卒業式とりんご

 2021年3月19日、龍谷大学農学部の卒業式が挙行されました(農学部instagram)。

証書授与式での配布物

体育館での卒業式後、各学科に分かれて卒業証書の授与式を行います。今年度の証書授与式では、写真にもあるように、校友会や四友会など様々な方々からの記念品が卒業生に贈呈されました。なかでもひときわいい匂いを放っていたのが、真っ赤なりんごでした。

会場に掲示されていたポスター

このりんごは、食の循環実習I食料流通システム論(食料農業システム学科)で外部講師として青果物の卸売市場流通が果たす役割とその現状についてご講演いただいている中井浩二先生(滋賀びわ湖青果株式会社代表取締役社長)のご厚意によるもので、卒業を祝うと同時に、講義のことを思い出して食育に活用してほしいという願いを込めた贈りものでした。

りんごといえば青森県を思い出す人は多いのではないでしょうか。みなさんの近所のスーパーでも、ほとんど年中といっていいほど青森県産のりんごを目にすることができるはずです。この背後には、産地の生産・流通戦略ももちろんのことですが、青森のりんごを全国津々浦々まで流通させる各地の卸売市場の働きが欠かせません。卸売業者は、単にりんごという商品の行き先を決めるだけでなく、その生産や消費に関わる情報をフードシステムの川上・川下に伝達し、等級や用途ごとに適正な価格を発見して、産地に速やかに代金を支払うといった役割を果たしています。

りんごを齧るとき、4年間の学びを思い出して、それを感謝の気持ちとともに周りの人に伝えられる人になってくれればいいなと心から思います。

中井先生、素敵な贈り物をありがとうございます。卒業生の皆さん、また会える日を楽しみにしています!(山口)

卒業おめでとう!