2023年兵庫県丹波市での農業・地域活動における取り組みの学び

金子ゼミでは、農業や地域の課題への取り組みを学ぶため、兵庫県丹波市へ訪問しています。今年度は学生9名が現地を訪問しました。金子ゼミ3年生の友池さんからその学びを聞いてみたいと思います。

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2023年11月18日、19日に1泊2日で「丹波の魅力的な地域活動や農業における取り組み」について理解を深めることを目的とし、一般社団法人Be代表の中川ミミさんのご指導のもと、3回生8名と4回生1名、金子先生で兵庫県丹波市に訪問させて頂きました。

最初に、美味しさを追求した鹿肉料理と丹波の季節ごとの食材を使用した料理を提供されている無鹿リゾートでジビエ料理を頂きました。シェフの鴻谷佳彦さんから、これまでのご経験、鹿肉の特徴や現状、丹波に開店することを決めた理由についてお話を伺いました。



次に、こだわりの卵とプリンなどのスイーツを販売している芦田ポートリーに訪問し、代表の芦田昭也さんからお話を伺いました。お話を伺う中で、どのような思いで養鶏を行っていらっしゃるのか、どのように卵に付加価値をつけているのかについてや、社会的な課題である鳥インフルエンザや卵の高騰の影響などについて幅広く学ぶことが出来ました。


その後、丹波市の春日町大路地区の地域活性に取り組まれている、一般社団法人みつおおじを訪問し、山内一晃さんから、移住の受け入れ態勢や大路区での具体的な活動内容などを伺いました。定期的なランチの開催や移住者との交流の機会を多く設けることに工夫されていることを学びました。みつおおじで活動されている方々のお話から、大路地区では住民同士が暮らしやすく移住者もなじみやすい環境が作られていることを感じることが出来ました。


2日目は、栗の生産から加工、丹波の食材などを販売されているヒロちゃん栗園を訪問しました。栗園および牛の肥育を行っている牛舎の見学と山本さんご夫妻からお話を伺いました。農園の近くのお店「ヒロちゃん栗園DE八百屋さん」では、栗を使用したスイーツやドリンクなどを販売されており、6次産業化における工夫やどのように商品開発を行っているのか学ぶことが出来ました。農学部での学びと大きく関連していたことから、大変勉強になりました。



午後からは、1年間に約100種類の作物を生産や自家製農作物の加工品販売などを行われている婦木農場を訪問しました。代表の婦木克則さんから様々な事業に取り組まれている理由や、生産・加工を行うだけではなく、ランチやカフェを開催することで農家と消費者との接点を作る機会を設ける工夫をされていることを学びました。そして、野菜だけではなくマヨネーズなどの調味料も手作りされた「農家のおうちごはん」を頂き、季節の野菜の魅力を感じることが出来ました。


2日間引率して頂いた中川ミミさん、丹波市地域おこし協力隊の鈴江瞭平さんから、今までのご経験に基づいた深いお話を伺う中で丹波の自然の豊かさや地域の魅力、丹波に関わる人々の温かさなどについて知ることが出来ました。

(一社)Beが古民家のリノベーションを手掛けた宿泊施設 旧西山邸 NHotelにて

今回の実習を通して、6次産業化や移住者の受け入れや地域づくりなどについて実際に体感し、多くの知識を得ることが出来たので、今後のゼミでの活動や卒業論文に活かしていきたいと考えています。(友池)

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今回ご協力いただいた丹波市の皆様に心より御礼申し上げます。(金子)