4/19から4回連続で行われた古本先生の実習では、植物から核酸を抽出し、PCRを行うという分子生物学の基礎的な実験を行いました。
使った材料はブロッコリーのスプラウトです。
今回の実験では葉・茎・根と組織を3か所に分けて、班の中で担当を決めてDNAとRNAを抽出しました。
得られた核酸を使い、光合成を担う中心的な酵素であるRubisCOの小サブユニットの遺伝子をPCRで増幅させます。
この酵素は地球上でもっとも多く存在する酵素です。
小サブユニットの遺伝子の塩基配列は保存性が高く、多くの植物で配列が決定されています。また遺伝子コード領域には2つのイントロンが存在します。
組織が異なるとどのような差が生じるのか、実験中に考えながら作業を進めました。
1日目は組織をすり潰して、DNAの抽出を行いました。
昨年もDNAの抽出実験は行っており、2回目です。
皆さん手慣れている様子??
2日目はRNA抽出から逆転写、PCRと盛りだくさんです。
RNA抽出はキットを使います。
試薬を入れたり遠心機を使ったりと作業が多いので、工程を省かないように要注意です。
先生たちも、全員が間違わずに実験を進められるよう必死です。。
4日目、5日目は電気泳動を行い、結果を考察しました。
実験の振り返りはとても重要です。
今回の結果からどんなことがわかるのか、各班で話し合ってもらい、最後に発表しました。
電気泳動の分子量マーカーの見方や、PCRの仕組み、鋳型の違い(DNAとRNA(cDNA))、組織の差など、たくさんの学びがありました。
(辻村)