食の循環実習からのおすそ分け

 727日、応用昆虫学研究室の大学院生(M2)の鳥飼君が圃場で育てたスイカを振舞ってくれました。“夏武輝(カブキ)”という品種で平均重量は68kgの大玉の品種です。食の循環実習ではフリーパートとして与えられた畝で各班が自由に作物を育てており、作ったものを持ち帰ることが出来ます。今回のスイカはそのお手本の一つとして栽培していたものだそうです。

 収穫できた個体は8.8kgと平均を超える大きさで、糖度も12.3%と十分高く、鳥飼君によると「若干空洞ができたものの良い出来です」とのことでした。栽培の過程では、幼苗期の徹底したウリハムシ対策や、雑草の刈り取り、摘果作業・・・そして最後は防護柵による獣害予防など徹底した管理をしたそうで、これはもう十分な見本になったのではないでしょうか。

 肝心の味は、甘くて触感も良く、何よりみずみずしく果汁がこぼれるほどで、この品種の特性ですが、果肉も鮮やかな赤色で見た目もきれいでした。大玉であったこともあり、たくさんの人に振舞われ大人気でした。鳥飼君ありがとうございました!





山本

食料農業システム実習 in 高島市マキノ町森西地区

 2022年6月25日~26日にかけて食料農業システム実習Aを受講する学生6名と教員2名(一部の行程は3名)が現地実習先の高島市マキノ町森西地区を訪問しました。森西地区はメタセコイア並木から車で5分ほどのところにある集落で、これまで1枚も耕作放棄地を出すことなく約16ha(うち傾斜度1/20以上の棚田は8.4ha)の棚田を維持・保全しておられます。また、獣害対策にも徹底して取り組まれており、高い成果を上げるとともに、個々の農家が環境保全型農業や農泊など様々な新しい取り組みを行っておられる魅力的な地域です。

今回の実習は、集落の共有資源の管理作業に参加しながら、棚田の維持や地域資源を活かした地域活性化について現地の方々の考えを伺い、地域農業の持続可能な発展について考えることを目的としていました。参加した学生は、コロナ禍で学外実習ができない日々が続いたこともあり、貴重な機会に積極的に学ぼうとする姿勢がみられました。

実習ではまず、原木シイタケと無農薬野菜の栽培を行っておられるみなくちファームさんを訪れました。みなくちファームさんでは、現在2名の方を雇用されているのですが、どちらの方も女性で、そのうちの1人は今年の春に龍谷大学農学部食料農業システム学科を卒業したばかりの卒業生で、ゼミの指導教員だった竹歳先生も飛び入りで参加されました。実習に参加した学生たちにとっても、現場で活躍する先輩・卒業生の姿は刺激になった様子でした。

その後、みなくちファームさんがトウモロコシの有機栽培をされている圃場、耕作放棄地になっていた土地を乗馬体験施設として蘇らせようと計画しておられる場所、馬3頭が飼われている厩舎などを水口淳さんに案内して頂きました(写真1、2)。水口さんはこの地域のクヌギの植林地と農地が織りなす景観がとても好きで、この景観を何としても守っていきたいと語られていました。みなくちファームで、次々と新しいことにチャレンジされているのも、地域の景観を守っていくためだと仰っていたのが強く印象に残りました。また、水口さんの奥様も含めて、女性が多く活躍されている様子も大変印象的で、みなくちファームさんの魅力的な雰囲気に関係しているように思われました。

写真1 水口さんの話をメモを取りながら聞く学生

写真2 水口ファームに併設されている厩舎

みなくちファームを後にした一行は、森西集落の棚田地帯へ移動しました。ここからは、集落の役員で、棚田担当の峯森清三郎さんの案内で、集落の棚田の保全、水利、獣害対策の電柵の維持などについて教えて頂きました(写真3)。森西の棚田は圃場整備が行われているため、田んぼの1枚1枚は広く、形も整っており機械での作業が容易ですが、その分、畦畔の法面の部分が大きくなり、除草作業が大変だとのことでした(写真4)。また、この地域はかつて水が乏しい地域であったため、山の向こう側の沢から農業用水を確保するため、明治期に稲山隧道がつくられました(写真5)。この稲山隧道は今も現役で、急な山道を登ってトンネルの出口を見学しました。畦畔の法面の管理、水利、獣害対策など、農地を保全していくためには、集落での共同作業が大変重要であることを学びました。

写真3 電柵の維持管理について解説して下さる峯森さん


写真4 高低差のある畦畔の法面


写真5 明治期に掘られ現役で活躍する稲山隧道

現地見学の後は、その日のお宿、ペンションメタセコイアに移動し、併設されている弓道場をお借りし、大変換気の行き届いた環境で、森西地区の役員の方々とディスカッションを行いました(写真6)。学生からは、様々な地域活性化の意見が出されましたが、特に農閑期の棚田を活用したキャンプというアイディアについては、地区の方々の構想ともマッチし、議論が盛り上がりました。水道やトイレといった課題はあるものの、トライエンドエラーで実施してみてはどうかという前向きな意見も出て、今後の展開が楽しみな状況です。学生の意見に真剣に向き合って下さった役員の方々のおかげで、参加した学生にとっては大変貴重なディスカッションの機会になりました。
写真6 集落の役員の方々と車座になってのディスカッション

翌日は、朝から森西地区の共同作業に参加させて頂きました。区長さんが班ごとの作業の段取りを説明された後(写真7)、学生たちは、そのうち3つの班の作業に参加することになりました。1つ目の班は、農業用水路の集水桝にたまった土砂をスコップで掘り上げる作業です。集水桝の形状から、ユンボ等の重機が使えないため、人力で実施するしかない重労働です。力自慢の男子学生たちがこれにあたり、大いに活躍してくれました(写真8)。2つ目の班は、ユンボ2台とトラックで水路に溜まった土砂を浚渫する班に同行し、機械では除去できなかった雑草を鎌で刈る作業です(写真9)。3つ目の班は、田屋城跡までの登山道の維持・管理作業で、登山道が水路化しないために、横断溝を掘る作業などを行いました(写真10)。実習の翌日の628日には、近畿地方で過去最速の梅雨明けが発表され、連日6月とは思えない猛暑が続いておりましたが、コロナ感染対策と熱中症対策とを両立しながら、作業を体験することができました。

写真7 集落の共同作業前のミーティング

写真8 集水桝の土砂を掘り上げる力仕事


写真9 ユンボで除去できなかった雑草を鎌で刈り取る

写真10 集落の方の指導を受けながら作業する学生(左)

2日間の実習では、現地見学、ディスカッション、集落の共同作業などを体験することができ、座学では得られない貴重な機会となりました。さらには、現地実習だけでなく、事前学習や事後学習などにおいても、貴重な時間を割いて、学生の質問や意見に真摯に向きあい、ご指導して下さった森西地区の皆さまに心よりお礼を申し上げます。

嶋田大作

資源生物科学科(2023年から農学科)を志望する皆さんへ⑱ ~河川の水生昆虫調査~

 応用昆虫研究室では、卒論研究の一環として、河川の水生昆虫の調査を行っています。調査河川は、大津市晴嵐区を流れる三田川で、4月から2週間に1度、河口から上流に3ヵ所を調査しています。30cm四方の枠がついたネットで、枠内の石下に生息している水生昆虫を捕獲し、研究室に持ちかえり、種の同定を行っています。カゲロウ、カワゲラ、トビケラの幼虫が多く捕獲されますが、トンボやホタルの幼虫、サワガニ、時には、ヨシノボリの幼魚もネットに入ることがあります。秋まで調査を続け、生息している種を明らかにするともに、水環境などについても考えてみたいと思っています。

                     (応用昆虫学研究室:樋口)









資源生物科学実習A ⑧

 資源生物科学実習もAとBを通じて7月21日が最後の実習日となりました。一週間前にキュウリ苗の発病切片を2種類の培地に置床して病原菌の培養を行いましたが(資源生物科学実習A ⑦)、この日はその観察でした。WA(素寒天培地)とPDA(ポテトデキストロール培地)の2種類の培地を15℃と25℃の2種類(計4区画)に分けて培養しましたが、多少班によって差はあったものの、PDA培地では白いカビのようなものが培養できていたかと思います。実際にキュウリ苗の病気は何だったのか、病理診断のポイントとして分生子や分生子柄などの形状、生育温度、弱った組織で見られる雑菌などについて事前に講義がありましたが、ヒントが与えられるまでは自分で調べて判断するのは難しかったようです。最終的な答えは「キュウリ苗立枯病」でしたが、正解にたどりつけたでしょうか。また、実習ほ場ではウリ科のうどんこ病やべと病が多くみられましたが、これらも正しく見分けられたでしょうか。プランターで少しだけというような家庭菜園でも本当によくみられる病気だと思います。農薬の話はまた別になりますが、ある程度病理判断が出来て適切な処置ができるように、今回の実習の内容が少しでも活かせると良いですね。

(写真左と中央:粘性の高そうなコロニーも見られるが、これはコンタミ)

 計30回の実習がようやく終わり3回生は後期からは研究室に配属となりますが、どれだけ実習の内容を覚えているでしょうか。これから卒業研究を進めて行くに当たって必要な内容が多く組まれていました。「そんなことやったっけ?」とならないように(という人が多数だと思います)、このブログを通じて少しでも「そういえばこんなことやったな…」と思い返してもらえると嬉しく思います。

山本

食シス・神戸市北区での実習

7/10に中川ゼミの3年生は、神戸市北区で活動する、学生団体リコラボ(Re.colab KOBE)さんの活動に参加させてもらいまいした。


リコラボのみなさんは、山の中の休耕田を地道に開墾し、「農」をベースにさまざまな人が交流できる場所づくりをしています。この日だけでも関学、近大、同志社、そして龍大と、大学の垣根を越えた学生が集まりました。それぞれの参加動機や目的は異なりますが、それがまたいい相乗効果を発揮している雰囲気でした。


まずは、外来種が住み着いている池の観察と駆除のためのワナの設置。

半日しかけただけでも、ウシガエルのオタマジャクシやアメリカザリガニがたくさんかかっていました。


落ちないように慎重に・・・




農閑期ということで、環境整備の一環である草刈りを行いました。参加ゼミ生に取っては、初めての電動草刈機。使い方を教わり、おそるおそる作業をスタート。次第にそれぞれの個性が出てくるところが興味深かったです。



草刈りは中毒性がある!
気づいたら長時間経過・・・




休憩時間を利用し、活動内容についてインタビューもさせてもらいました。


はじめてのインタビューでしたが
積極的に質問などをしていました

丁寧に答えていただけ、
多くのことが学べました


回答内容から、


・全員が主体的に関わっていること

・さまざまな工夫がなされていること

・今後の自分たちの活動に参考にできる点がたくさんあったこと


など、発見と学びの多い1日になったようです。特に、休耕田は非常に広く、これらを管理することは簡単ではないことを目の当たりにし、その大変さに驚きつつも、地主の方が活動を気にかけサポートしてくださる様子やさまざまな学生が集まってくる様子に、活動の意義や可能性を知ることができ、食料農業システム学科らしい経験ができたように思います。


また、「農場としてのクオリティは二の次、三の次で。耕作放棄地をさまざまな人びとが集い交流する場になることに大きな意味がある」という団体活動を支え取りまとめておられる松村淳さん(関西学院大学社会学部・准教授)のことばに感銘を受けていました。


16日の活動は諸般の事情によりキャンセルとなりましたが、これからも継続的に関わらせていただく予定です。非常に暑い1日でしたが、無事活動を終えることができました。リコラボのみなさん、松村さん、ありがとうございました!(中川)



参加者で記念撮影



資源生物科学科(2023年度から農学科)を志望する皆さんへ 17 〜たった一夜の儚い夢~

皆さんはゲッカビジン(月下美人)の花を見たことがありますか?

ゲッカビジンの花は一夜限りしか開花しないため、多くの人が「ゲッカビジンの花を一度見たい」と思うような魅力的な植物です。ゲッカビジンには、「一年に一度しか咲かない」、「満月の晩に咲く」など様々な俗説があります。高校生の皆さんはご存知ではないと思いますが、イルカが歌った「月下美人の咲く夜に」を始め、十数曲の歌も作られています。

開花始めのゲッカビジン(17:30 )
 先日、龍谷大学農学部の温室のゲッカビジンが開花しました。17:30 ごろから蕾の先が開き始め、20:30 ごろには満開になりました。今回はゲッカビジンと私の研究室で行っているゲッカビジンに関する研究を紹介します。

 ゲッカビジンは中南米原産のサボテン科の植物です。サボテンと言うと皆さんは砂漠のような乾燥地帯に生育する植物を連想すると思いますが、ゲッカビジンはサボテンとしてはちょっと変わり者です。森林性サボテンと

満開のゲッカビジン(20:30)


いって、水が豊富な熱帯雨林に生育しています。そのため、サボテンでありながら乾燥は苦手です。ゲッカビジンは初夏から秋にかけて、直径20cmもある大きな花が咲きます。しかし、一つの花は一晩で萎んでしまう儚い花です。この儚さが日本人の心に響くのかもしれません。花色は白しかありませんが、開花時には強烈な芳香を放ちます。自生地では、コウモリがこの花を訪れて花粉を運ぶと言われています。

 私の研究室では、もっと大きな花が咲くゲッカビジンを作り出す研究を行っています。直径が30cmにもなるゲッカビジンが誕生したらと思うとワクワクします。また、組織培養という技術を利用して、試験管の中で大量に増殖させる技術に関する研究も行っています。この研究と遺伝子組換え技術を組み合わせることで、白色以外の花が咲くゲッカビジンや光るゲッカビジンの作出も夢ではないかもしれません。

    神戸敏成(花卉園芸学研究室)





資源生物科学実習A ⑦

 714日の実習は植物の病害診断の続きです。先週7日に実習ほ場で病害が起こっている葉をサンプリングしました。その時、ほとんどの人は肉眼でその症状を観察していたと思います。一部はルーペを使って観察している人もいましたが、それでも肉眼での診断は限界があったと思います。14日はサンプリングした葉を顕微鏡で観察し、そこに存在する病原菌の形態を観察することで、病害を特定しようというものです。圃場でサンプリングしてきた発病組織からは、多くの菌糸や胞子(分生子)が確認できました。丸い形状の物(やそれがいくつも連なったもの)、それから巻貝のような特徴的な物も見られたと思います。顕微鏡観察からの病原菌の特定(病名の特定)はレポート課題になっていますが、あらかじめ肉眼観察で予想した病気から調べてみて、その特徴が一致するか一番楽しいところではないでしょうか。また、キュウリ苗の発病切片を2種類の培地(WA:素寒天培地とPDA:ポテトデキストロール培地)に置床して、培養する作業を平行して行いました。一週間培養して、来週この培養菌そうの測定や観察を行います。菌を分離しての観察となるので、より調べやすくなると思います。

一方で、15日はほ場での野外実習が予定されていましたが、あいにくの天候のため水稲の虫害についての講義となりました。1960年代頃までは日本で最も重要な水稲の害虫だったニカメイガは、日本の害虫防除や生態研究の土台を作った言えるほどの大害虫であるにもかかわらず、今では絶滅危惧種になったのはなぜか? その答えは、防除技術が進歩したからではなく・・・。同じく水稲の大害虫であるウンカ(坪枯れ病を起こす)は、寒さに弱く冬を越せないはずなのになぜ毎年被害が起こるのか? など、最後にはやはりカメムシが出てきましたが、テストに出そうな項目がたくさんありました。実際に、講義のあとには出席チェックを兼ねた小テストがあるということで、普段以上にみな真剣にメモを取りながら聞いているようでした。
 現在の米の検査基準では、基準値以上混入すると等級が下がってしまう斑点米。この原因であるカメムシはやはり害虫扱いされますが、選別技術などがさらに進歩すれば、いつかカメムシが害虫と呼ばれなくなる日が来るのかもしれませんね(臭いは別として)。最後に、アカヒゲホソミドリカスミカメという早口言葉か!と言いたくなるような種類が出てきましたが、写真を見ると納得でした。何かちょっと親しみを覚えたのは私だけでしょうか。

山本

 


レゴブロックによるワークショップ(入門ゼミ)

 入門ゼミ(三柴)では、受講生(1年生)が3つのグループに分かれてレゴブロックを用いたワークショップを行いました。「瀬田キャンパス」あるいは「龍谷大農学部」のイメージをレゴブロックによって具象化する、というテーマで、6月24日、7月1日、7月8日の3回の授業日にメンバー全員が手を動かして話し合いながら、それぞれの班で作品を創りました。最終日にはそれぞれの班が、作品のコンセプトについて参加者の前で発表しました。

(三柴)







リバネス 滋賀テックプランター(2022)で最優秀賞

 7/9に、大津プリンスホテルにて、滋賀テックプランターの第7回グランプリ大会がありました。

塩尻は、ファイナリスト9名の中に残っており、7分間のプレゼンと7分間の質疑応答をしてきました。

『匂いを介した植物間コミュニケーションを農業へ』というタイトルで、これまで私が行ってきた研究内容の、雑草の匂いを作物に受容させて、害虫防除効果と収穫量を高めるといったコンセプトを説明しました。




企業側の視点に立つ必要があるのかもしれない、つまり、いかにこの研究を実現するとどの程度儲けがでるのか、というのをある程度考えなければならないのか。その方向に進むのであれば、物質を特定して合成して、、、という方向になるだろう。でも、私的には、誰でもが手軽に使える技術、畔道などにはえている雑草をタイミングよく刈り取るだけで、害虫防除も収穫量もアップできるっていう方が、なんか夢があるし、みんなの役にたつんだけどなあ。っておもいながら、プレゼンの資料をつくっていました。なので、プレゼン資料は、その辺を曖昧にした形で臨みました。

でも、そこも審査員の方々(10名)は理解してくださって、この研究をみんなでサポートしたいということで、最優秀賞になったそうです。



ちなみに、企業賞として、『滋賀賞』というのももらえました。



朝から夜までの長丁場の会でしたが、他のファイナリストの人の研究もとても面白く、材料工学、データサイエンス、医療工学、ロボット等、多岐にわたり、また、プレゼンテーションもとても上手くあっという間の時間でした。

また、私の研究においても、様々な人の意見やアイディアをもらえて、とても面白かったです。

賞をもらったというのもあって、ちょっと今後の展開を真剣にかんがえなあかんわ。っておもってちょっとプレッシャーですが、なんとかなるでしょう。

(塩尻)


食シス:丹波篠山市での学外実習

6/23、25に中川ゼミの3、4年生は、丹波篠山市で学外活動を実施しました。篠山での実習は、3年ぶりです。

今回お世話になったのは、中岡聖さんが所有するSATORU FARMです。2日間で合計9名のゼミ生が黒豆の定植、シカ対策のネット張り、養鶏場での水補給などを経験させてもらいました。



SATORU FARMにて


約240羽を飼育中


黒豆の定植作業では、専用の器具を使い、2人1組で行います。息を合わせないとうまくいきません。


器具の使い方を習い中



作業スタート!



熱中症対策のため
マスクを外し距離を取って
作業をしました

農業には、個性が出る!
それも発見のひとつでした。



合間にはインタビューにも挑戦しました。移住就農者という視点から、中岡さんにはたくさんお話をしていただけました。ゼミ生一同、卒業研究のフィールドワークに向けて、多くの学びがあったようです。


発表資料の一部



参加者のひとりからは、


「自分たちはお金を払ったら食べ物が得られる環境に生まれたときからずっといる。だから、お金さえあれば食べ物には困らないと思っている。でも、その食べ物を誰が作っているのか、自分たちには見えていないところで何が起こっているのかについては知ろうともしない。今回のフィールドワークでは、そこに気づけたことが一番よかった」


との感想も。


現場に少しでも触れることによって、想像とは違うの「農」の現実、苦労、課題、楽しさ、工夫を知ることができたようです。また、フィールドワークにあたっての反省点、改善すべき点も見つけられ、次に生かしたいという声が多数上がりました。


6/25のメンバーで記念撮影


受け入れてくださる方がいるからこその学びです。中岡さん、ありがとうございました。次は、秋の収穫時に参加予定です。(中川)