広島大学 向島臨海実験所にてのゼミ合宿(二日目)ウニの採取から発生の観察


二日目は無人島に船で渡り、海産生物を採取します。特に狙いはウニです。この時期、ウニのメスは卵を、オスは精子を持ち、高校生物の教科書に出てくる「ウニの発生」を観察できます。自分たちで採取したウニで、発生を確認するというのが今回のハイライトです。
30人乗りの安定した船に乗り込み、実習所をでて、無人島に向かいます。

途中、しまなみ街道因島大橋の下をくぐります。

四十島という名の無人島に上陸し、早速ウニのポイントに向かいます。


採れたムラサキウニ
顕微鏡で観察します。

これが未受精卵

精子がやってきて受精し、重複受精を避けるため、卵の周りにゼリー状の膜ができます。

発生は1時間後に分裂するところから始まり、翌朝には、プルテウス幼生になり、すでに泳ぎ始めています。ウニは私たちと同じく、肛門が生じて最後に口ができるタイプの生物ですが、この時点で口ができます。泳ぎ回り餌を探しているとか。




高校の理科の教員になりたいものはもちろん、この実習でウニの発生を確認できて大喜びでした。前夜のウミホタルの発光も美しく、あまりの美しさに声ができました。こうした直接体験が、私たちの刺激になることがよくわかりました。
貴重な体験をさせていただきました。受講した学生のそれぞれに大きな学びがあったと思います。広島大学の向島臨海実験所の皆様には、心より感謝いたします。
(古本)