水田転換畑でラッカセイにチャレンジ

農学部12回生の必修科目である「食の循環実習I,II」では,水田転換畑でのラッカセイ栽培が実習項目にあります.その実習で,昨年秋に収穫したラッカセイ品種「おおまさり」をキャンディコート(キャラメリゼ)したお菓子「龍谷の実」を世の中に出してみました.兵庫県にある東洋ナッツ株式会社さんに製造してもらい,先日,その記者レクチャーを京都で行ってきました.卒業研究のテーマとして「転換畑におけるラッカセイの栽培」に関して研究を進めている4回生2名も,現在取り組んでいる卒業研究に関するプレゼンテーションを行いましたが,記者の方々からの多くの質問を受け,それらに的確に答えているのを傍らで見ていて,その成長を頼もしく思いました.今回,この「龍谷の実」を販売することになりましたが,私たちの目的は,お菓子の販売そのものではなく,水田農業の高度化や転換畑での畑作物の生産に基づいた農業の6次化の可能性を探ることであり,それらを通した地域の活性化の一端を担えないかと考えています.もしチャンスがあれば,この「龍谷の実」をそのような視点でも見ながら是非味わってみて下さい.(大門)

「龍谷の実」:おおまさり(平成19年千葉県育成品種)は粒大が2.5cm以上ととても大きく,甘みもある優良な品種です.茹で落花生としても美味しいですが,キャラメリゼも美味です.
ラッカセイ収穫残渣の有機物資源としての活用についてプレゼンする道山祐子さん(資源生物科学科4年生)

水田転換畑でのラッカセイの耐湿性についてプレゼンする山下博士君(資源生物科学科4年生)