JT生命誌研究館 訪問

基礎演習の一環で、JT生命誌研究館を訪問しました。

この研究館の展示には工夫が多く、何度来てもいつも驚きがあります。

今日の驚きは、オサムシの「一斉放散」という進化の現象で、4000万年前に起こったということでした。それには、インド大陸とヨーロッパ大陸への衝突が引き金では、ということでした。
私の研究対象のC4植物も4000万年前くらいから進化し始めた形質なので、大陸の衝突も大気CO2の低減の原因となったのかなと夢想しました。












骨格の標本、細胞の機能をしめすデジタル展示、知の巨人たちとの対談のパネル展示。
個人的には最後のパネル展示が好きです。


研究やなんやで気分が詰まったときには、この研究館のホームページを訪ね、この対談集を開きます。皆の苦労話を読んで、頑張ろうという気分になります。

学生さんも、興味深そうに話を聞き、見学しておりました。





学生たちはどこに興味を持ったのでしょうか。それらはレポートで確認したいと思います。
(古本)


丹波篠山市でのフィールドワーク


中川ゼミ3回生の5名は、1117日に兵庫県丹波篠山市を訪れ、フィールドワーク体験をおこないました。

午前中は、黒豆・水稲農家の中岡聖さん(丹波篠山市村雲地区)にお世話になり、インタビューと黒豆播種体験をさせていただきました。インタビューでは、特産品の黒豆や水稲の生産事情、そして、都市部からの移住の経緯や移住後の暮らしの様子などを詳しく聞かせてもらうことができました。


お土産に玉ねぎをたくさんいただきました。



また、村雲地区の若手で構成された「村雲次世代会議」の取り組みについてもお話を伺うことができました。119日に大きなイベントをされるとのことです。



黒豆播種体験は、地道な作業でしたが、集中して取り組んでいました。次は、収穫の際にお邪魔せていただく予定です。





昼食は、廃校を利用した「里山工房くもべ」さんでいただきました。

午後からは、個人で直売所を経営されておられる井上由喜宏さん(丹波篠山市日置地区)にお話をうかがうことができました。農業とは、農作業だけではなく、人間関係や季節に関する知識と経験も必要となり、全てを身につけてこそ農家であるというお話が印象的でした。



ご協力いただいた地域のみなさん、それからコーデイネーター役を担ってくださった関西学院大学の木原さん、ありがとうございました。(中川)



チョコレートドリンクを試飲しました

 614日(金)に、チョコレートドリンクマシンを開発したミツバチプロダクト代表取締役の浦さんと設計担当の桐石さんをお招きし、落合ゼミとの共同ゼミを実施しました。マシン開発の経緯、飲むチョコレート文化を広めようとする理念、そして、自ら起業して現在に至るまでの浦さんのライフヒストリーまで、さまざまな話を伺いました。実際にチョコレートドリンクを試飲し、ココアとは異なる香り、味を堪能しました。





 また、飲むチョコレートを文化として根付かせるためにはドリンクに新しい名前が必要ではないかという落合先生のご指摘のもと、学生といろいろな案を出し合いました。新たな商品を世に出すこと、文化として根付かせることの難しさを体験できる実習になりました。



お時間をとって来ていただいた浦さん、桐石さん、どうもありがとうございました。(坂梨)

海外農業体験実習 ハワイ パパイヤチーム 実食

この夏のハワイ訪問に向けて、パパイヤチームでは、パパイヤの実食を行いました。

前回集合時に、そもそも食べたことがない、というメンバーが多く、訪問までに食べてみたいと話していました。

メンバーのうち一人が沖縄出身の学生で、その人が帰省の際に、野菜用と生食用のパパイヤを持って来てくれました。早速お昼に集まって、実食。パパイヤを味わってみました。
野菜用は炒め物、生食用はそのままかレモンを絞って、美味しくいただきました。

これまで各自が集めて来たデータを話し合いつつ、訪問した時に、現地でどう食べられているのか、調査しようなどと話し合っていました。

なんでも体験してみるのが一番ですね。

種子も植えてみることにしました。芽生えるでしょうか。温室で維持でき、収穫まで持っていけるでしょうか。
(古本)



愛東での活動(その2)

6月9日 東近江市の道の駅「あいとうマーガレットステーション」で開催された「あいとうメロンまつり」に、イベントサポーターとして参加しました。前日行われた百済寺町での意見交換会で宿泊した学生に当日参加の学生が加わり、総勢12人のチームとなりました。

メロンフラッペなどの販売やゲームなどステージプログラムの進行のお手伝いをしました。学生たちは、仕事の合間にメロンの生産者やお客さんと世間話をしたり、小さな子供の相手をしたりと、イベントの会場にすっかり溶け込んでいました。

また、在学中にこの地域によく通った卒業生2人も駆けつけてくれました。「卒業しても来てくれた」と地元の人たちに大変喜ばれ、思い出話に花を咲かせていました。

恒例となったメロンまつりへの参加。生産者と消費者との交流の場を体験する勉強の機会でもあります。これからも学生の活動の場として大切にしていきたいです。(淡路)

販売テントでのお手伝い

ビンゴカードの配布
スタッフ全員で





愛東での活動(その1)

6月8日 東近江市の百済寺町でブランド戦略に関する意見交換会が行われ、淡路ゼミの5人の学生が参加しました。

湖東三山のひとつである百済寺は紅葉の名所と知られ、シーズンには多くの観光客が訪れますが、地元の経済には結びつかず、山間地であるがゆえに人口減少と農業の衰退が問題となっています。そこで百済寺にちなんだブランド産品をつくり、地域振興を図るという取り組みが始まりました。

まずは学生に地域の現状をみてもらい、活性化のためのアイディアを出してもらうのが、今回の意見交換会の目的です。
学生たちは、百済寺町を散策しながらお寺を中心とした歴史と文化に触れました。夜は、地元食材を使った料理を味わいながら、いろいろなアイディアを出し合いました。

これから定期的に会合を開いていく予定です。どんなものが出来上がるか、楽しみです。(淡路)

地域の歴史と文化について説明を受ける

百済寺を訪問。住職の説明を聞く。



トロロアオイとガンピ 植物生命科学科での地域連携・政策学部との連携事例

研究圃場のある田上に隣接する桐生地域は、雁皮紙の産地として、柳宗悦の「日本の手仕事」に紹介されています。ところが、現在では、成子和紙工房、1軒がその伝統を継ぐのみです。その原料のガンピは野生に生えているものを採るしかなく、安定供給できないことが雁皮紙産業維持の難しさの理由の一つです。
龍谷大学着任後、その和紙工房の成子さんから、ガンピの栽培方法について相談を受け、すこしずつ取り組んできています。ところが、なかなかうまく栽培できていません。まだ、なにか大切な要素を見落としているようで、試行錯誤する日々が続いています。何故栽培が難しいのでしょう。

同じく和紙の原料となる植物にミツマタやコウゾがあり、それらの植物繊維はトロロアオイから抽出される「ネリ」を加えて、漉くことで、均一な紙へと漉かれてゆきます。ガンピとはまた別のとっかかりから、トロロアオイ栽培の相談を、政策学部の院生から受けました。古本ゼミの1年生の入門ゼミで栽培希望者を募ったところ、5名ほどが参加してくれることになりました。早速、播種し、1週間後に芽生えてきました。
こちらの様子は、入門ゼミの学生たちが独自で立ち上げたInstagramでも紹介しようと思っています。https://www.instagram.com/nagomi_dokoro/

植物の不思議は、例えばガンピの繊維の美しさや栽培の難しさ、トロロアオイのネリの成分などにも見いだすことができます。広く農業を文化の側面からもとらえ、植物の不思議に迫れたらと思います。まだ、文字通り、芽生えたばかりの状態で、成熟した研究とはいえない状態ですが、この芽生えを大切にしたいと思います。
(古本)

(株)オーガニックnico(京都市西京区)・有機野菜生産現場にてフィールドワーク

5月31日、食料農業システム学科・中川ゼミでは昨年度につづき、3回生5名が有機野菜の生産と流通販売会社「株式会社オーガニックnico」においてフィールドワークをおこないました。

新しく完成した出荷場や圃場を見学させてもらいながら、有機JAS取得までの道のりや生産上の工夫などについて、説明をしていただきました。また、ミニトマトの収穫体験をし、有機野菜の生産現場に触れることができました。



植木さんから丁寧な説明を受けました。






この時期はミニトマトの出荷最盛期です。


 近藤さんの解説はわかりやすく、
学生も大いに刺激を受けました。


有機野菜の流通販売のノウハウ、会社の方針や今後の展望についてインタビューし、現場の生の声を聞かせてもらえました。貴重なお時間をいただき、株式会社オーガニックnicoのみなさん、ありがとうございました(中川)。





スリランカの家庭料理を手食してみました

2019年6月8日、落合ゼミの4回生6名と3回生2名が、神戸市灘区のスリランカ料理店「カラピンチャ」で選択参加型フィールドワークをおこないました。




今回の目的はスリランカの家庭料理について、その素材や製法を学ぶこと。そして、実際に手を使って食べてみること。ノートに情報を記入したり、写真を撮影したりしながら、実食を進めていきます。


テーブルには、スリランカ産の米を炊いたご飯のまわりに、チキン、エビ、イワシ、レンズマメ、冬瓜と5種類のカレーがならびました。さらにビーツやココナツの煮物、水菜の和え物、マメの揚げせんべいなども添えられます。


シェフがみずから、スリランカ料理の特徴とおいしい食べ方を教えてくださいました。


そして今回の特別講師は、資源生物科学科のウェンダコーン先生。スリランカの食文化とその背景について、地元の人の目線から解説していただきました。先生やお店の方に質問をしながら、デザートのスリランカ版のプリンと紅茶でコースをしめくくります。

ご協力をいただいたカラピンチャのみなさまに心から御礼申し上げます。(落合)

新農薬実用化試験のお手伝い

昨年に引き続き、岩堀ゼミは新農薬開発の現場を体験するべく、本年度も滋賀県甲賀市にある油日アグロリサーチさんの研究農場にお邪魔し、新農薬実用化試験(殺線虫剤)のお手伝いをしました。
炭酸ガス加圧式薬剤散布機(結構重い)

各自薬剤散布を体験

試験の簡単な説明を受け、試験薬剤を散布し、畑を耕耘し、マルチを張ってサツマイモの挿苗を行いました。

最初は慣れぬ手つきも、だんだんと上達

「おイモいつ食べられるの?」「9月くらい?」

一つの新農薬の開発には、10年の月日と数10億円の経費がかかると言われています。このような地道な効果試験を経て、農家さんが安心して使えるような農薬の開発が進められています。(岩堀)


入門ゼミでラ・コリーナを訪問


 2019年6月1日(土)に、資源生物科学科入門ゼミ3組(畑先生担当)、4組(樋口担当)、6組(ウェンダコーン先生担当)は、「たねや」ラ・コリーナを訪問しました。まず、会社の概要を説明していただいたあと、有機栽培で取り組んでいる水田、野菜畑、園芸施設を見学しました。現地解散後、学生達は各々買い物や食事を楽しんだ様子です。また、この春に資源生物科学科猪谷研究室を卒業し「たねや」に就職した菊川君と出会い、楽しく仕事をしていることを知ることもできました。(樋口)


新茶摘み体験に参加しました

2019年6月1日、食料農業システム学科の学生6名と教員3名で、宇治田原町での新茶摘み体験に参加してきました。

茶園での茶摘み、摘んだ茶葉を手揉みして煎茶づくり、抹茶挽き、茶香服(ちゃかぶき:お茶をテイスティングしてその種類を当てる遊び)、おいしいお茶の淹れ方、お茶の流通についての話など、盛りだくさんの内容でした。また、江戸時代に煎茶の製法を発明した永谷宗円の生家(復元)にも立ち寄り、宇治茶の歴史も学びました。
お茶の生産、加工、流通、歴史、文化について、楽しく体験しながら学ぶことができた1日でした。

食料農業システム学科の昨年度の卒業論文では、お茶についてとりあげたものがいくつかありました。今回学んだことをきっかけに、またお茶をテーマに卒業論文を書く学生が出てくることを期待しています。

最後に、今回のイベントに参加させていただいたことを、主催・協力された「NPO法人日本都市農村交流ネットワーク協会」・「21お茶のふるさと塾」の皆さまに感謝申し上げます。(竹歳)

新茶摘み

摘んだ茶葉をホットプレートを使って手揉みし煎茶に

てん茶を石臼で挽いて抹茶に

永谷宗円が煎茶の製法を編み出した炉(復元)