食の循環実習:青果物の卸売市場流通

新年明けて2020年1月10日、年明け1回目の食の循環実習Iでは、今年もキャンパスのお隣にある大津市公設地方卸売市場から外部講師の先生方をお招きし、青果物の卸売市場流通について学びました。

市場管理課に今年度着任された大津市職員の前田拓真先生からは、開設者の立場から市場の概要について説明を受けました。開設年度からご講演いただいている京果グループS.B.S.滋賀びわ湖青果株式会社の中井浩二先生からは、近頃話題のSDGsも交えて卸売市場が果たす役割と卸売業者の業務内容について解説いただきました。市場を取り巻く環境の変化に対応して、卸売業者に求められる業務内容も変化してきている一方で、卸売市場が果たしている4つの大きな機能(集分荷機能、価格形成機能、代金決済機能、情報受発信機能)は大きな原則として変わらず必要とされていることなどを教えていただきました。

前田先生の講演
中井先生の講演


後半は大津市から神山元伸先生にもご参加いただき、パネルディスカッション形式で学生からの質問にお答えいただきました。3人の先生とも、セリやお金にまつわる話について、ここではちょっと書けないようなことまで身振り手振りを交えて熱心にお話しいただき、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

質問に答える神山先生


フロアからの質問では、元セリ人・中井先生の動体視力もいかんなく発揮されました


直売やネット流通が注目されがちななか、卸売市場流通の意義について認識を新たにした1日でした。

年始早々お忙しいところ3人の先生方には今年も貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。2020年も龍谷大学農学部をどうぞよろしくお願いします。(山口)