7月3日、学生13人が奥永源寺に行きました。ここは、滋賀県と三重県の県境の山深い所で、道中「本当にひとが住んでるの?」と心配になるほどの山奥です。いわゆる限界集落なのですが、ここで展開されているビジネスが注目されています。そのビジネスの仕掛け人が、地域おこし協力隊として移住した前川さんです。前川さんはTVドラマ化された小説「限界集落株式会社」を思い起こさせるような地域おこしを実践しています。
現地に着いた学生を案内するのは、その前川さん。集落内をまわり、朽ちて行く空き家群を前に過疎化の深刻さを実感する一方で、ここが木地師(ろくろを使って木工品をつくる職人)発祥の地であることや天皇家に縁のあるお寺や神社があり、集落で維持管理されていることを知り、この地がかつて歴史の舞台であったことが理解できました。
奥永源寺の集落を視察 |
ムラサキの栽培圃場 |
午後は、ムラサキを使った染色体験をしました。布を染めるという作業だけではなく、ムラサキにまつわる前川さんの語りが絶品でした。飛鳥・奈良時代にさかのぼる壮大な歴史ロマンに学生たちは心を鷲づかみにされ、その面白さにすっかり染められているようでした。