今回の生命科学科3回生の実習は「プログラミング言語Rを用いた実験結果の解析」でした。普段の実習と違い、情報教室でおこないます。
「R」は統計解析を得意とするプログラミング言語で、特に分子生物学などの分野で人気があり、実験手技だけでなくデータ分析の技術もこれからの生物学に必須といわれています。今期は4回に渡り、Rの代表的なデータ構造をはじめ、記述統計、仮説検定、データの可視化(箱ひげ図、散布図etc)、分散分析、多重比較、回帰分析(ロジスティク回帰、ポアソン回帰も)などを学びました。
実習では座学とRStudioを利用した実践を交えて各自でRのソースコードを記述し、実行していきます。機械的に文字列を入力するのではなく関数の内容を理解する必要があり、中には苦戦している学生さんもいましたが、予期せず生じたエラーに対処することで実践力が身に付いたのではないでしょうか。今後、卒業研究に向けて自分の実験データの分析を行うと思いますので、今回学んだ解析手法をぜひ活用してください。3回生の皆さん、1年にわたる実験実習お疲れさまでした。
(中田)