【植物生命・卒研紹介シリーズ2022】No. 1 微生物科学研究室

【植物生命科学科は2023年度より生命科学科に名称変更されます

 急速に秋が深まり、冬の始まりを感じる今日この頃、 植物生命科学科の各研究室では4回生が卒業研究の仕上げに向けて熱い日々を過ごしています。昨年度同様、今年度も各研究室の卒業研究の様子をリレー形式でお伝えしようと思います。植物生命の各研究室ではどんな研究をしているのでしょうか?

 それぞれで考え進める卒業研究

 微生物科学研究室(島)では、原則的に一人一テーマで行っています。また、学生が希望する研究内容に出来るだけ合わせるようにしているため、卒業研究のテーマは極めて多彩です。卒業研究を行う学生には、それぞれに自分で研究の方向性や方法などを考えてもらい、自主的に研究を進めてもらうようにしています。自主的に研究を進めるのは大変なのですが、そのぶん、うまくいった時の喜びも大きいように思います。

 私たちの研究テーマはいずれも微生物が関わるものですが、大きく分けて三つの流れがあります。一つ目は、発酵食品製造や酒類醸造に関する研究テーマです。これらの研究テーマを希望する卒論生が最も多いように思います。例をあげると、写真で示したチーズを作るのに用いる凝乳酵素の研究などになります(左の試験管ではチーズができておらず、右側の試験管ではチーズができはじめています)。二つ目は、低炭素・持続的社会に役立つ有用物質生産などに関する研究です。化成品原料や燃料として用いられる油脂の生産研究が主なものです。三つ目は、ここまで述べた二つの研究を支える基盤的な研究です。微生物の探索や多様性に関する研究、ゲノム・遺伝子機能の解析などが挙げられます。




 各々が実際に行う研究テーマは様々ですが、ゼミの時間などを利用して情報は共有されていきますから、総合的に多くのことを学べると思います。
 最初のうちは、研究はうまくいかないことばっかりになるのが普通かなと思いますが、めげずに続けていくことで、「研究は楽しい!」と思ってもらいたいと考えています。(島)