植物生命科学実習(4/19~26,5/2)

4/19から4回連続で行われた古本先生の実習では、植物から核酸を抽出し、PCRを行うという分子生物学の基礎的な実験を行いました。 

使った材料はブロッコリーのスプラウトです。


今回の実験では葉・茎・根と組織を3か所に分けて、班の中で担当を決めてDNARNAを抽出しました。

得られた核酸を使い、光合成を担う中心的な酵素であるRubisCOの小サブユニットの遺伝子をPCRで増幅させます。

この酵素は地球上でもっとも多く存在する酵素です。

小サブユニットの遺伝子の塩基配列は保存性が高く、多くの植物で配列が決定されています。また遺伝子コード領域には2つのイントロンが存在します。

組織が異なるとどのような差が生じるのか、実験中に考えながら作業を進めました。

 

1日目は組織をすり潰して、DNAの抽出を行いました。

昨年もDNAの抽出実験は行っており、2回目です。

皆さん手慣れている様子??





2日目はRNA抽出から逆転写、PCRと盛りだくさんです。

RNA抽出はキットを使います。

試薬を入れたり遠心機を使ったりと作業が多いので、工程を省かないように要注意です。

先生たちも、全員が間違わずに実験を進められるよう必死です。。



4日目、5日目は電気泳動を行い、結果を考察しました。

実験の振り返りはとても重要です。

今回の結果からどんなことがわかるのか、各班で話し合ってもらい、最後に発表しました。


電気泳動の分子量マーカーの見方や、PCRの仕組み、鋳型の違い(DNARNA(cDNA))、組織の差など、たくさんの学びがありました。

    (辻村)