植物生命科学実習A/B

光合成で重要な酵素「Rubisco」のmRNAをしらべる

最後の実習項目(岡田先生)はRNAの抽出を行いました。 
葉緑体が発達した緑色の組織ではRubisco遺伝子は活発に転写されているが、葉緑体が未発達な白や黄色組織ではどうなっているだろうか?これを調べるために、白菜やブロッコリーなど植物を使ってRubiscoの(小サブユニット遺伝子の)mRNAの発現量を調べる実験でした。

これまでDNAの抽出は何度も実習で経験してきましたが、RNAの抽出は注意点も多く、また操作項目も多かったので難しい実習だったかもしれません。RNAはDNAと比べて不安定で、指先や汗、空気中のホコリから簡単にRNA分解酵素が混入する・・・RNAの抽出には色々と注意を受けました。またチップやチューブなども普段とは違い「RNase free」と分けられていた事にもしっかり気付いていたでしょうか。

逆転写(RT-PCR)で安定なcDNAを得るまでは、これまでにない緊張感だったかもしれません。その分、電気泳動でバンドが確認できたときは(別にPCRで増やしたDNA断片を含めて)、達成感を味わえたのではないかと思います。最後は、cDNAのサイズや発現量の比較を班の中で話し合いながら調べましたが、なかなか大変そうでした。

3回生の実習はこれで最後で、後は研究室に配属されての実験になりますが、今まで実習で習ってきたことを少しでも思い出してもらえたらと思います。