卒論発表会を開催しました (植物生命科学科)

 毎年この時期になると、卒論発表会を開催します。一年ないし一年半をかけて実施した実験結果を取りまとめ、関係者に報告する機会となります。

4年生が、主に3年生や2年生(そして少数の教員)に対して発表するのですが、このこれまでの結果を「まとめる」・「発表する」・「質問を受ける」・「答える」というプロセスは学びの中でも重要な位置を占めます。




学びの効果はいろいろあると思いますが、

(1)わかっていたはずの実験操作や実験理論についてまとめる作業の中で初めて腑に落ちる、

(2)その作業を通して先行して実験していた先輩の言いたかったことが一段深く理解できるようになる、

(3)これでわかってもらえるだろうと思っていても、聴衆は意外にわかってくれない、つまり自分の説明では言い足りていない、

(4)質疑応答の中から新しい視点を得る

(5)実験の全体を見通せるようになって初めて、そんなに進展していないことに気が付く、

(6)それとは逆説的だけれど、ちゃんと進んだ部分にも気が付く、

(7)教員の気がついていない点に気が付くこともある、実験の現場では教員より自分の主体的な考えの方が当てになる、

など、ただ授業を受けただけで得た気づきとはまた違うレベルの理解度に達していることを知る大きなステップです。学生も大変ですが、教員も大変で、終了時には大きな山場を超えた達成感で会場はいっぱいでした。


ところで瀬田キャンパスの体育館は、本年から冷暖房が完備されました。本日、初めて運転したそうです。スイッチを入れてから1時間もすれば底冷えのする体育館が、ほのかに暖かく、議論で沸騰するポスター前はちょうどいい塩梅でした。キャンパスの整備に力を入れてくれていることにも感謝です。

例年、私の研究室では、ポスター発表の後にもう少し実験したいというものが現れます。学生時代に自由にできる時間をそこに費やすのは正解だと思います。遊ぶことも大切です。同じように実験する環境はおそらくもう一生ないことを考えると大切です。悔いのないよう、残りの学生生活を送ってもらいたいです。

(古本)