農場は国有のものを大学が借り受けて運営する形をとっていますが、ひとつの経営体として自立しており独立採算となっています。特徴的なのは、有機農業を行っており、「Bioland」と「Naturland」という二つの有機農業の生産者団体に加盟しています(複数の団体に加盟するのは珍しいです)。
畑地220ha、永年草地40ha、試験用圃場30haという大規模な農場で、牧草80ha、穀物65ha、馬鈴薯30ha、人参30ha、飼料用コーン15haを栽培しており、180頭の乳牛、700羽の鶏を飼養しています。
敷地内には直売所もあり、来客が途切れることなく繁盛しているようです。
大学の農場として、学生の実習、試験研究、普及の場という役割を果たしながら、ひとつの農業経営体として利益を出しています。日本の大学の付属農場とは異なった運営のあり方が新鮮でした。(淡路)
*ドイツの有機農業については、このブログ(資源生物科学科)の2017年10月4日の「ドイツのBio農業」をみてください。
農場の看板がある農機具庫
1階は直売所、2階はセミナールーム
牛舎内