【生命科学科・授業シリーズ】No.8 「英語総合2」

     【植物生命科学科は2023年度より生命科学科に名称変更されます】

大学ではどんな学びがあるんでしょうか?このブログでは、毎週、最も大学らしい授業である実習(実験)について紹介してきています。それ以外に、座学でもたくさんの大学ならではの専門的な授業があります。そんな中から、受験生の方々向けに生命科学科の教員が担当する授業を一つ一つ紹介していきます!


「英語総合2」は1回生が後期に受講する必修英語の授業です。「英語総合」には1~4まであり(1と2はさらに(A)と(B)に分かれます)、「必修」という名の通り、卒業のために必ず履修しなければいけない授業となります。生命科学科の学生は、入学前に行うプレイスメントテストの結果にしたがって、農学科の学生と一緒に受講します。

今回このブログを書くにあたって「英語総合2」の受講生にこの授業についてどう思うかアンケートをとってみたので(ただし、「高校生が読むものなので良いことだけ書いてね」というずるいアンケートです)、受講生の生の声とともにご紹介します。 

今年度の「英語総合2」では、『Score Booster for The TOEIC L&R Test Pre- Intermediate』という教科書を使用しています。TOEICと聞いてビジネス英語が中心で難しそうだなと感じられた方もおられるかも知れませんが、内容はそれほどビジネスに偏ったものではなく、日常においてもよく用いられる会話やメール、チャットを学ぶことができます。TOEIC形式の問題をたくさん解くことで、受講生からは「TOEIC対策になる」、「日常で使える英会話や英単語をたくさん学ぶことができる」、「速い英語の音声に少し耳が慣れてきた」といった嬉しい感想をいただきました。

こちらの教科書を選んだのには、もうひとつ理由があります。それは今年度から農学部でTOEIC IPテストの受験料を全額補助し、学修サポートを行うというプロジェクトを開始したからです。TOEICの勉強を通して英語力を身につけてもらう良い機会と考えました。今月23日には2回目の農学部TOEIC IPテストが行われます。もう間もなくですので、今が正念場とテストに向け皆一生懸命頑張っています。

教科書の他には、英語多読を行っています(多読はすべての「英語総合」クラスで行っているわけではありませんが、瀬田図書館にはたくさん英語多読図書があります)。多読というのは辞書を使わず、知らない単語は文脈から推測しながら、とにかくたくさんの英語の本を読むという勉強法です。現在はXreadingというオンライン・ライブラリーを用いて多読を行っており、このライブラリーに収められた1000冊以上の英語図書から自分の興味・関心にしたがって読みたい本を選ぶことができます。オンラインなので、授業内に限らず自宅でも通学中の電車の中でも読むことができます。多読は楽しく読書をしているうちに自然と語彙が増え、読むスピードが上がり、アウトプットのための下地を作る良い訓練となります。 

「英語総合」の担当者として私がもっとも心がけているのは、明るく楽しい環境作りです。自分の英語力に自信がない、人前で英語を話すのが恥ずかしいという学生さんも少なくありません。なので、仲の良い友達とペアワークで発語・発話練習をしたり、少し難しい問題に取り組む際にはグループワークで確認し合った上で答えてもらったり、心的負担が少しでも軽減するよう工夫しています。その効果か今年度はとても賑やかなクラスとなりました。「雰囲気が明るく楽しい講義です」「発言しやすい」「質問をしやすい」とアンケートに書いてくれた受講生が多く、こちらも嬉しくなりました。授業を作るのは教員だけではなく学生たちだなとつくづく思います。




授業後に写真を撮らせてもらいました。カメラを向けると皆下を向いてしまい、全然「明るく楽しい雰囲気」ではない写真になりました…。



良いことばかり書きましたが、「毎週課題があるため、忙しい大学生活では少し荷が重いところもある」という受講生からの率直な意見もありました。もちろん毎週課題は出しますよ~。楽しくても楽ではない。そこは堪えて、自分の未来のために一緒に頑張りましょう!


みなさんが受講してくれる日が来るのを待っています!!


(垣口)