資源生物科学実習もAとBを通じて7月21日が最後の実習日となりました。一週間前にキュウリ苗の発病切片を2種類の培地に置床して病原菌の培養を行いましたが(資源生物科学実習A ⑦)、この日はその観察でした。WA(素寒天培地)とPDA(ポテトデキストロール培地)の2種類の培地を15℃と25℃の2種類(計4区画)に分けて培養しましたが、多少班によって差はあったものの、PDA培地では白いカビのようなものが培養できていたかと思います。実際にキュウリ苗の病気は何だったのか、病理診断のポイントとして分生子や分生子柄などの形状、生育温度、弱った組織で見られる雑菌などについて事前に講義がありましたが、ヒントが与えられるまでは自分で調べて判断するのは難しかったようです。最終的な答えは「キュウリ苗立枯病」でしたが、正解にたどりつけたでしょうか。また、実習ほ場ではウリ科のうどんこ病やべと病が多くみられましたが、これらも正しく見分けられたでしょうか。プランターで少しだけというような家庭菜園でも本当によくみられる病気だと思います。農薬の話はまた別になりますが、ある程度病理判断が出来て適切な処置ができるように、今回の実習の内容が少しでも活かせると良いですね。
(写真左と中央:粘性の高そうなコロニーも見られるが、これはコンタミ)