バイオエネルギーに関する総説

日本応用細胞生物学会の先生方から、バイオエネルギーに関する総説を執筆する機会を頂きました。応用細胞資源利用学第3巻(太陽書房)の第3章に掲載されました。
 食料と競合しないバイオマス資源からエネルギーを効率的に製造する技術はSDGsSustainable Development Goals)の目標達成にも重要です。
 今回は、自分の研究紹介は避けて、バイオエネルギーに関する科学技術を俯瞰するように記述してみました。機会がありましたら、ぜひ、ご一読ください。



(島)

干し柿を試食しました

2020年1月17日、食料農業システム学科2回生が受講する「基礎演習I」で、以前作成した干し柿を試食しました。柿はそのまま干し続けると黒く硬くなるのですが、今回はまだソフトなうちに冷凍保存しておいたものを食べてみました。





解凍した干し柿はジューシーでフレッシュな食感で、干し柿に抱いていたイメージを覆された学生が多かったようです。今年の干し柿は、深清水から頂いた柿の方があっさりした感じで、牧で頂いた柿はねっとり濃厚な味に仕上がりました。

基礎演習Iもこれで打ち上げとなり、食料農業システム学科の現2回生は他学科より一足早い4月からそれぞれの研究室(ゼミ)に分属します。学生の皆さんには、さまざまな地域の食文化を体験して、さらにその背景にある社会・経済システムに想いを馳せてほしいと思います。そうした体験や思索を一つ一つ言葉にしていくなかで、それぞれの研究テーマを見つけてくれることを期待しています。(山口)

植物生命科学科 卒論発表会 

本日1月18日に、植物生命科学科の卒業論文発表会を行いました。
農学部の大会議室でのポスター発表です。


みんな友達同士、先生からいろいろな質問・コメントをもらっていました。卒業論文をとりまとめて初めて見えてくる景色があるのです。他のひとに説明しようとして初めて自分の研究の意味がわかったり(あるいはまだわかっていないことにきがついたり)するのです。
彼らがぐいぐい成長しているように感じ、うれしく頼もしく思いました。

お疲れ様でした。

(古本)

京都府農林センター訪問

 
  2020年1月17日(金)、資源生物科学科3年生10名と樋口、ウェンダコーン先生で、亀岡市にある京都府農林水産技術センター農林センターを訪問し、病害虫担当の徳丸主任研究員に対応をしていただきました。実験室でハモグリバエ、アザミウマやハダニの飼育方法などについて説明を受けました。農学部の学生でありながら、野菜を加害する微小昆虫を目にすることはほとんどなく、興味深げに見入っていました。また、「京都府における最近問題になる農作物害虫と農業技術職の仕事内容」と題し、講演をしていただきました。近年問題になっている害虫、昨年問題になった害虫、今後発生に注意する必要がある害虫の紹介から農業技術職の仕事内容まで多岐にわたる内容でした。学生達も、新たに発生した侵入害虫や、農業技術職の心得などについて色々質問をしていました。(樋口)


食の循環実習:青果物の卸売市場流通

新年明けて2020年1月10日、年明け1回目の食の循環実習Iでは、今年もキャンパスのお隣にある大津市公設地方卸売市場から外部講師の先生方をお招きし、青果物の卸売市場流通について学びました。

市場管理課に今年度着任された大津市職員の前田拓真先生からは、開設者の立場から市場の概要について説明を受けました。開設年度からご講演いただいている京果グループS.B.S.滋賀びわ湖青果株式会社の中井浩二先生からは、近頃話題のSDGsも交えて卸売市場が果たす役割と卸売業者の業務内容について解説いただきました。市場を取り巻く環境の変化に対応して、卸売業者に求められる業務内容も変化してきている一方で、卸売市場が果たしている4つの大きな機能(集分荷機能、価格形成機能、代金決済機能、情報受発信機能)は大きな原則として変わらず必要とされていることなどを教えていただきました。

前田先生の講演
中井先生の講演


後半は大津市から神山元伸先生にもご参加いただき、パネルディスカッション形式で学生からの質問にお答えいただきました。3人の先生とも、セリやお金にまつわる話について、ここではちょっと書けないようなことまで身振り手振りを交えて熱心にお話しいただき、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

質問に答える神山先生


フロアからの質問では、元セリ人・中井先生の動体視力もいかんなく発揮されました


直売やネット流通が注目されがちななか、卸売市場流通の意義について認識を新たにした1日でした。

年始早々お忙しいところ3人の先生方には今年も貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。2020年も龍谷大学農学部をどうぞよろしくお願いします。(山口)

キャリアイベントを実施しました

食料農業システム学科では1月15日(水)の午後、昨年に引き続き「次に就職活動を行う3回生」が「就職活動を終えた4回生の先輩方」から体験談を聞かせていただくイベントを実施しました。

面接の心得や業界研究の仕方などをお聞きします

 
4回生の先輩方の就職先を

食品商社・物流
食品小売業・生協
食品メーカー・外食産業
農業関連資材業
金融
JA
公務員
その他

のグループに分類し、グループ毎に3~4名の先輩方がブースに待機、3回生がそこを訪問して様々な情報をお聞かせいただくというイベントです。

業界に対する自分のイメージと実際のギャップに驚く
 
これから就職活動を行う3回生にとっては「先輩の生の声」がなによりの情報です。

3回生の多くが、

「自分がイメージしてたのと全然違った」
「今まではあまり興味がなかった業界に興味がわいてきた」

と言っていました。
3回生にとっては就職活動を行う際のよい参考になったことと思います。

就活へのモチベーションがアップしました


卒論時期で忙しい中、協力してくれた4回生の皆さんに感謝します。
受け答えやアドバイスの仕方などが堂に入っており、「就活すると成長するのだな」と感心しました。

(香川・金子)

資源生物科学科 基礎演習Ⅰ 交流会

 2020年1月15日(水)第2講時、基礎演習Ⅰの交流会を青志館2階の食堂で開催しました。基礎演習Ⅰの受講生は2年生で、3年生になれば卒論研究に取り組む研究室を決める必要があります。そのための準備段階として、研究室所属の3年生も参加し、2年生との情報交換の場としました。2年生は3年生に研究室の様子を熱心に聞き、研究課題などについて色々と質問をしていました。この交流会が、所属研究室を決める一助になればいいと考えています。(樋口)


 
 

遠藤隆先生の最終講義:「龍谷大学での小麦研究」


115日に、遠藤隆先生の最終講義が行われました。これまで遠藤先生が取り組まれてこられた研究についての概要をお話頂いた後、龍谷大学農学部において実施された研究についてご教授頂きました。低アレルゲン性の小麦の育種に関する研究は科学的に極めて重要であるとともに、現代の食生活に必要不可欠な技術であると強く感銘を受けました。
講演の終わりには、学生や教員にむけて、「研究は他の方々に簡単には理解してもらえないものだが、だからこそ、懸命に取り組む必要がある」という貴重なメッセージを頂きました。その後、遠藤研究室の学生から花束と記念品の贈呈が行われました。
これまで、ご指導を賜りました遠藤先生に厚くお礼を申し上げます。

(島)