講演会「スギ花粉米の開発」が開催されました



去る1221日に、「農林水産省 農林水産先端技術社会実装の加速化のためのアウトリーチ活動強化委託事業」の一環として「スギ花粉米の開発」に関する講演会が開催されました。講演会は、植物生命科学科2年生の基礎演習の講義の一部としてオープン形式で開催され、学生・教員ら約80名が参加しました。

Foodbiz-netの道畑美希さんの司会で、農研機構の高野誠氏が「世界における遺伝子組換え農作物研究の現状と開発動向」および「植物を用いた医薬品用タンパク質の生産」について概説した後、「スギ花粉米の開発に関する研究」を解説していただきました。

参加者は、遺伝子組換え農作物の実用化における問題点なども含めた高野氏の貴重な話を熱心に傾聴しました。また、実際に臨床研究に供されているスギ花粉米のサンプルを回覧し、遺伝子組換え農作物の有用性を実感しました。その後、フリーランチのおにぎり、お茶、食パンなどをいただきながら活発な質疑応答が行われました。

アンケートには、「植物工場でワクチンが作られている現状に驚いた」「遺伝子組換え植物の可能性を身近に知ることができた」「自分や家族がスギ花粉症なので早く実用化して欲しい」などの意見が寄せられました。(文責・山形裕士)