京都・伊根町でのフィールドワーク

中川ゼミでは、コロナ禍のなか、対策しつつ、ゼミ生が自主的にフィールドワークを行なっています。今回は、3回生の2名(蜂須賀・三好)が2020年11月24日、ゼミ活動の一環として丹後半島の北東部に位置する京都府与謝郡伊根町にてフィールドワークを行いました。

以下、参加学生からの報告を紹介します。

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まずは道の駅「舟屋の里伊根」を訪問しました。土産物店では、名物「筒川そば」や地元伊根町で水揚げされた旬の魚を加工、販売していました。傍の展望台からは重要伝統的保存地区である舟屋群を一望することが出来ました。

道の駅の外観

店内の様子

舟屋の遠景

フィールドワークの様子

次に伊根町で捕れる食材調査として、「鮨割烹海宮」で「舟屋御膳」を食しました。店内は連休明けの平日にも関わらず、多くの観光客で賑わい、日本海を眺めながら名物ぶりしゃぶを楽しんでいるようでした。


内容はカサゴの煮つけや、
旬のブリ・タルイカ・ヤガラなどの造り、
アカモクの吸い物など


その後、舟屋「幸洋丸」に向かいました。伊根の舟屋は基本的に個人の所有物ですが、ここでは舟屋内部の見学が可能です。中にはかつて使われていた漁具や写真、地図が展示されており、伊根町の歴史を学ぶことが出来ます。
また、「もんどり」という地元の漁具が海に設置されており、引き上げてみると中にはたくさんの魚が捕獲されていました。

舟屋「幸洋丸」の中

実際にもんどりを引き上げてみました



伊根町の唯一の造り酒屋「向井酒造」では、女性杜氏が作る日本酒が土産として人気です、
特に古代米で作られた「伊根満開」はフルーティーな飲み口で、女性の方にも親しまれているそうです。

向井酒造の外観


ゼミでの試食用に1本購入しました


最後に伊根湾を周遊する遊覧船を体験し、観光面について学習しました。
伝統的な舟屋群についてのガイドを聞きつつ、陸からとは異なった視点で伊根町を見ることが出来ました。

観光客が投げるえさを求めて
多くのカモメやウミネコが集まる

今回実際に訪問して気づいたことは、伝統的景観である舟屋群は単なる観光地ではないということです。

そこには、舟屋を活用して暮らしている地元住民がおり、その協力の元、観光業が成り立っています。実際に町を歩くことで得られた今回の学びを、今後の発表に活かしていきたいと思います。

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中川ゼミでは、実際に現場に行き、その様子を学生自身が感じることを重視しています。
12/5には鳥取大学とのオンライン合同ゼミで、こうしたフィールドワークの成果を報告する予定です。(中川)