新入生交流会の報告・クイズ付き

4月27日(金)1限の入門ゼミにて、資源生物科学科の新入生交流会が行われました。
毎年この時期に、験実習助手の方々や先輩たちの準備運営のもと、お菓子を囲み、農学クイズを楽しみながら、学生同士(ついでに教授陣とも)親睦を図るという有意義なイベントです。

お菓子が出ると聞きつけて朝食を抜いてくる学生がいたり、ジュースの飲みすぎで後の授業に集中できなくなる学生が出てくるため、2限担当の教員泣かせのイベントであったりもします。(いえ、決して苦情ではありません。)


それはさておき、今回のクイズの中から、ひとつ難問をご紹介しましょう。

助手で土壌医の吉村さん作成で、4年生の北佳祐君、山内稜平君、加藤惟喬君たちが出題してくれました。


問題】
水稲(イネ)が最も吸収する栄養素はどちら?
① 窒素(N)  ② ケイ素(Si

正解は…②です!
では、畑学科長に解説いただきます。
「8割くらいの学生さんが①と答えました。だれしも窒素・リン酸・カリの中で最も重要と教えられた窒素を選択したいところですが、正解は②です。イネは特殊な植物で、土壌から多量のケイ酸を吸収する結果、乾燥重量の10%近くをケイ素が占めることもあります。」

この新入生を迎え、本学部は4年生まで揃いました。これを新たな出発点として、教員と学生が一丸となってさらに成長を続けていく学科でありたいと思っています。
(畑、植野、佐々木、妹尾)

信大農場ジャムの試食会をしました

2018年4月20日、食料農業システム学科落合ゼミの4回生が、信州大学農場で生産されたジャムの試食会をおこないました。

このジャムは、ブドウの品種ナイアガラを原料に作られた信州大学農場の直売品です。信州大学農学部の松島憲一先生が、3月21日に開催された「昆虫食を語ろう」シンポジウムで、ラオス・スタディーツアーに参加した落合ゼミと竹歳ゼミの学生が、ラオス、ルアンナムター県でフンコロガシやコオロギなどを試食したエピソードを紹介してくださいました。そのご縁で、今回このブドウのジャムをおすそ分けいただきました。

食文化を研究するゼミ生にとって、食べものを試食し、気づいたこと・感じたことを言語化するのは、大切なトレーニングのひとつです。ジャムの試食を終えたゼミ生は、味や色、香りなどについてのコメントをさっそくカードに記入していました。(落合)
















ラジオ番組の収録がありました

4月18日、TBSラジオの番組収録に行ってきました。
東京赤坂にあるTBS放送センターのスタジオで行われました(写真)。センター内は、秒刻みの仕事とあって人の往来のスピードが速く、慌ただしい雰囲気でした。
収録したのは「石川實 DairyLife」という番組で、食品廃棄とエコフィード(食品製造副産物や余剰食品など原料とした飼料)について話をしました。
パーソナリティの石川さんは、全体の流れをコントロールしつつ本当に上手に話を引き出してくれました。まさにプロの技。大学の講義や演習の参考になります。
出だしの学科の紹介のところで「面白い学科ですよ」と宣伝しておきました。編集でカットされないことを願っています。
なお収録番組は関東のみでの放送となります。(淡路)






資源生物科学実習「耕起・畝立て」


3年生にとって最初の圃場実習が413日に行われました。
昔ながらの鍬やレーキを使った手仕事の畝立てと耕耘機による機械作業を、150人全員が代わるがわる体験しました。

意外に難しい鍬の使い方。大型バイク並み(650 cc)の耕耘機エンジン8台が全開で唸る迫力と振動。
手作業にしろ機械にしろ、農業は事故の危険と隣り合わせの仕事なのだと理解するのがこの実習の目的です。
また、現代農業に欠かせない機械操作を体験することにより、将来もっと大きな機械を扱うときの精神的ハードルを下げるのがもうひとつの目的です。

かなり強い日差しがありましたが、救護所がわりの赤いテントが使われることもなく、無事に終了することができました。(畑)







食品栄養学科1期生2名が「栄養士実力認定試験」優良賞を受賞

全国栄養士養成施設協会が毎年実施する「栄養士実力認定試験」を農学部食品栄養学科4年次生(1期生)が昨年受験しました。
全国の多数の管理栄養士・栄養士養成施設が受験し、その中で成績が優秀な学生には、表彰されるようになっています。

このたび本学からは、
・白木理恵さん
・田中有希乃さん
の2名が『優良賞』を受賞いたしました。

この2名以外の学生たちもこれまでの学びの成果を発揮してくれていました。
1期生も4年次生に進級し、管理栄養士国家試験『合格』に向けての取り組みを本格化させています。1期生が全員合格できるように、勉学の環境を整え、教職員もしっかりとサポートしてまいります。

<栄養士実力認定試験とは?>

栄養士・管理栄養士の養成施設(学校)に通っている学生や卒業生が、自分自身の知識・実力を知るための認定試験が、一般社団法人全国栄養士養成施設協会主催の「栄養士実力認定試験」です。
この試験は、栄養士の資質向上と質の均一化を図るとともに、各養成施設の教育に資することを目的として行われます。

詳しくは⇒https://www.eiyo.or.jp/ability_test.html

朝見


研究室4年生が学会に参加しました(樋口ゼミ)

鹿児島大学で3月25日から開催された日本応用動物昆虫学会に、樋口研究室の4年生3名、川東君、谷口君、山内君が参加してきました。
シンポジウム「土着天敵の実用的利用を考える」では、農業現場での天敵利用について、自分なりに考えてみる機会が得られたようです。
また、京都府で問題となっている国内で報告事例のないスカシバ、カメムシの光選好性、天敵寄生蜂、昆虫の休眠条件など、色々な発表に興味をひかれたようですが、同時に内容が十分に理解できず、昆虫に対する知識の不足も感じたようです。
論文でしか名前を知らなかった研究者の発表を直接聞くことができ、また、発表内容だけでなく、パワーポイントの作り方や発表方法なども勉強になったと思います。
この貴重な体験を、卒論発表や卒論の作成に活かしてくれることを大いに期待しています。(樋口)



ゼミ活動が記事になりました

4月11日発売の『農業と経済』5月号の106~107ページに、山口ゼミでこれまで卸売市場について学んできたことをまとめた記事が掲載されました。

この記事は、『農業と経済』誌をグループでどのように読んだかを誌上で発表する「こう読みました!『農業と経済』」という企画に参加させてもらったもので、ゼミ生が議論を取りまとめて記事を執筆しました。


企画の中で、山口ゼミでは2017年11月号の卸売市場特集をとりあげて議論しました。われわれが学んでいる瀬田キャンパスの隣には大津市公設地方卸売市場があり、これまでもたびたび卸売市場が果たしている役割について市場関係者の方々にご講演いただいています(過去記事1過去記事2過去記事3)。いま開かれている国会では卸売市場法の改正も予定されていて、中央卸売市場の規制緩和の議論などが進んでいます。こうした時期に、あらためて卸売市場の役割とその変化について学び、これからの卸売市場のあり方について考える機会を持つことができたのは貴重でした。


議論の様子


記事では、卸売市場のブランド化はできないか、そのブランド力の源泉は何かなど、まだまだ力不足ながらも学生らしい発想でこれからの卸売市場を展望しています。ぜひ一度手に取ってお読みいただければ幸いです(龍谷大学瀬田図書館にも収蔵されています!)

(山口)

ドイツで大学の農場を訪問

3月29日、ドイツ出張の途中でカッセル大学の農場に立ち寄りました。
農場は国有のものを大学が借り受けて運営する形をとっていますが、ひとつの経営体として自立しており独立採算となっています。特徴的なのは、有機農業を行っており、「Bioland」と「Naturland」という二つの有機農業の生産者団体に加盟しています(複数の団体に加盟するのは珍しいです)。
畑地220ha、永年草地40ha、試験用圃場30haという大規模な農場で、牧草80ha、穀物65ha、馬鈴薯30ha、人参30ha、飼料用コーン15haを栽培しており、180頭の乳牛、700羽の鶏を飼養しています。
敷地内には直売所もあり、来客が途切れることなく繁盛しているようです。
大学の農場として、学生の実習、試験研究、普及の場という役割を果たしながら、ひとつの農業経営体として利益を出しています。日本の大学の付属農場とは異なった運営のあり方が新鮮でした。(淡路)

ドイツの有機農業については、このブログ(資源生物科学科)の2017年10月4日の「ドイツのBio農業」をみてください。


農場の看板がある農機具庫
1階は直売所、2階はセミナールーム
牛舎内