卒論発表会(植物生命科学科 *2023年度より生命科学科)

   【植物生命科学科は2023年度より生命科学科に名称変更されます

 4回生の特別研究(卒業研究)は、卒論発表会で集大成を迎えます。年末に卒業論文要旨を提出し、ほぼ一ヶ月の期間を空けて1月19日に卒論発表会が行われました。昨年度まではコロナ禍ということもあって、苦慮の末、オンライン発表会でしたが、今年度はwithコロナに向けて、感染対策を検討した上でのポスター発表という形式で卒論発表会を行いました。コロナ前は4回生と教員でポスター発表を行っていましたが、ようやくその形に戻ることができました。

発表会の様子

 感染対策の結果、体育館で窓を開けての開催となりましたが、参加者はそれぞれ防寒対策をして来て、寒さ対策はバッチリです。ポスター番号偶数・奇数に分かれて、それぞれ1時間ごとの質疑応答を行いました。

 

 今の4回生は2回生時からコロナ禍対応となり、このように人前で発表する場はなかなかなかったかと思いますが、それぞれ立派に発表し、質疑応答を行なっていました。まるで、彼らが社会人になって自社製品の宣伝・売り込みをしているような(?)、そんな自信と責任に溢れた良い発表をしていたと思います。3回生時の研究室配属直後は、授業と実際のゼミでの研究活動とのギャップに大変な思いをしていた学生さんも多かったですが、みんな大きく成長しましたね。


 発表会には、研究室に配属されたばかりの3回生に加え、授業の一環として2回生にも参加してもらいました。最初は4回生同士の質疑応答の場になかなか入っていけないようでしたが、30分もしないうちに2、3回生が4回生の発表に質問している様子も見られました。3回生は来年、自分たちが目指す姿をイメージできたでしょうか?2回生は興味ある研究室を見つけることができたでしょうか?オンラインではなく、直接の対面形式だったからこそ、参加者一同、得られるものも大きかったと思います。対面開催に尽力してくださった浅水先生はじめ関係者の皆さま、どうもありがとうございました。

講評の様子

最後に学科教員数名から、講評を頂いて終了です。それぞれ言い方は違いますが、どの教員からも4回生の堂々とした発表やこれまでの頑張りに高評価の講評が述べられていました。4回生の皆さん、この特別研究の経験を、それぞれの将来の進路でぜひ生かしてくださいね。

今年度の卒業研究要旨集

 次に4回生が一堂に会するのは卒業式です。皆さんの晴れの姿を教員一堂楽しみにしています。

(別役)





キャリアイベントを開催しました

 2023年1月18日

食料農業システム学科恒例のキャリアイベントを開催しました。


これから就職活動を行う学部三回生が先輩四回生から就活の心得や業界ごとの就活情報を聞かせていただくイベントです。


就活の生の情報は先輩から教えていただくのが一番です。三回生は積極的に様々な質問をし、四回生は的確に答えてくれました。


よいイベントになったと思います。

協力して下さった四回生の皆さん、本当にありがとうございました。


(学科キャリア委員:香川)





光合成研究の編集作業(表紙)

 日本光合成学会は、光合成を研究する研究者の集まりで、微生物から高等植物、樹木、森まで、結晶構造から地球環境まで、と光合成を網羅する研究者の集まりです。

 学会誌「光合成研究」を発刊しており、ネット上で無料で読め、若手研究者の様子から最新研究までがうまくまとまった読み物として好評を博しています。

 この学会誌の編集作業を2年間担当し、この1月からは編集長に就任しました。この2年間は見習い期間で、主に表紙画像を収集し加工し原稿を集めるなどの作業をしておりました。その表紙をまとめて見ることができるサイトはこちら(https://photosyn.jp/journal-cover.php)です。







(95号)葉緑体と他のオルガネラを意図的にくっつける新技術オルガネラグルー)、

(94号「シアワセモ」と呼ばれる4つの細胞からなる多細胞光合成生物)、

(93号)特徴的な形をしたタンパク質結晶構造、

(92号)光合成をやめた植物、

(91号)他の天体に生物がいるかどうかを生物の発する蛍光でモニターしようとする研究者の試み、

とそれぞれなんかいい感じの表紙ができたと思っています。

 ひとえに、無料で執筆してくださり、また、特集などに寄稿してくださる研究者の方々の尽力の賜物で、編集作業は楽しかったです。

 これからは2年間、編集長として特集を組んだりする作業になります。正直、こうした事務作業は得意ではないのですが、光合成を面白いと思ってもらう研究者やその卵を一人でも増やせす努力をしようと思います。

リンクはこちら

https://photosyn.jp/journal.php

(古本)

卒論発表会 資源生物科学科

1227日(火)に資源生物科学科の卒業論文発表会が実施されました。本学科では卒論発表会が年末の恒例行事になっており、全12研究室が3会場に分かれて行われました。

たくさんの聴衆者の前でとても緊張感のある中でしたが、各々の研究成果を丁寧に説明し、研究の集大成にふさわしい素晴らしい発表でした。

何度やっても実験結果がでなかったり、徹夜で発表準備をやらなければならなかったり、途中で投げ出したくなったり、そんな時もあったかもしれませんが、一生懸命頑張り、やり遂げたことは、必ず良い経験になると信じています。4年生のみなさんお疲れさまでした。

(平山)






農学科(2023年4月より資源生物科学科から名称変更)を志望する皆さんへ㉚ ~滋賀県におけるカメムシ種の変遷

 カメムシといえば、触ると強烈な臭気を発する昆虫です。このカメムシですが、種類は非常に多く、食性も食肉性のものから食植性のものまで多様です。そのなかには、イネが出穂すると水田に飛来し穂から汁を吸うカメムシがいます。穂が吸われると収穫した玄米には黒い斑点がつき、斑点米と呼ばれ、米の商品価値が著しく低下します。斑点米被害を引き起こすカメムシ類を、斑点米カメムシ類と総称しています。

 この斑点米カメムシ類ですが、滋賀県では種類が変遷しています。1970年代は、クモヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、トゲシラホシカメムシが主要種でしたが、1990年代には、アカヒゲホソミドリカスミカメとアカスジカスミカメが急激に増加しました。そして2000年代になると、イネカメムシが増加傾向を示し、斑点米被害を引き起こしています。

 応用昆虫学研究室では、このイネカメムシについて、越冬場所、越冬場所からの移出と水田への飛来時期、水田内での発生消長などを詳細に調査し、生活史を明らかにする研究を進めています。

(応用昆虫学研究室 樋口)

斑点米

イネカメムシ成虫




研究室対抗球技大会2022を行いました

  11月の某吉日、植物生命科学科の研究室対抗で第二回浅水杯(生命・研究室対抗球技大会)を行いました。昨年度、コロナ禍という難しい中で綿密な感染対策のもと、当時の生命4回生有志が企画してくれて、学科内の親睦を兼ねた第一回球技大会を開催しました。今回はそれに続く第二回になります。


第一回時に、学科主任の浅水先生のお名前を(ほぼ無理やり)頂戴し、「浅水杯」という優勝トロフィーも準備しましたが、その「浅水杯」が一年間、紛失も廃棄もされず、無事に昨年度優勝の塩尻研究室学生から大会実行委員に返還されて第二回浅水杯の開会です!(塩尻研の皆さん、保管ありがとうございます)


今回は、浅水杯の学科内での認知度もあがり、合同チームばかりだった昨年度とは打って変わり、単独の研究室チームとして6チームがエントリーしました。4回生有志の企画により、フットサルおよびドッチビーでの対抗戦となり、熱戦が繰り広げられました。


途中、瀬田ドームの人工芝でのフットサルもエキシビジョンマッチとして行いました。


総当たりにする時間はなかったのですが、各種目2試合での合計4試合の成績集計の結果、永野研が栄えある第二回浅水杯優勝チームとなりました!!おめでとうございます!!(教員が優勝目指してやる気に満ちていた別役研と塩尻研が下位独占というのがご愛嬌ですね。エキシビジョンマッチで疲れ切ったという噂もありますが、やはりトップダウンよりも学生の自主性の方が大切??)


永野研には、一年経った今も燦然と輝く浅水杯が手渡され、同時に来年度の第三回浅水杯の企画・運営という副賞(?)も贈呈されました!永野研の3回生、よろしくお願いしますね(うまいこと他の研究室の同期も巻き込んで運営やってくださいね)。


最後に全体での記念撮影。みんな大きな怪我もなく無事終了です。何よりも素晴らしかったのは、4回生だけでなく3回生も、さらに教員のみならず研究員も、と、数多くの人が参加してくれたことです。良い学科内交流の機会になっていればいいなと思います。企画してくれた4回生有志や当日、審判などはもちろん諸々の細かい運営を助けてくれたみなさん、どうもありがとう。


永野研の皆さん、「浅水杯」、間違って捨てたりせずに大切に保管しておいてくださいね〜。また来年度よろしくお願いします。


(別役)

高槻中学・高等学校の生物部の生徒さんの農学部訪問

12月28日(水)の午前中、生物部の生徒さん12名+顧問野先生 が、農学部を訪問してくれました。

冬季休暇中でバスがあまりなかったのにも関わらず、ありがとうございました。

NHKの「超進化論:植物編」をみて、感動されたそうです。

最初に、実験室で、別役さんが植物と病気の話をしたあと、顕微鏡室に移動して、バクテリアが植物に感染しているところを、みました。
「ひや〜、ウジ虫みたいや〜。」という声があがっていました。




その後、実験室にもどって、塩尻が植物の匂いをかいした生物間コミュニケーションについて講義をし、そのあと実験室や匂いの捕集・分析方法をみました。





また、人工気象室・温室などの施設を回った後に、持参されたお弁当をたべて、帰られました。

「こういう実験をしたいのだけど」とか、「こういうことに興味があってやってみたいんだけど、どんな材料がいいか」とか、生徒さんたちは、自ら考えて質問をしてこられました。
いつでも、相談にのりますので、遠慮せずにお気軽にご連絡いただけたらと思います。

植物や昆虫・微生物に興味をもってくれる人が増えるのがとても嬉しいです。
将来一緒に研究したいなあと思います。

(塩尻)