ドイツスタディツアーを実施しました

食料農業システム学科では、実習科目「食料農業システム調査実習」により、初のドイツスタディーツアーを実施しました。

2回生6名、3回生4名、4回生1名、合計10名の学生が参加し、農学部で4回の事前学習を受けた後、2019年9月6日から13日までの8日間、ドイツ南西部、バーデン=ヴュルテンベルク州フライブルク市とその周辺の農村域に出かけてきました。





フライアムト村では、風力や太陽光、バイオマスなどの再生可能エネルギーによる発電に取り組む農家を見学。環境運動を主導してきたシュルツさんからくわしい解説をお聞きし、熱心にメモをとります。



フライブルク市ヴォーバン地区では、自動車を分離した街づくりや、自然エネルギーを利用した住宅のデザインについて、聞き取りと観察をしました。さらに街の一角にある市民参加型農園を訪れ、移民を含めた様々な文化的背景をもつ人たちが、多様な野菜を栽培するアーバン・ファーミングについて学習しました。


シュバルツバルト野外博物館を訪問。黒い森地方の伝統的な農家の構造や農民の生活のようすについて、移築された家屋や水車小屋などの実物を通して学びました。



毎日の食事は、ドイツ南部の食文化を実体験するチャンスです。この日の昼食は、農家で生産されたハム、ベーコン、バター、チーズ、リンゴジュースなどをいただきました。



ブライバッハ村では、ヤギの群れとともに山地の林道や牧草を約3時間にわたってトレッキングしました。ヤギに餌を与えながら、農家による林業や畜産業のようすを観察します。


電車を乗り継いで、フランス東部のストラスブール市にも足を伸ばしました。大聖堂の前をスタートして、アルザス地方の伝統家屋が残る旧市街を散策したり、水上バスから欧州議会の本会議場を見たりしました。


この他にも、産直の朝市、スーパーマーケット、ブドウ園、ワイン醸造所、オルガン博物館などを見学しました。参加した学生にとっては、ドイツ南部の現場に立ち、食・農・環境について、特徴ある取り組みの数々を学ぶ貴重な機会になったと思います。
現地コーディネーターの池田憲昭さん、お世話になった市民のみなさんに心から御礼申し上げます。(竹歳・落合)