺激を受けました。中川ゼミでは引き続き、鳥取大学や横浜市立大学と交流をつづけ、さまざまな学びと体験の機会を設けていく予定です。(中川)