入門ゼミで講演会を開催

 入門ゼミ3・6・7・8組では、4月30日の授業で、講演会を開催しました。講演者はバイエルクロップサイエンスの技術顧問山下賢一氏で、会社の紹介からはじまり、農薬の開発については、農薬登録の手続き、農薬登録に必要な安全性試験のやり方、安全性評価の基準としての一日摂取許容量(ADI)などについて、説明が行われました。また、水田除草を例にして、除草剤が農作業時間の低減にはたす役割などが分かりやすく紹介されました。ドローンを使った薬剤散布、AIによる病害予測など最新のデジタル農業についても紹介がありました。

学生からは、無農薬での農作物栽培の難しさ、農薬のはたしている役割がよく分かったとの意見がありました。学生の興味を引いたのは、ドローンやAIによるデジタル農業です。このような農薬メーカーに就職したいが、どのようなことを勉強すればいいのかという質問もありました。



(応用昆虫学研究室 樋口)

「ポストハーベスト」に関する本「園芸利用学」を出版しました

 収穫後生理学分野の教科書としても使用できる書籍「園芸利用学」(文永堂出版)が出版され、その一部を執筆しました。この分野「ポストハーベスト」についての日本語での専門書は少なく、今後「収穫後生理学」の講義でも使う予定です。

 近年、世界の人口増加と食糧不足が話題になっていますが、ポストハーベスト分野も食糧問題の解決に非常に重要な役割を果たしています。青果物の収穫後流通過程などでのロス(ポストハーベストロス)は多く、収穫物の取り扱いに関する技術を向上させることも重要です。このためには青果物の品質保持にかかわる正しい知識を得ることが必要になります。ポストハーベストロスを削減できれば、SDGsの目標の一つである流通過程における食品ロスの削減にも貢献できます。

 本書は青果物の収穫後の代謝生理と品質変化、品質保持技術などについて解説しています。是非、多くの方に読んでいただきたいと思います。


(収穫後生理学研究室 Wendakoon



温室だより パイナップル開花!

 パイナップルを食べたことがない人はあまりいませんよね。でも、パイナップルの花を見たことがある人は少ないと思います。

龍谷大学農学部の温室でちょうどパイナップルが開花しました。株の真ん中からマツボックリのような花序が現れ、粒々の一つ一つが花になります。写真の左右の端っこで紫色をしているところが花弁になります。やがて、このマツボックリのようなものが大きく肥大して、スーパーなどで売られているパイナップルのようになります。ふだん何気なく見ている果物や野菜の花や果実をたまには想像してみることも面白いと思います。

畑と違い、鉢栽培ですからスーパーで売られているパイナップルのような大きさには育たないと思います。

食べ終わった後のパイナップルの上部の緑色の部分を砂などに挿しておくと、やがて発根してパイナップルが成長します。うまくいけば家でパイナップルをならせることもできるかもしれません。ぜひ挑戦してみてください。

                           (資源生物科学科 神戸敏成)

パイナップルの開花


入門ゼミで教員紹介・クイズ大会

 4月16日(金)の入門ゼミで、資源生物科学科の教員紹介と、学科に関わるクイズ大会が行われました。新入生と教員が一堂に会する機会はこれが初めてでした。教員の人となりを知り、また教員の熱いメッセージを受け止めた新入生たちは、気持ちを新たに頑張る決意をしてくれたように感じました。

マニアックな問題も出題されました

実習に関わる間違い探し

(資源生物科学科)

「食の循環実習」が始まりました。

龍谷大学農学部の看板科目である「食の循環実習」が始まりました。本日は、対面でガイダンスを行いました。農学部全学科の2年生約450名が、ソーシャルディスタンスを保ちながら同時に受講することはできないため、複数の教室をオンラインでつなぎ実施しました。生産から加工・流通・消費といった一連の流れを様々な観点から捉え、実体験を通して学びます。本年度より、学生がさらに主体的に取り組むプログラムを導入して、学生の意欲を伸ばします。

食の循環実習の意義について(大門学部長)

うどん作りの説明(石原先生)

見学・講義の説明(落合先生)

(食の循環実習担当:玉井)

資源生物科学科に新しい先生方が着任!

四月から資源生物科学科に新しい先生方が着任されました。資源生物科学科がますますパワーアップしていきます。


写真左から、平山 喜彦 先生、尾形 凡生 先生、三柴 啓一郎 先生です。平山先生は植物病理学、尾形先生は果樹園芸学、三柴先生は植物育種学がご専門です。順次このブログでも、先生方の研究内容を紹介していく予定です。

先生方、よろしくお願いいたします。

(資源生物科学科)

地元農業組合の共同作業に参加

 春の農作業がはじまる季節です。堂農場で実験している資源生物科学科の学生と郷土野菜サークル「農友」の有志が、4月4日の朝から、地元・堂農業組合の共同作業「小溝さらい」に参加してきました。これは、水田耕作の開始前に、共有の水路をさらって水の通りをよくするために行います。水田耕作の命綱である農業用水は個人で確保できるものではなく、ため池も用排水路も共有インフラです。そこから水をひかせてもらう一員として、私たちも維持管理に参加します。「いつもありがとう。」「こちらこそ、今年もお世話になります。」そんな声かけを通じて、「農業は集落でやるもの」であることを学んでいきます。


(農業自然史研究室 三浦)