植物生命科学実習A/B

シロイヌナズナ無毛変異体のジェノタイピングと連鎖解析

 酵素化学に関する山形先生の4回の実験(温度・pHの影響や阻害剤の影響)をはさんで、先週まで永野先生の実習をこなしました。表現型に関わっている遺伝子を見つけるという実習です。
 
 まずはシイヌナズナの野生株(有毛)と無毛変異体を用いて、表現型の観察とこれらの分離比を調べて計算しましたが、なかなか違いが分からず苦労しているようでした。

 その後、DNAを抽出し、ゲノム上の複数の位置のジェノタイプをDNAマーカーを用いて調べました(どちらの親由来のゲノムなのか?)。そして各班の結果をまとめて、ゲノム上のどの部分が、毛のある・なしを決めているのか、連鎖解析により判定しました。

 これまでにDNAの抽出やPCRは経験していますが、なかなか予想された結果にならない班も多かったようです。微量な試薬を扱う実験において、ピペットマンなど基礎的な操作がいかに重要になってくるか、1つの要因として少し理解できたでしょうか。

 今週からの4回は岡田先生の実習で、RNAの抽出などを行います。