愛東での農業体験

食料農業システム学科の学生5人が滋賀県東近江市の愛東地区でナシの収穫・選果・販売の体験(2泊3日)をしました。これは「環びわ湖大学・地域コンソーシアム」のプログラムの一環で実施され、現地にインターンシップで入っていた学生も加わりました。
1日目は、地域の概要説明を受けた後、ナシ園で収穫を体験しました。「ナシ作り名人」に認定されている園主から、ナシの栽培概要と収穫適期となった梨の見分け方を教えて頂き、早速ナシの収穫作業を行いました。もちろん、美味しいナシの見分け方もしっかり教えて頂きました。
2日目は、選果場でナシの選別についての説明を受け、実際に選果作業を体験させてもらいました。最初はスピードの速さに戸惑いながらも徐々に慣れて、小さな虫食いや傷みを発見して「よく見つけたね」と褒められることもありました。どんなナシが箱入りになり、どんなナシが袋詰めになるか、みんな実体験しながら納得したようでした。午後は、「地域おこし協力隊」の方と農業や農村の魅力について話し合いました。夜は、翌日の販売体験に備えてPOPづくりをしました。ナシの収穫や選果を思い返しながら、いかにお客さんの目を引くか、いかに愛東のナシの良さを知ってもらうか、知恵を絞りました。
3日目は、全国的にも有名な農産物直売所「あいとうマーガレットステーション」でナシの販売を体験しました。朝礼から始まり、商品の搬入、陳列です。前日に作成したPOPも登場しました。開店と同時に大勢のお客さんが詰めかけ、すごいスピードで売れて行きました。学生たちは、その様子に驚きながらも、選果場から軽トラックが到着するたびに忙しく補充作業をしました。その合間にお客さんとのトーク。さっそくナシ園や選果場で仕入れた知識を披露していました。てきぱきと作業をこなす学生達をみた直売所スタッフからは、「もっといてほしい」「また手伝いに来てくれないかな」と嬉しい言葉をいただきました。
参加した学生からは、「収穫から販売までの流れに沿った体験をしていろいろな発見があった」「愛東のナシの人気の秘密がわかった」「地産地消のすばらしさを実感した」「貴重な体験ができ、これからの勉強につながる」などの感想を聞くことができました。
現場で体験しながら学ぶ機会をこれからも積極的につくっていきたいと思います。