滋賀県「第2回死生懇話会」への出席

 滋賀県では、三日月知事の発案によって誰もが避けられない「死」とどう向き合い、限りある「生」をどう捉えるかという根源的なテーマを真正面から考える機会として「死生懇話会」が設置されています。この懇話会には、龍谷大学農学部植物生命科学科の教員(打本)が仏教僧侶の立場から委員に加わっています。

 第2回となる今回は、対面とZoomのハリブリッド形式で開催。ゲストスピーカーの広井良典さん(京都大学こころの未来研究センター教授)による講演「死生観の再構築」の中で紹介された日本人の「自然と一体化する死生観」や「琵琶湖のある漁師の死生観」は、農学とも関連するとても興味深いお話でした。


会場である滋賀県庁の様子


 打本は後半のディスカッションの中で仏教の「臨終来迎思想(臨終の間際に仏や菩薩が迎えに来る)」が、日本の在宅看取りの現場で注目されていることを紹介。

 滋賀県「死生懇話会」は広く一般市民の聴講が可能です。次回は9月11日(土)に開催されます。農作物や昆虫、微生物などの「いのち」に触れ、その大切さを学ぶ農学部の皆さんには、この死生懇話会をきっかけに、自らの死生観を見つめてもらいたいと思います。皆さんの参加をお待ちしています。(打本)

*写真は滋賀県企画調整課様より頂戴しました。ご厚意に感謝いたします。