Biothermology Workshop 2018が開催されます

きたる12月 25ー26日に岡崎の基礎生物学研究所にて、Biothermology Workshop 2018が開催されます。

このワークショップに参加すれば、生物が温度をどのように感じているのかについて最新情報を聞くことができます。「温度」をキーワードにすることで、生物の応答・化学的な物性変化・物理的なエネルギー論、と複数の学問領域にわたって異分野の研究者が議論できます。「生命システムにとっての熱科学」に正面から向き合うワークショップです。

学際領域から新しい研究分野が生まれるのは常のことです。
異分野の最先端研究をしている研究者との議論で新しい着想をえる、そんな場所としてこのワークショップを盛り上げていきたいと思っています。

古本は、植物の温度応答性という観点からこのワークショップに関係し、会のオーガナイザーの一人を務めています。ちなみに、次年度は京滋地域にて開催する世話人も務めます。

新しい分野の誕生を目の当たりにしたい方、生物の温度システムに興味のある方、ぜひご参加ください。下記のURLから申し込みができます。

ちなみに古本ゼミからは、4年生の学生が発表予定です。
企業との共同研究の進展、温度感受性が不全となった植物の解析、のふたつのテーマで研究がずいぶん進みました。発表要旨を準備したり、学生の発表練習をしたり、実験を議論したりと、卒業論文発表をまえに、研究活動が本格化しています。学生もどんどんと自分で意見をいえるようになってきました。農学部開設から4年を経て、学生の成長を感じる日々が始まったこと、なによりうれしく思います。

(古本)
https://sites.google.com/view/biothermology-workshop-2018/home



日本新薬・山科植物資料館の見学

前期の授業でしたが、薬用植物について学習するため、日本新薬株式会社・山科植物資料館の山浦館長に特別講義をお願いするとともに、受講生をグループに分け、見学に行きました。

資料館は、地下鉄東西線「椥辻」(なぎつじ)駅から徒歩5分、現地集合・現地解散としました。ここには、薬用植物だけでなくハーブをはじめとする有用植物、絶滅危惧植物など、世界各地から収集した3,000種を超える植物が栽培・展示されています。身体や心の健康に役立つ植物、毒のある植物、食虫植物などなど、名前は知っていても見る機会の少ない植物に触れることができます。

暑い日も、雨の日も、親切丁寧に案内して下さった職員の方々に感謝申し上げます。

以下、いくつかの植物を写真で紹介します。このブログを見られた方は、ぜひ、資料館のHPを参照して、見学に行くことをお勧めします。(猪谷)

巨大なアロエ


ガラス温室では、カカオやバニラを見ることができます。
バニラはマメ科植物ではなくラン科植物です。

葉にカレーの香りがあるカレープランツ

オーストラリア原産のクサントロエア・クアドランギュラータ。
山火事にあっても生き残り開花するという。

コルクガシは地中海沿岸の高木。

これは何でしょう?
国産品は広島県が最大の産地です。
京都でも栽培できるとは!

有機野菜の生産現場でフィールドワーク

10月31日、中川ゼミの3回生7名は、京都市西京区大原野にある、有機野菜の生産と流通販売会社である、株式会社オーガニックnicoさんを訪問しました。

畑やビニールハウスに入り、有機JAS取得までの道のりや生産上の工夫などを聞かせてもらったり、ミニトマトの収穫を体験するなど、これまであまり馴染みのなかった有機野菜の生産現場を実際に味わうことができました。

生産研究グループ長の植木さんから丁寧な説明をしていただいた。



収穫できるかを色で判断中・・・



収穫したトマトは想像以上に味が濃く、
そのおいしさゆえにトマト嫌いの学生も完食!



最後に有機野菜の流通販売のノウハウ、会社の方針や今後の展望についてインタビューし、知識を深めることができました。オーガニックnicoのみなさん、ありがとうございました(中川)。

近藤さんの解説はわかりやすく、
学生も大いに刺激を受けました。



柿祭りに参加しました

2018年11月25日、高島市今津町深清水で開催された「秋の柿祭り」に、食料農業システム学科2回生有志が参加しました。

このイベントは、現地の地域活性化委員会(南深清水FF委員会)主催で、今年初めて開催されるイベントです。学生たちは、イベントのポスター作成や当日の厨房作業など、現地スタッフの皆さんのお手伝いをしながら一緒にイベントを楽しませていただきました。参加者の皆さんも、柿もぎ体験・柿の食べ比べ・現地産の米の食べ比べなど、用意された全てのメニューを楽しんでくださった様子でした。

皆さんとの交流を通して、学生は柿について学び、地域について学び、そして地域活性化を目指す現地の取り組みについて学ぶ、またとない機会になりました。

食料農業システム学科2回生はこの後ゼミ分属を経て、それぞれに卒論のテーマを探していくことになります。この日の体験を単に「楽しかった」で終わらせず、引き続き地域との交流を深めながら今後の研究テーマを見つけていってほしいと考えています。(山口)

仕込みのお手伝い

柿もぎ体験中

柿食べ比べ:生の柿の横にあるのは柿の天ぷらです。甘かった!

柿が足りない!慌ててカット

スタッフもお昼に芋煮とおにぎりをいただきます!

デザートの柿タルトも絶品でした


蜂矢柿(うまし柿)を吸って食べた際の反応

恒例の記念写真


マルシェやってます

11月23日、食料農業システム学科と資源生物科学科の学生有志が、マルシェのお手伝いに行きました。このマルシェ(滋賀乃市)は滋賀県内の農産物や加工品を集めた直売イベントで、23日から25日の3日間、イオンモール草津で開催されます。
この日は初日だったので、作業は会場の設営から始まりました。ショッピングモールの開店時刻に間に合わせるため、店舗ブースの準備が慌ただしく進められました。
3連休の初日であり「ブラックフライデー」でもあったこの日は、多くの買い物客で賑わっていました。農産物の直売イベントにスタッフとして参加して、多くのことを学ぶことができたものと思います。明日は、農学部の龍谷米の販売ブースも開設されます。(淡路)



「お弁当コンテスト」で食品栄養学科生が最優秀・優秀賞を受賞!

滋賀県栄養士会主催で行われた「お弁当コンテスト」で本学から2名の学生が入選しました!!

今年夏に募集が行われていました、滋賀県栄養士会主催の「お弁当コンテスト2018年〜米と野菜たっぷり!滋賀PR弁当〜」において、本学から、食品栄養学科2年次生の山崎勝之さんが『最優秀賞』を、早川実奈さんが『優秀賞』を受賞いたしました!!
山崎さんが受賞した最優秀賞は、今回のコンテストで一番評価の高かったお弁当におくられる賞です。

このコンテストは滋賀県栄養士会が毎年開催しており、滋賀県内の一般の方、中高生、栄養士・管理栄養士養成校の学生が応募しています。地産地消を意識し、栄養バランスの取れた弁当を考案するという内容です。

11月17日(土)にイオンモール草津で表彰式が行われ、表彰状と記念品をいただきました。

龍谷大学食品栄養学科では、将来管理栄養士として給食施設現場などで働くようになった際に、対象者に対して適切な栄養管理ができるよう指導を行ってきております。今回のコンテストで必要となった献立作成能力も栄養管理には必要な技術であり、今回コンテストで評価されたことは大変うれしく思います。これからも龍谷大学食品栄養学科は、現場で即戦力として活躍できる人材を養成して参ります。

授賞式の様子(最優秀賞受賞の山崎さん)
授賞式の様子(最優秀賞受賞の山崎さん)

受賞した山崎さんのお弁当献立
受賞した山崎さんのお弁当献立
優秀賞を受賞した早川さん
優秀賞を受賞した早川さん


0円ピザの取り組み

11月17日、淡路ゼミの学生有志が東近江市愛東で、「0円ピザ」に挑戦しました。
これは、大きさや形が出荷規格を満たさない農産物や販売のために切除された部分を無料で分けてもらい、ピザの具材として利用する取り組みです。
まずは、農家を訪ね具材集めです。今回は、イチゴ、梨、白菜の生産者を訪ねました。みなさん快く協力していただきました。
そして「収穫物」をもって、道の駅「あいとうマーガレットステーション」のキッチンスタジオへ行き、米粉ピザの作成に取り掛かりました。いろいろアイディアを出し合いながらピザを焼き、試食を重ねました。
梨ピザは以前つくったことがありましたが、白菜ピザやイチゴピザは初めてのチャレンジでした。予想をはるかに超えて、とても美味しいピザが焼き上がりました。「具材0円」といっても高級感あふれるピザです。
農産物の生産・流通の過程で出るロスについて知る機会となり、6次産業化について考える良いきっかけとなりました。(淡路)

出荷しない野菜をもらいに行きました。
集まった具材を前に。
イチゴ生産者さんにアドバイスをもらいながら。
試食と検討を重ねる。
ピザの写真? 現時点では秘密です。近日公開予定。



お酢づくりについてフィールドワークしました

2018年11月17日と18日の2日間、落合ゼミの4回生6名が宮津市と与謝野町で選択参加型フィールドワークをおこないました。

宮津市では飯尾醸造を訪問し、五代目当主飯尾彰浩さんより、無農薬栽培の米を原料に、伝統的な製法で作る純米酢について、また地域と製品の特性を活かした企業活動について、お話をお聞きしました。 

さらに蔵を見学。入り口ではお酢の製造道具を再利用したテーブルが出迎えてくれます。

    大きなタンクにはしごをかけ、酢の静置発酵のようすを観察。

紅芋を原料にしたお酢やピクルス用のお酢など、さまざまなお酢をテイスティング。
食文化におけるお酢の役割を確認しました。

ご協力をいただいた飯尾醸造さんに心より感謝申し上げます。


さらに与謝野町では、景観保全地区「ちりめん街道」を見学。旧尾藤家住宅を訪れ、江戸時代末期から明治にかけて栄えた絹織物産業のようすや、当時の豪商の生活について、理解を深めました。


食と染織にかかわる丹後の地域文化をじっくりと学んだ二日間でした。(落合)


おだし専門店でフィールドワークしました

2018年11月14日、落合ゼミの3回生12名が京都市南区のおだし専門店「うね乃」で、全員参加型フィールドワークをおこないました。

まず、新工場での鰹節の製造工程を見学。 専用の機械で鰹節を削るようすを観察したあと、削りたての鰹節を試食させていただきました。



つぎに本店に移動して、おだしの役割や使用される素材の特徴、さらに食品企業としての活動について、采野元英社長からお話を伺いました。



そして、おだしのテイスティング。昆布と鰹節の組み合わせを何通りも試したり、思いがけない素材をおだしに加えて新たな味を発見したり。

ゼミで講読中のテキスト、原田信男著『和食の歴史』の記述と対応させながら、日本の食文化の基礎となるおだしと、おだしを支える企業実践について、現場で学ぶ貴重な機会となりました。

ご協力をいただいたうね乃さんに心より御礼申し上げます。(落合)

深清水の視察

2018年11月10日、食料農業システム学科2回生有志が、吊るし柿の材料をいただいた高島市今津町深清水を訪問しました。

滋賀県は近隣の主産地(和歌山、奈良)と比較すると柿の生産は決して盛んではありません(販売目的での栽培面積は和歌山県1,741ha、奈良県1,173haに対し、滋賀34ha、数字はいずれも2015年農林業センサス)が、そのうちの約6割(20ha)がここ深清水で栽培されています。百瀬川の扇状地の南側に位置し、水はけが良いため果樹栽培に適しているということで、およそ100年前から柿の栽培が行われているそうです。

現地はいま富有柿の収穫期で、柿農家は皆さん多忙を極める時期なのですが、学生の訪問に快く対応していただきました。

岡本富有園にて、岡本さんから柿についてのレクチャーを受けています

柿もぎ体験中

赤い柿をもぎましょう:でもそれは赤過ぎでは?

試験栽培中のオリーブ。後ろに見えるのは柿畑です。

地域についてのレクチャーを受けています

集会所前にて記念写真


11月25日には現地で柿まつりが開催されます。有志グループもお手伝いとして参加させていただく予定です。(山口)

今年も柿を吊るします

2018年11月9日、あいにくの雨模様のなか、食料農業システム学科2回生全員が受講している基礎演習Iのうち淡路クラスと山口クラスで、恒例の干し柿づくりの作業を行いました。

食料農業システム学科では、実習農場がある牧地区伝統の干し柿づくりの技術を学び、開設年度以降これまで毎年干し柿を作っています(2016年度の柿作業1柿作業2試食、2017年度の柿作業試食)。

今年は例年「システム学科の柿」として使わせていただいている実習農場脇の柿の木が、台風21号で根元から折れてしまいました(記事1記事2)。どうしたものかと思っていたところ、地域交流活動でお世話になっている近江今津の深清水地区から渋柿を差し入れていただきました。

立派な渋柿。「どさん」と呼ばれるそうです。

深清水地区は百瀬川の扇状地に広がる柿畑で有名なところで、京都・大阪方面からも消費者が直接農家のところに柿を求めて訪れます。例年使わせていただいている牧の堤防の柿も野趣があっていいものでしたが、こちらはやはりプロ農家の柿、大きさも形も見事なものでした。

柿を取るところからが牧地区の文化ではあるのですが、こうやって干し柿づくりを通して別の地域とも連携でき、システム学科の干し柿づくりがいろんな人と人をつなぐ役割を果たし始めているのを感じた次第です。

淡路先生の講義:牧地区の文化と干し柿づくりの経緯について

柿を引っ掛ける輪っかの作り方を伝授

柿剥き隊のみなさん

雨のため、室内に吊るしました



牧の技と深清水の柿、どんな干し柿が出来上がるか楽しみです。(淡路、山口)

写真の意義と技術について学びました

2018年10月17日、大正大学表現学部客員教授の森枝卓士先生を特別講師にお招きし、坂梨ゼミと落合ゼミの3回生が写真撮影について演習をおこないました。食文化研究者でフォトジャーナリストの森枝先生は、食文化に関する多くの著作があります。ゼミ生はあらかじめそれを読んで予習し、演習当日をむかえました。


森枝先生のプロフィールやこれまでの活動の紹介から始まり、ゼミ生が持ち寄ったベストショットの鑑賞や批評をしたり、一眼レフカメラを使った撮影方法を学んだり。



       
この写真のポイントは?どうやって撮したらいいだろう?

        
「かめはめ波」写真の撮影にも成功!

スマホをいかに使いこなして撮影するか、スマホとカメラの違いはどこにあるのか、
どのように狙いを持って撮影するかなど、ゼミ生の食や農に関するフィールドワークにすぐに役立つ実践的な技と心得を教えていただきました。(落合)