もうすぐイチゴの季節がやってきます。スーパーの店頭でお気に入りの品種を選ぶのも楽しみですね。このイチゴ、以前は店頭に並んでいる品種は少なかったですが、今では各地域のブランド品種をたくさん見かけるようになりました。イチゴは主に都道府県の研究機関で育成されており、ブランド化して販売されています。最近は種苗会社の品種も増えており、ホームセンターなどで苗が販売されているのを見かけるようになりました。
大学が育成したイチゴの品種は珍しいですが、今年から当研究室ではイチゴの育種も始めています。今は規模も小さく、交配の組合せも限られていますが、取り寄せた品種同士を交配し、種子を採り、苗を育てています。現在は、その育った苗から目的の特性を持つものを選ぶ、選抜作業にとりかかっています。目指すは、病気に強く、おいしい品種。地道な作業で試行錯誤の毎日ですが、数年後のお気に入りの新品種を夢見て、学生といっしょに取り組んでいます。
交配したイチゴ苗