【植物生命科学科は2023年度より生命科学科に名称変更されます】
急速に秋が深まり、冬の始まりを感じる今日この頃、 植物生命科学科の各研究室では4回生が卒業研究の仕上げに向けて熱い日々を過ごしています。昨年度同様、今年度も各研究室の卒業研究の様子をリレー形式でお伝えしようと思います。植物生命の各研究室ではどんな研究をしているのでしょうか?
【データから生命や農業の新たな知識を得る】
生命データ科学研究室(小野木)ではその名前の通り、「生命データ」から生命や農業の新たな知識を得ることを目的としています。「生命データ」といっても様々ですが、特に農畜産業に関わるデータを取り扱い、生産性の向上や品種改良に有用な知見を引き出すことを第一の目的として研究を行っています。
そのため卒業研究はプログラミングを利用したデータ解析が中心となります。後期のゼミではプログラミングとデータ解析方法を学ぶため、以下の本を輪読しています。
『Rで学ぶ統計的データ解析』林賢一・著 下平英寿・編(講談社)
本の中にはデータ解析手法を数学的に説明した「数理編」があり、皆さん四苦八苦している模様・・・。全ての数式を理解する必要はありませんが、少しでもそのエッセンスを感じ取れるように頑張ってほしいものです。
さて11月25日に日本動物遺伝育種学会の第23回大会がオンラインで開催され、4年生の小田さんと藤井さんが発表しました。
真剣な面持ちで学会に参加中
小田さんの演題名は「サラブレッドの競争能力に対する遺伝解析」、藤井さんは「黒毛和種肥育牛の行動に対する遺伝解析」で、いずれも品種改良つまり遺伝的な改良を目的とし、データから回帰分析を用いて競争能力や行動の遺伝学的知見を得ようとした研究です。初めての学会発表でしたが無事に終えることができました。お疲れ様でした!
(小野木)