収穫後生理学分野の教科書としても使用できる書籍「園芸利用学」(文永堂出版)が出版され、その一部を執筆しました。この分野「ポストハーベスト」についての日本語での専門書は少なく、今後「収穫後生理学」の講義でも使う予定です。
近年、世界の人口増加と食糧不足が話題になっていますが、ポストハーベスト分野も食糧問題の解決に非常に重要な役割を果たしています。青果物の収穫後流通過程などでのロス(ポストハーベストロス)は多く、収穫物の取り扱いに関する技術を向上させることも重要です。このためには青果物の品質保持にかかわる正しい知識を得ることが必要になります。ポストハーベストロスを削減できれば、SDGsの目標の一つである流通過程における食品ロスの削減にも貢献できます。
本書は青果物の収穫後の代謝生理と品質変化、品質保持技術などについて解説しています。是非、多くの方に読んでいただきたいと思います。