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海外農業体験実習 ハワイ 4日目

 本日のアクティビティーは、これまでこのプログラムに欠けていた「大学生との交流」という部分を埋める、今年初めて挑戦する活動です。

旅行を取り仕切ってくださるナオミ社長の繋がりで、ハワイ大学コミュニティーカレッジ(HCC)のSusanne Kazama学長(当時)とLew Nakamura先生に昨年お会いすることができました。Lew Nakamura先生は、Farm-to-Tableを基本にした農業活動を実践・教育されています。水耕栽培でレタスやキュウリを育て、学内のカフェテリアに提供し、食事として食べてもらうという活動です。我々の「食の循環」という概念に共通する部分があります。昨年のうちに、Nakamura先生の活動を見学させていただき、本年、初めてLew Nakamura先生を中心としたHCCの学生さんたちと交流することになりました。

ハワイ流のWelcome Ceremonyを準備しています、と事前に聞いていましたが、その詳細は当日、知りました。「Kīpaepae(キーパエパエ)」という儀式をしてくださいました。

ハワイ島という新しい領域に訪問者である我々が領域に入り込む際の、受け入れ・訪問のそれぞれの側のやりとりを儀式化したもの(と理解しました)のようです。

https://hilo.hawaii.edu/hawaii-papa-o-ke-ao/kipaepae/?utm_source=chatgpt.com

ハワイ語での祝詞(Chant)を通して、「訪問してもいいですか」という我々の問いかけと、「どうぞお入りください」という受け入れ側のやりとりがあり、法螺貝、椰子の木で作った太鼓、でのリズムの中で入場し、首飾りのLeiをいただきました。

この法螺貝は、深い海の底のもの(海によって繋がっている他の場所とハワイを象徴しているとのこと)、太鼓は母の心音(生まれる時に聞く初源のリズム)をそれぞれ表しているとか。

その後、フラにより、心の中のPere(火の神、情熱の象徴)を保っているかという問いかけを受け、さらにハワイ島の中で訪問すべき場所を提示されて、儀式は終わりました。

以下のリンクはその一部ですが、Hawai`i Community CollegeのInstaに上がっていましたので、リンクを示します。https://www.instagram.com/p/DcmqFNPGYcY/?img_index=3

以上は、HCCで学ぶ日本人の学生が翻訳・説明してくれたものをメモしたものを元に記事にしましたが、全部正しく記載できたか自信はありません。不正確でしょうが、自然への敬意、そこに生きる人を含めた生き物・文化への敬意、その領域に入り込んで学ぶことの意識を持っているか、ということを教えていただいたと感じました。儀式を受けている側ですので、写真などを撮ることができませんでした。これはNetで得る情報ではなく、ハワイ島に行き、実際に受けるべきものなのだと思いました。



引き続いて、先方の学生によるFarm-to-Tableの活動の説明のあと、我々の調査した「ポケ」と「マカダミアナッツ」についての結果を説明し、さらに「食の循環実習」について紹介しました。午前中はホテルで練習したのですが、その時よりも格段にいいプレゼンができました。Nakamura先生のプログラム構成などで緊張がほぐれたのが良かったのかと思います。

最後に、USDAのDr, Meyersさんに線虫について講演いただきました。

その後は、カフェテリアで提供されている「カルア・ポーク・アンド・キャベッジ(豚肉の蒸したものとキャベツの炒め物)」を中心に食事をいただきました。


その後、Nakamura先生のフィールドを訪ね、水耕栽培の様子や圃場を見学させていただきました。

ここ何年かハワイ島にはこの実習の引率で来ていますが、今回、初めての大学訪問で、発表時の「火事場のくそ力」のような学生たちの逞しさも垣間見ることができました。ただ、その後、2人が発熱し、この夜から体調を崩しました。知恵熱という言葉が頭をよぎりましたが、原因不明です。帰国までには復帰してくれたのが何よりでした。

Nakamura先生、Kazama先生、この2人を繋いでくださったNaomiさん、Anneさんには本当に感謝してもしきれません。ありがとうございました。この繋がりを広げていくように活動したいと思います。

(古本)

海外農業体験実習 ハワイ 3日目

 3日目からはヒロでの活動です。

午前中に、アンスリアムの栽培・販売・海外輸出を行う、Green Point Nurceriesのエリックさんを訪ねました。


100万株といったか、メモを忘れて正確な数を忘れましたが、広大な面積に火山岩を敷き詰め、遮光しアンスリウムを栽培しています。会社が立ち上がったころは近隣の農家から買い付けもしていたとか。ところが、高齢化などを理由に品質が保てなくなってきて、自社での生産に切り替えたそうです。もちろんそれまで買い取っていたところとは衝突が起こり、少し頭が痛い問題なのだとか。ここでも品質を守り、地域と折り合いをつけるというコナでも説明された問題でした。

他にもショウガ科の植物やランをうえはじめています。




ランは10年までに始めたとか。私たちがお世話になり始めたころに始めていたのですね。キラウエア火山の噴火で買い取っていた農園が焼け、自社生産を強めたとのことでした。

また、見学途中、イオ(ハワイ島の固有種の猛禽類ノスリの一種)が2羽、悠々と飛んできるところを目撃できました。KonaのGreenwell Farmでも見かけることができたのですが、これらはとてもレアなことのようです。解説をいただいている長谷川さんが、イオのchantをあげていました。写真は撮れませんでした。

次には、一丸さんのパパイヤ農園に行きました。





ここでも、いかに品質を保つのか、が課題でした。少しでも傷や歪みがあれば廃棄です。ついた実のうち、4割ぐらいが商品となるとのことでした。
GMOパパイヤであるレインボーの栽培や実食を経験させるのが私の意図ですが、パパイヤは4年で植え替えます。もうウイルス病が落ち着いたので、レインボーと非組み換えの品種を植えていました。

パパイヤもアンスリウムもコーヒーも、ブランドを守るために多くの努力を払っていることを感じることができました。
彼らに共通するのは「情熱」でした。
(古本)


海外農業体験実習 ハワイ 2日目

コナに泊まり、翌朝からはコナコヒーの見学です。

コナのコーヒーが栽培されている地域は、標高が高く、午後からは雲が出て雨が降ります。この毎日の雨が、コナでコーヒー栽培を可能にしている一つの条件です。

本日まず訪れたのは、村松小農園。ごく最近に入植され、コーヒー栽培を始められました。昨年、さび病が出て、大量に木を切ったため、コーヒーの摘み取り体験はできないとのこと。代わりにカカオの収穫体験をさせていただきました。

カカオ畑の中を進み、カカオを収穫します。

カカオは幹に直接実がつくタイプの植物です。花は温暖化の影響か、ここ数年で一年中咲くようになったとか。

収穫し、一部を割り、中の種を取り出します。周りは柔らかいクリーム状のものに覆われていて、それは口に含むと少し甘い。これを発酵させ、乾燥させ、種を割り、中にあるものを取り出せば、チョコレートの元になるニブができます。あとは、佐藤との配分を考えて練れば、チョコレートの出来上がり。
コーヒーと共にチョコをいただき、ひと時、素敵な風景を味わいました。

この村松小農園には、海外で農業体験をするプログラムを進める日本の組織の取り組みでやってきている玉川大学の学生さんと会いました。一年かけてここで学ぶいい体験です。

次には、Greenwell Farmに行きました。
コナのコーヒーベルトあたりで最も大きい農園の一つで、また、周囲の小さな農園からコーヒー豆を買い、焙煎・袋詰めなどをする中核となるところです。


世界中からオンラインで注文が来るのを捌いています。ここではマットさんから施設について、設備について、害虫管理のための農園の運営の仕方、そして、地域をどう教育し指導しコナコーヒーの品質を保とうとしているのかについて説明を受けました。

大量に作ればいいのではなく、ブランドを下げないようにどうするか、冗談を交えながらの楽しい会話の中に、時折、真剣に取り組んでいる様子が垣間見えました。

このあとは海岸まで出て、少し北側に遠回りしながら、ヒロに向かいました。
(古本)





海外農業体験実習 ハワイ 初日

 ハワイでの実習の参加者は、今年は6人。うち2人はハワイ島に来たことがあるもので、ハワイに魅入られている学生でした。もちろん初めての海外旅行というものもいます。

関空ーホノルル、ホノルルーコナ、とホノルルで一回乗り換えて、目的地のハワイ島コナにつきました。

日本ではうだるような暑さの中、コナは暑いけれども風が乾燥していて気持ちいい、そんな気候です。現地の人たちには、とても暑いところだそうですが、私たちはそうは感じません。

本日は、コナに到着後、内田農園を訪ねます。

日系1世の生活の様子を現代に残したLiving Farmです。Jimさんの案内で、昔のコーヒー栽培の様子を伺います。朝は4時から夜は12時まで、収穫時期は大変だったとのこと。

機械を作って、種を絞り出すことを機械化したり、あちらこちらに工夫の跡が見られます。苦難に耐えた一世のおかげで、コナコーヒーの栽培ができたのですね。日本人の艱難への耐性の高さを思い知りました。

(古本)


田植え実習


農学部では、「食の循環実習」という学部の1年生全員が受講する実習授業があります。

毎年この時期になると、牧地区にある実習用農場で、農学部の1年生約450名が参加し、2反分(20 m × 100 m)の田んぼで田植えを行っています。

5/30()に、教員総出で田植え実習が行われました。

今年は天候にも恵まれ、雨の心配もなく絶好の田植え日和となりました。


この日に合わせて、事前に耕運を行い、田んぼへ水を入れて、代掻きを済ませています。

大人数が参加する授業のため、当日は早朝から動線の確認や熱中症対策など準備が進められていました。

学生はまず瀬田キャンパスに集合し、そこからバスで農場まで移動します。

集合時間や服装の確認など、バスが発着するキャンパス側でも準備が着々と進められていました。


今年の品種は「恋の予感」です。

「恋の予感」は、2014年に農研機構近畿中国四国農業研究センターで育成された品種で、高温条件でも品質が低下しにくい「高温登熟性」を持ち、「縞葉枯病」や「穂いもち」に強いことが特徴です。

また、本実習では11月上旬に稲刈りを行うため、収穫時期に合わせて、良食味品種の中でも比較的晩生(成熟が遅く、収穫までの期間が長い)の品種を選んでいます。




今回の実習では一人につき、60株〜80株植えます。

1株は2~3個体のイネの苗のまとまりで、茶碗一杯分のお米を収穫するには、およそ2~3株が必要とされています。

田植えでは、株間20cm・条間30cmの決められた位置に植えることで、株ごとの生育差がなるべく出ないようにしています。

株の列をまっすぐ揃えるため、あらかじめ印をつけたヒモを張り、その目印に沿って植えていきます。

こうして、美しく整った田んぼができあがります。



ところで、イネの植え方をご存知でしょうか?

「ひとさし指と中指を箸のように使い、根を泥の中に差し込む感覚」、「ころばない限り浅く植えるがベスト」など、、初心者にはなかなか難しい作業です。


学生のかなには、初めて田んぼに入る方もいれば、毎年実家でやっています!という方もいらっしゃいます。

昔の田植えは、家族や村人総出で行う大仕事でした。

テンポ良く、素早く、正確に植える必要があったため、太鼓を叩いたり歌を歌ったりしながら作業を進めていました。

現在でも民謡・伝統芸能として全国各地に様々な田植え歌が残っています。

(親鸞聖人も田植え歌を造られています)

また、全てを植え付けるのに数日〜数週間とかかるため、田植え作業のために仕事や学校を休む田植え休みというものがありました。

(「となりのトトロ」にもその様子が描かれています。)




当日は、農学部の卒業生や職員OB・OG、牧地区の自治会の方など、たくさんの関係者の方々が来て下さり、ご協力いただきました。

広報から取材クルーも来場し、撮影が行われました。

学生たちはグループごとに分かれて田植えを進め、最終組が終わるころには夕方です。

収穫したお米は、1年生後期の授業で稲刈り・袋詰めを行い、持ち帰ることができます。

秋の収穫を楽しみにしていてください。

当日、大活躍してくれた大学院生たち。お疲れ様でした!


(妹尾、辻村)


海外農業体験実習(ハワイ)5日目・6日目

 実習も後半。5日には今年からの試みで、ハワイ島のロコワカポンドの自然回復ボランティアを行いました。

ガイドをお願いしている長谷川さんが取り組んでいる活動のお手伝いです。

カメハメハ大王の時代、ハワイ島には養殖池として多くの淡水池が利用されており、それが固有種や渡り鳥の貴重な生息域として機能してきました。今はもうそうした養殖池としての利用はなくなり、外来植物に覆われ、鳥などの生態系が損なわれています。ところが、外来植物(カリフォルニアグラス)を除去するだけで、鳥が戻り、貴重植物が現れます。

泥だらけになりますが、みんな頑張りました。


ハワイ大学のボランティア団体や、地域の方々もお手伝いされています。



活動が終われば、ピザを食べ、シャワーをして、近くのビーチに入りました。




20mほど沖の島にわたり、学生たちは地元の若者と交流していました。


少しでもハワイから学ぶだけでなく、ハワイの自然に恩返しができればと思います。こうした活動から、ハワイの自然、湿性遷移、固有種、侵略的外来種、地元の人たちとの交流など、得難い経験ができました。

6日目は、最終日です。
日曜日なので、浄土真宗ヒロ別院の日曜礼拝(Sunday Survice)にお参りしました。
その後は、ダウンタウンに出て、Farmer's Marketを見学しました。
そして、パホアにある日系人墓地に参詣しました。

10年ほどまえに溶岩が流れ込んできて、墓地を飲み込みました。すんでのところで溶岩流は止まったのですが、なまなましい溶岩の力を目の当たりにしました。
日系人の方々はこうした自然の中でも逞しく生活され、私たちの訪問を歓迎してくれます。
彼らが大切に育ててきたアンスリウムも見学しました。
パホアの別院も参詣し、ヒロに戻ります。
ヒロではお世話になった方々が、BBQパーティーを開いてくれました。


ハワイ実習では、自然を感じること、自然の中で農業を営み生活していく人の姿を感じることができました。キラウェア火山の影響や雨風、厳しい環境でどのように作物を育て、商売として成立させ、営んでいくかがわかります。

この実習を企画した初代農学部長の末原先生は、「ハワイ島こそ、農業と自然と人がいい距離感にあり、農業の本質を知ることができる」とおっしゃていましたが、毎年訪問するたびに、この言葉を実感します。

学生たちの一生の宝になる経験をさせていただきました。お世話になったすべての方々に深く感謝申し上げます。


(古本)




Food Evolution 上映会 (海外農業体験実習 ハワイの事前学習)

 8月26日から9月2日まで、ハワイでの農業体験実習が始まります。

事前学習では、ハワイの植物のアンスリウムなどをそれぞれの班ごとに調査し、英語での発表内容に仕立てる発表準備を行なっています。大学が提供する英会話なども学生たちは受講し、英語力のアップにも余念はありません。

ハワイでの学びの一つに、遺伝子組み換えパパイヤの圃場見学があります。今年は例年訪問していた会社の社長が高齢のために引退し、別の方の圃場を訪ねることになりました。

また、開発過程を教えてもらうために、現地の研究所USDAを訪ねます。

ハワイ島は火山島で、今でもキラウェア火山が時折噴火しています。とても若い土壌なので、痩せており、その土壌でも育つ農産物はパパイヤなどの限られています。

ところが、リングスポットウイルス病というパパイヤの実も茎もダメにしてしまうウイルス病が蔓延し、パパイヤ産業が壊滅的な被害を受けました。これを回避する手段として、ウイルス病に抵抗性を持たせる遺伝子組み換え技術が用いられ、見事に回避できた経緯があります。現状ではこの病気は治り始め、現地では農家は遺伝子組み換えパパイヤ(GMO)と組み換えていない(non-GMO)パパイヤを併用して栽培し始めています。

ハワイでGMOパパイヤ栽培が認められる過程では、賛成派と反対派が熱く議論した経緯があります。この様子をまとめたのがFood Evolutionという映画です。事前学習としてこの映画を視聴しました。その様子がこの映画の上映団体のファンサイトに掲載されました。

https://foodevolution-fan.jp/screening/

意外なことに、ハワイは今の日本より涼しく(30℃くらい)、過ごしやすいです。関係の皆さまと再会できる嬉しさがあります。今年の参加者は8名と多く、彼らにハワイの農業、パパイヤやコーヒー、アンスリウムなどの農業とそれにまつわる移民などの社会構造、ハワイの外来種ではないNativeな自然を体験させてあげたいと思っています。

(古本)

あなたの人生を変えた本(5冊)ーリケラボー

リケラボというWebサイトの、「博士の本棚」というコーナーで、”人生を変えた私の5冊”を紹介しました。



これまで読んできた本を振り返って、「ああ、そういえば、この本は心にのこっているなあ。」とか、「このとき、こういうことを考えてたなあ。」とかと、自分を振り返ることもできました。

子供のころは、自ら本を読むということはなかったのですが(それこそ、夏休みの宿題とか)、今は私にとっては、ゆっくりするときに読んだり、移動時間に読んだりと、常に手元にあります。読み終わってよかった本は、友達や子供に紹介して、ここはこう思ったとか、この人物はどういう人やとかと、話していると、人との見方が違って、そういう風にもとらえることができるのか。とか、とても面白いです。

もうすぐ夏休みが始まります。時間のあるときに、本を読んでみてはいかがですか?

https://www.rikelab.jp/post/11796.html





ハワイでの農業体験実習 6日目(おわりに)

 ハワイでの農業体験実習 6日目(おわりに)

 

本日でハワイの農業体験実習は終わりです.

930にホテルを出発,一路,日本へ移動し,1845に関西国際空港に到着しました.この実習はハワイ島(10,432.5㎢)を横断して,2都市(コナ,ヒロ)を中心に実習し,6日間に見学・実習・発表など17工程(移動途中の自然公園,追加のパポア本願寺別院等は含まず)を実施しました.学生の学習効果は日に日に現れ,成長は目を見張るものがあったと思います.発言内容や会話もたいへん良くなりほほえましく見ておりました.参加学生1人ひとりに興味ある専門分野につながる学びがあったように思います.この成果は,報告会でアウトプットするとともに,次期の希望者に向けて発信してもらう予定です.これもガイドの長谷川夫妻をはじめ,貴重なコメントやごちそうを頂いたメノアさん,青木さん,先端技術を説明して頂いたJohn suzuki先生,ご無理をお願いした日曜礼拝の高橋和法先生,やさしく迎え入れて頂いた日系墓地の佐東さんほか多くの方のお陰と思っております.ここに改めてお礼を申し上げたいと思います.

ありがとうございました.

 


マウナケア山(標高4,205m 山頂に日本のすばる望遠鏡があります)

 

 

 頂いたごちそうはおいしく食べました.


 

(中川@食料農業システム)

海外農業体験実習 ハワイ 5日目

 ハワイでの農業体験実習も5日目です。

 

午前中は、本派本願寺ヒロ別院の日曜礼拝に参拝させていただきます。これまでの数日間で、ハワイ島の自然の中でコーヒー、パパイヤ、アンスリウム、アワビなど様々な農水産業に日系移民が関わっていることを学んできました。今日は、浄土真宗がハワイの人々の心の支えとして役割を果たしていることを学ばせていただくのが目的です。

 

 

ヒロ別院は、ハワイで浄土真宗の開教がはじまったときに創建された歴史あるお寺です。代表である輪番(りんばん)を務められているのは、高橋和法先生。龍谷大学文学部のご出身です。日曜礼拝に先立ち、集まられた多くの日系人の前で龍谷大学農学部から学生たちや教員がお参りに伺ったことをご紹介くださいます。”RYUKOKU”は参拝者の方々の間では馴染みのある言葉、温かい拍手を頂き、四方にいらっしゃる参拝者に向けて何度も頭を下げます。

 

 

椅子や机の様子は、瀬田キャンパスの樹心館とよく似ています。眼の前には、礼拝で使うお教の書かれた本があります。表紙をめくると、冒頭20ページほどは、仏教の予備知識のない人向けに発音の仕方が書かれているので、逆にわかりやすいです(樹心館にある本も、こうなっていたか見直してみないといけません)。学生たちも地元の方がお祈りを済ませた後に、お焼香をさせて頂きます。

 

その後は、ファーマーズマーケットを散策します。この後のパホア日系人墓地にお供えするためのお花もこちらで購入します。こちらでアロハシャツを購入した学生もいました。

 

ファーマーズマーケットでは自由時間があったので、少しマーケットから外れて歩いてみます。個人的に興味があるのは、津波ミュージアムです。同じ島国かつ火山列島に住む人間として、見ておきたいところです。特に良かったのは、ヒロの街の歴史の展示です。ハワイ諸島が発見されてから、カメハメハ大王の統一や、鉄道が敷設されてサトウキビの運搬、出荷がされていたことや、1946年の津波で線路や街並みが流されたことなど、全体像がイメージできます。

 


 パホアの日本人墓地に向かう道中では、キラウェア火山の麓を通ります。ハワイ島の5つの火山のうち、最も新しく、最も活発な火山です。2018年の噴火の際に、溶岩が通った跡が生々しく残っています。高温で融けて液状になっているとはいえ、岩石の質量があるものが通るので、地面が削られます。氷河よりも質量があり、ロードバイクほどの速度で流れるそうですから、削られるのも納得です。

  

“Lava Tree Mold(溶岩樹型)も案内していただきます。樹木の周りを溶岩が流れたときに、樹木の周りにまとわりついた溶岩がタワー状に残っているものです。樹は燃えてしまうので、内部は空洞になっています。様々な背の高さの溶岩があちこちに立っている様子は、鍾乳洞のような印象も受けます。

 


パホアの街は、2014年のキラウェア火山の噴火で被害を受けました。その一つである、日系人墓地にお参りさせていただきます。墓地の半分以上が溶岩に飲まれ、写真中央の無縁塔の左側、溶岩の下には多くのお墓が眠っています。

 


南無阿弥陀仏の御札を避けて、溶岩が通っていったところも、残されています。

 


 

こちらの墓地でも、日系人の方々にとてもお世話になってしまいます。その気持をお返しすることは簡単ではなく、せめてもの気持ちで、パホアの本願寺別院にもお参りさせていただきます。

 


 この日の夕食は、フェアウェルパーティーを開いて頂きました。この実習期間、折に触れて現地の日本人の方々に心尽くしを頂いて、どのようにお礼を伝えたら良いのか、学生さんたちも色々と感じ考えてくれたと思います。そのアウトプットをするのが事後学習です。

 

(石原@食品栄養)