【植物生命・卒研紹介シリーズ】No. 2 情報生物学研究室

 

寒い日が続いていますが、 植物生命科学科の各研究室では卒業研究が佳境を迎え、4回生が熱い日々を過ごしています。学科の卒業研究発表会まで残り二ヶ月、各研究室の卒業研究の様子をリレー形式でお伝えしようと思います。植物生命の各研究室ではどんな研究をしているのでしょうか?


野外における生物の振る舞いを知る​

情報生物学研究室(永野)では、イネやシロイヌナズナといった根や葉のある”普通の”植物の研究だけでなく、微細な藻類を使った研究や植物を全く使わずにデータとコンピュータだけを使った研究まで様々なテーマで卒業研究を行っています。

そのうちの1つが微細な藻類シゾン(Cyanidioschyzon merolae)を使った研究です。シゾンは単細胞の紅藻で、葉緑体やミトコンドリアなどを一つしか持たない、などシンプルな構造を持つため、細胞生物学の研究に用いられています。


(上図:シゾンの培養の様子)

博士研究員のMさんが、永野研に来られる前にもともとシゾンを使った研究をしていたこともあり、培養法など指導してくれています。Mさんの以前の研究で蛍光顕微鏡でシゾンを観察していると、細胞内に謎の「黄色い顆粒」があったり無かったりすることが気になっていたそうで、卒業研究のテーマの一つとして取り上げることになりました。


(上図:シゾンの顕微鏡写真。茶色に見えているのが「黄色い顆粒」。細胞1つが直径2マイクロメートルくらい。

今のところ、「黄色い顆粒」の成分も機能も分かりません。成分や機能を調べるには、たくさん集めてきて分析することがよくあるアプローチですが、あったり無かったりするものではたくさん集めるのは大変です。そこで、今年の卒業研究では、まずは「黄色い顆粒」がたくさん作られる条件を探すことにしました。色々と検討してもらった結果、どうやら培養の仕方によって「黄色い顆粒」が出来たり出来なかったりするらしい、ということがわかってきました。現在、卒業研究をまとめて発表する準備中です。発表に向けて「黄色い顆粒」だと少し締まらないので、もうすこしかっこいい名前を付けたいですね、などと話しています。


(永野)