「バーチャルプレゼン大会:智頭のこれからを考える」への参加

2021年3月5〜7日の三日間、食料農業システム学科の岡本智也さん(現2年生)が、標記のオンラインプログラムに参加しました。同大会は、学生への地域貢献の機会提供と、鳥取県智頭町の地域活性化という二つの目的のもと、横浜市立大学国際総合科学部の学生有志が主催したものです。

横浜市立大学、鳥取大学、そして、龍谷大学農学部食料農業システム学科から20名近くの学生が参加しました。

最終日には参加学生が、地域活性化プランをプレゼンし、それを智頭町長や鳥取大学教員、地元企業の代表の方々などの審査員が審査するという、非常に濃い内容のものでした。


参加者(一部)



【1日目:バーチャルツアー】
この大会を企画者である学生たちと智頭町の方(6名)が連携し4チームに分かれ、現地紹介が行われました。観光や林業といった智頭町の産業に携わる地域の方々と、そこに魅力を感じた学生それぞれの視点から、地域づくり・活性化の可能性や課題が具体的に報告されました。
どの報告も現地の声や空気感が伝わる内容でした。


 バーチャルツアーの様子:
林業について現状や可能性、課題について


【2日目:グループワーク】

このツアー内容をふまえ、2日目は参加学生14名が4チームに分かれ、智頭町の地域活性化プランについて、グループワークを実施。智頭町の「課題を解決する」and/or「魅力をさらに伸ばしてつきぬける」ためのアイデアを出し合い、その実現のためのアクション・プラン(行動計画)をまとめることに挑戦しました。

初対面同士の大学生が、訪れたことがない地域について想像をめぐらせ、意見を交換し、チームとしてのプランを練りだすことは簡単ではありませんが、どの学生も積極的に議論していたようです。


【3日目:プラン発表と審査】

それぞれチームが「渾身」」のプランを発表しました。

中川ゼミの岡本くんの所属チームは「0から智頭の家を作る」というプランを提案。智頭町の市街地に、町内外の人が一体となって、空き家を使って宿泊施設を作るというアイデアを出しました。

中川ゼミ生が所属するチームの発表の様子


他には、

・空き家を利用した宿泊施設の提供

・大学生や留学生向けの多言語ツアーパンフレットの作成

・オンラインでの交流の強化

といった、都市部の学生ならではの視点が盛り込まれたものが多く、「(町内の)自分達にとって当たり前のものが、新鮮に映る様子」が、審査員の方々に新鮮だったようです。

その後、審査員によって、①智頭町の過去・現在・未来に対する理解、②アイデアの創造性、③アクション・プランの実現可能性という三つの観点からジャッジが行われました。

結果は次の通りです。


審査結果


参加した岡本くんは、

「今回のバーチャルツアーを通して、行ったことのない智頭という地域を他大学の人たちと議論することで、様々なアイデアが混ざり合い一つの案になる楽しさを感じることができました。

また、バーチャルツアーに関しても現地で暮らす人たちだからわかる魅力や課題の細かな部分を知ることができたり、町内放送が画面越しに流れてくるところにバーチャルならではの良さを感じ取ることができ、とても良い刺激を受けることができました」

という感想を寄せてくれました。

コロナ禍だからこその企画内容であり、参加学生はもちろんのこと、教員も大きな刺激を受けました。中川ゼミでは引き続き、鳥取大学や横浜市立大学と交流をつづけ、さまざまな学びと体験の機会を設けていく予定です。(中川)