2週続けての最終講義。本日は山形先生。
学生の頃、先生の研究成果でCell誌に発表された「cGMPとフィトクロームシグナルの関わりについて」の論文を読んだことがある。
その後、フィトクロームの核移行が示され、その仮説は下火になったが、私自身は、最近のフィトクロームの多機能性を考えて、まだ、先生の示された研究成果の可能性はあるのではと思ったりする。
最終講義では、その論文を含む、思い出の論文3つを題材にこれまでの振り返りをなされた。
最後に、教育者らしく生命倫理の話をされた。
先生の趣味とする(中国の未踏峰を登頂するなど、趣味にしては本格的にすぎるが)研究と山登りの類似性を示され、パイオニアとしての視点の重要性を示されていた。その言葉に、焦りのような、ざわつきのような、心の震えを感じた。
きっと学生にも響いたに違いない。
長らくの研究教育生活、お疲れ様でした。ありがとうございました。
(古本)