キャリア講演会 修士課程卒業生 片倉コープアグリ

 先週に引き続き昨日もキャリア講演会でした。

講師は、農学部1期生で修士課程卒業者の中村有沙さん。現在、日本の農業資材トップメーカーの「片倉コープアグリ株式会社 総合課」に勤務されています。



講演では、大学時代、大学院時代と、彼女の行動を年代別に説明し、現在の就職先に決まった経緯を話してくれました。趣味、バイト、研究成果、とそれぞれの学年でのいろいろな活動が彼女の武器になり、就活に活かされたということでした。

合わせて、就職後の仕事の内容、最近異動してからの仕事の内容などの説明をして、やりがいや、学生時代の学びや活動が活きていると感じるポイントを挙げて説明してくれました。

私は、前回と同様に、「大学での学びは役立っていますか」と尋ねました。前回の学士卒の方々は、役立っている印象はありませんとのことでしたが、中村さんは、「農業関係の知らない分野の学び、例えば土の勉強をするときの初動が違う」というふうに答えてくれました。なるほど、いい答えだなと思いました。ちゃんと授業の内容を覚えている、とかではなく、「どのあたりをどう調べたらいいのか」がわかっているのでしょう。

大学院での研究や議論は確実に彼女を強くしたのですが、目の前の課題をどう解決すればいいかを自分で考えて、足りない学びを補っていく、ということがわかっているのだなと嬉しくなりました。前回の学士卒の彼らも、もう少し社会経験を積んでいくと、意識が変わっていくのかのしれません。

中村さんといえば、4年生の時には就職活動をしており、他大学大学院の学生との集団面接でやり込められることへの不満を語ってくれたことがあります。たった2年でそんなに議論ができるようになるのか、と問われ、日々データを元にわからないことを議論し続けるからね〜、と話しました。議論まみれの修士課程での研究生活をへて、えらく強くなりました。

以下受講生のコメントです。

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学生1)

生育調査や実証試験をし、人々に役立つ製品について考えていることが分かりました。 また、アグリSDGsのプロジェクトで習得した動画編集の技術を活かして仕事をしていることを知り、大学で挑戦したことは将来の仕事に繋がっていくのだと思いました。

学生2)

大学中に部活やボランティアをすると勉強がおろそかになるのではないかと思っていたのですが中村さんの話を聞いて就職のためにも人生の為にも何かやっておくことが大切だと思った。

学生3)

大学院に進むことで理論的、論理的に物事を考えることができ就職活動においても学部卒よりも有利になると思いました。 私自身大学院に進もうか悩んでいたので興味深い内容でした。 大学生活で多くのことに関わって経験することが今後の人生で役立つと思ったので様々なことに挑戦していきたいと思います。ありがとうございました。

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中村さん、お忙しい中、ありがとうございました。

(古本)